学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

まずは整理整頓

2010-06-16 | 教育
学校の教室で
何が一番大切かといえば,
やはり整理整頓なのである。

どのような机の配置にせよ,
秩序を感じさせない配置は駄目である。

子どもの持ち物を収納する棚が
乱雑になっていたり,
掲示板が乱れていたり,
床にごみが落ちていたり,
落書きがあったりするのも駄目である。

もちろん,教室の先生の机や収納棚が
乱雑なのは論外である。

学級担任をまかされたら,
まずは毎朝教室に行って,
机を整え,ゴミをひろい,
乱雑な箇所は整え,
落書きを消し,
掲示板を直し,
窓を開け放って換気する。
子どもたちがもうすぐやってくる。
それを迎える準備である。

夕方,教室に行って,
机を整え,ゴミをひろい,
乱雑な箇所は整え,
掲示板を直し,
窓を閉める。
そして,教卓のところに立ち,
今日一日の子どもの様子を
思い起こす。
一人一人の顔を思い浮かべ,
今日その子どもたちがどうであったか,
振り返る。

教師とは,なんとよろこばしい仕事であることか,
それを感じられるのが,
この朝と夕方のひとときである。

教室に花があるのは,好ましい。
それが,教師の心ばえを示す。

少なくとも,
このような誰も見ていない地道な営みが,
学校を落ち着いた場所にするのである。

だれも評価などしないであろう
このような心配りのできる教員が,
なんと住みにくい時代になったものか。
なさけないことである。