音楽会開演の勤行、久し振りに3人でお参り致しました。
9/1(日)pm2:30、万福寺クラッシックコンサートを開演いたしました。
チェロの秋津さん、ピアノ伴奏の鹿取さん、ソプラノの今小路さんも10時には来山されて直ぐにリハサールに入られました。
昨夜から断続的に豪雨が降り続き、開場の頃も強い雨が降っていましたが、次々と来場者が詰めかけて来られました。駐車場
係、受付係、会場係と手際よく整理に当たって下さり、混乱なく定刻に開演となりました。
○第1部 今小路聡子ソプラノ独唱 ピアノ伴奏 鹿取裕美子
島崎藤村詩/大中寅二曲 「椰子の実」
金子みすゞ詩/中田喜直曲 「こだまでしょうか」他
唱歌メドレー 「ふるさとの四季」
クワンラトット/サルトーリ 「Time to say goodーbye」
トークを交えながら誰でもが知っている唱歌を次々と歌って下さり、最後に「さよならを云う時」をイタリア語で熱唱されました。心底にビンビン響いて来ました。感動的な絶唱でした。
第1部後30分の休憩時間、庫裏広間、廊下、ロビー、本堂でそれぞれくつろいでいただきました。お茶とスイーツで、
外では依然として降雨が続いておりました。各テーブルに季節の花々を小さな花器に生けておきました。(往子生ける)
第2部はチェリスト秋津智承さんのチェロ演奏です。恐らくはこの大三島でチェロだけの独奏は初めてのことではないかと思います。
バッハ 無伴奏組曲より抜粋
マックス・レーガー 無伴奏組曲第2番より プレリュード「悲劇」
バッハ「G線上のアリア」
シューマン「トロイメライ」
ピアノ伴奏 鹿取裕美子
秋津さんのマイクを持ってのトークもやさしくて軽妙です。チェロに弓が当たると重厚で澄み切った音色が本堂に響きます。バッハを主に演奏下さいましたが、宗教は違っていても教会と仏教寺院とは共通性があるのでしょう、バッハのチェロ曲が微妙に本堂と調和していると感じました。
感動で涙が出て来ました、と云う方も居られました。
PM4:30 静かな感動の波の中で終演となりました。最後に若院が挨拶をして全てを終わりました。皆さんが帰られる頃には雨も上がりかけていましたのでよかった、よかった。
秋津さん、今小路さん、香取さんようこそお越し下さいました。あの美しい音曲は御堂の柱一本々々にしみ込んだことでしょう。ありがとうございました。
そして早くからお世話下さいましたスタッフの方々、ありがとうございました。
そして豪雨の中を厭わず遠近からご来場下さいました皆さま、厚く御礼を申し上げます。また、来年もお会いいたしましょう。
ありがとうございました。
襖絵の前で左から若院、今小路さん、秋津さん、鹿取さん
追悼のチェロの調べや秋御堂 文子
秋立ちてチェロの音色の御堂前 洋子
チェロの音の御堂に響き夏果てる 明慧
雷鳴もコラボす寺のコンサート 明慧