万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

えのころ草

2010年09月18日 | Weblog
 歩む路のあちこちに「えのころ草」の穂が揺れています。「えのころ草」は「犬ころ草」

と呼ばれていたのが訛って「えのころ」となったのだそうです。犬の子の尾っぽのようなと

云う意味からなのです。

 別名「ねこじゃらし」と呼ばれています。これはこの穂でもって子猫をじゃらすと子猫は

喜んでじゃれて遊ぶことからこの呼び名ができたとのことで、主に東京方面が「ねこじゃら

し」と呼ぶようです。

 どちらにしてもこの草は童(わらべ)の世界、野山に駆け回り遊ぶ童(わらべ)の情景か

ら生まれた呼び名であることには間違いはないでしょう。

 幼年の頃、父がこの「えのころ草」の穂二本を器用に使って弥次郎兵衛を作ってくれたこ

とがありました。それは子猫がじゃれるほど以上に童心を集中視させるものでした。

 遠い遠いその昔の忘れ得ない思い出です。今も昔も「えのころ草」は秋になれば同じよう

に風に揺れています。
コメント
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