まりっぺのお気楽読書

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スコットランド王ジョン・ベイリャル妃 イザベル

2009-01-18 02:30:19 | スコットランド王妃・王女
夫も息子もイングランドの操り人形
ジョン・ベイリャル妃 イザベル・ドゥ・ワーレン


1253~1292/在位せず

アレグザンダー3世によってスコットランドを追われたジョン・ベイリャルは
イングランドでヘンリー3世やエドワード1世に忠誠を尽くして重用されました。
しかし、その息子であるジョンをエドワード1世がスコットランド王に推したのは
ひとえにジョンが “ 御しやすい人物 ” だったからだようです。

      

イザベルの母アリスはイングランド王ヘンリー3世の義妹で
イザベル自身はエドワード1世の従妹にあたります。
ジョンが王位に就く前に亡くなりましたが、たぶん夫を説得するのに
一役かっていたのではないでしょうか?

しかしながら、ジョンだって男です!!
いつまでも操り人形でいるのはイヤだとばかりに、フランスと同盟を結んだりして
イングランドに反抗を試みますが、結局戦いに敗れ3年8ヶ月で廃位に追い込まれます。

ちなみに、ジョンが廃位された後、王不在のスコットランドに総督としてのり込み
スコットランド国民に弾圧を加えたのは
イザベルの父であるサリー伯ジョン・ドゥ・ワーレンでした。

ジョンとイザベルには王子が2人ありましたが、長男エドワードは内乱の最中
1332年に、イングランド王エドワード3世に推されてスコットランド王になります。

でも、やっぱりカエルの子は・・・ってことでしょうか?
3ヶ月でダグラス軍に敗れ、イングランドに逃亡します。
王位には1346年まで就いていましたが、以後スコットランドには戻りませんでした。

父子揃って・・・
イザベルも草葉の陰で情けなく思ったっことでしょう。

(参考文献 森譲氏『スコットランド王室史話』 Wikipedia英語版)

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