SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画「ディック & ジェーン」  ~ 復讐は最高?

2006年01月10日 | 映画(タ行)
 年が明けて初めて見る映画は初春気分の楽しいコメディが良い、という選択はありえる。が、この作品はそんなつもりで見ないほうが良い。
 どちらかと言うと暗い気分になってしまう。

 倒産→失業→どん底生活ときて、何をやってもうまくいかず、ならば強盗でもやってみるかという展開で、ジム・キャリー主演だからどう見てもコメディなのだが、その評価は公開される場所と時による。
 景気が上向いてきた日本とはいえ、まだ身につまされる人のほうが多いはず。

 一応めでたしのラストだが爽快感というより、ホッとさせられる感じである。

 1977年のジェーン・フォンダ主演作のリメイクだそうだ。

謎の現象 ~ なぜなんだ?

2006年01月06日 | 日常生活・事件

1.500円玉と100円玉を貼り合わせたとする。
2.机上をA地点から一回転させてB地点まで移動させる。
3.500円玉の半径をRとすると移動距離(AB)は2ΠRとなる。(Πは円周率)
4.空中に100円玉の下端部の高さで糸を張ってみる。(図中赤い点線)
5.その時100円玉も一回転してA地点からB地点まで動いたはずだ。
6.100円玉の半径をrとするとその移動距離は2Πrとなる。

 どちらも一回転して同じ距離動いたのだから500円玉の半径Rと100円玉の半径rは等しい。

 そんなバカな?

初もぎ! ~ カリンの収穫

2006年01月05日 | 日常生活・事件

 実家の庭に実った花梨(カリン)を元日に収穫した。

 それぞれはリンゴほどの大きさだが、リンゴのように「ヘタ」があるわけではなく枝先に直接実が付く。見た目には枝に果実が突き刺さっているようだ。

 手の届く範囲は問題ないが高い位置のものは棒の先でこねまわして落すか、剪定用の器具で枝ごと切るしかない。落す人とキャッチする人がワンセットでいる場合はともかく、一人でうまく行く確率はかなり低い。
 したがって実は地面を直撃し、そこに石でもあると確実に傷がつく。

 果実は甘い香りがする。玄関先に置いておくだけで季節の風物として眼を楽しませ、嗅覚を満たしてくれる。
 風邪や喉に良いと言う(のど飴がある)。ハチミツに漬けたり、焼酎につけて花梨酒を造るのが主な食し方だ。

 実が市販されているのはこれまで見たことがない。

映画「キングコング」

2006年01月04日 | 映画(カ行)
 海、霧、南海の孤島、密輸船、原住民の襲撃、巨大生物、美女、・・・・。冒険映画のあらゆる要素が詰まったバイブルのような作品。

 特に前半、髑髏島での活劇はこれでもかの大サービスで息をつかせない。あそこまで絡まれると虫好き、ゲテモノ好きにはたまらないだろう。
 東宝の怪獣映画「キングコング対ゴジラ」もコングが日本にやってくるまではこの原典のパターンが尊重されているし、「モスラ」さえその変奏のように思われる。

 演技派ナオミ・ワッツが単なる絶叫女優ではこなせない良い役どころをうまく演じており、コングが惚れるのも分かる気がする。

 3時間超の長尺だが緩急のリズムを心得た演出・編集でまったく飽きを感じさせない見事な仕上がり。旧作のDNAが確実に受け継がれた上で進化発展しており、さらに次の世代からもこの作品を見て映画の道を志すものが出て来るのだろう。

 ただ美女探しのコングに、人違いだったからといってポイ捨てされてしまう女性達にはお気の毒と言うしかない。