万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

白楽天山

2008年07月25日 | Weblog
 京都の祇園祭も昨日の還幸祭(神輿が御旅所から帰る)で1ヶ月に及ぶ祭りが終わったようです。
 17日の山鉾巡行に沢山の山や鉾が各町から出ますが、その中に以外と仏教に由来している山が多くあるようで、その中の一つが「白楽天山」です。白楽天山の設えは青い松の木と赤い大傘が立てられた前に道林禅師と白楽天の人形が向かい合って立つと云う山の形です。
 これは唐代に鳥の巣禅師と巷で呼ばれていた道林禅師は巨木の上で禅行を常に行っていて下から見上げると丁度鸛(こうのとり)が巣ごもりをしているように見えるので「鳥の巣禅師」と呼ばれていたのです。
 官吏で詩人として著名な白楽天が通りかかり、下から声をかけました。
 「樹の上に上ってまで行じている仏道とは一体何であるか?」と、
 禅師「諸悪莫作(もろもろの悪をしないで)、衆善奉行(もろもろの善を行っていく)これが仏教です」
 白楽天「あッハハ、そのようなことなら3才の童子でも知っているよ、馬鹿らしいことよ、」
 禅師「3才の童子が知ることを、70の翁が実行出来ないではないか」と喝声、
 この禅師の教えに白楽天は仏教を求め仏教に生きる人となられたのでした。
 この白楽天の詩文は平安時代の日本の文人に大きな影響を与えました。
 菅原家、大江家、慶滋保胤(よししげのやすだね)など、
  白楽天山としてその故事が今日まで伝え守られていることは驚きです。
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茗荷(みょうが)

2008年07月25日 | Weblog
裏庭の茗荷の叢を覗いて見ると茗荷の白い花がチラチラと見えました。数本手折って持ち帰りました。一昨年も暑い夏で茗荷を食べて夏を凌いだことを思い出し今年も夏中茗荷に恵まれるといいのですが、今年はお潤いが少ないからどうでしょうか、  茗荷を食べるとなんだかシャキッとするのです。
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