まりっぺのお気楽読書

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スコットランド王ロバート1世王女 マージョリー

2015-11-04 22:04:39 | スコットランド王妃・王女
            肖像画が無いので中世のスコットランド貴婦人を再び…

王女にさえならなければ… 可哀想すぎる人生
ロバート1世王女 マージョリー・ブルース
ウォルター・スチュワート夫人


1296~1316

女王マーガレットが戴冠どころか上陸もしないで亡くなったため
スコットランド国内は混乱に陥ります。
ここからの王位継承にはイングランドがいろいろ横槍をいれてきます。

まずエドワード1世の傀儡王ジョン・ベイリャルが即位します。
ジョンと妃イザベル・ドゥ・ワーレンの間には二男二女がいます。
アグネス or モード or アンという名の長女はフィッツアラン卿ブライアン夫人になり
次女マーガレットは未婚でした。
一瞬名ばかりのスコットランド王になったエドワード・ベイリャルは
たぶん結婚していたと思うんだけどお子様の名が見あたらず…

次にブルース家のロバート1世が即位して、空位時代に幕を引きます。

測位に先だつこと10年前、ラブラブだった妃のイザベル・マー
マージョリーを生むと、すぐ亡くなりました。
        
マージョリーが6歳の時に、父ロバートがエリザベス・ドゥ・バラと再婚し
10歳の時に王になります。 マージョリーは王女になります。

しかし、戴冠からわずか3ヶ月後にメスヴァンの戦いでイングランドに敗れてしまいます。
ロバート1世は、王女マージョリーと妃エリザベス、彼の二人の姉妹を北へ逃がしますが
四人は結局捕まってしまいイングランドへ引き渡されました。

ジョン王は人質イザベラを手荒には扱っていなかったようですが
エドワード1世はまったく違う扱いをします。
人質の女性たちは、それぞれ別の場所に入れられました。

どうやらエドワード1世は妃のエリザベスの実家を見方につけたかったようで
エリザベスはヨークシャーの荘園に送られました。
可哀想なのはロバートの姉妹と、援護者のバカン伯夫人で、各々夫が処刑されたり
送られた城で檻に入れられ人目に晒されたりしました。

マージョリーは、本当はロンドン塔に入れられることになっていたのですが
エドワード1世の意向で、ノーフォークのワットン修道院に入れられました。

エドワード1世妃マーガレットは王をとりなすのが上手だったそうだけど
この件はなんとかしてあげられなかったのかしらね?

メスヴァンから1年ぐらい後に、ロバート1世はイングランドに大勝してるんですけど
人質解放はできなかったみたいです。
エドワード1世を継いだエドワード2世も5人を解放せず
マージョリーは修道院に入ったままで7年が過ぎてしまいました。

1314年、バノックバーンの戦いで捕らえられたイングランド貴族たちと交換する形で
やっとマージョリーは解放されます、が、戦いで功績をあげた
6代目ハイ・スチュワードのウォルター・スチュワートにご褒美として嫁がされます。
やっと自由になったのに~! ご褒美とは!!
ただ歳は近いみたいなので、戦いで名を上げた英雄と恋に落ちたと考えたいですね。

結婚から2年後、マージョリーは妊娠中だったのですが、乗馬をしていて落馬しました。
マージョリーは産気づいて近くのペイズリー修道院に運ばれ、苦痛の中出産しますが
数時間後に亡くなりました。 母親同様19歳で亡くなっています。

前々から思っていたんだが、妊娠中って乗馬OKなの?
乗馬してて流産したり死産だったりする王侯貴婦人がわりといるんすけど
けっこうお腹に響きそうだし、落ちたら大変じゃない?

マージョリーが生んだ息子は生き延び、嫡子がいないデイヴィッド2世を継いで
ロバート2世になり、スチュワート王家がスタートします。
せめて子供だけでも助かってよかったですね。

19年の短すぎる人生の中で、幸せだったのは何年ぐらいだったんだろうね?
もともと王家じゃなかったのに、わざわざ王様になったりするから…
娘も嫁も姉妹もいい迷惑… じゃない?

(参考文献 森譲氏『スコットランド王国史話』 Wikipedia英語版)

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