豪華な出演陣で手堅く見せてくれる。
人も羨むような理想の人生がいよいよ終盤を迎えようとする頃に、ヒロインは自分の人生を振り返る。
幼い頃から母に、結婚してからは夫に束縛されつづて来たのではないか、と思い始めると、そもそも生まれるときからすべてが変だったという気になってくる。
老人コミュニティのような終の棲家から羽ばたき出すヒロインの物語が素晴らしい。ストーリーの語り口も魅力的だし、スターが持ち場をキッチリ固めてゆるぎない。
アクション抜きのキアヌ・リーブスも良い味を出している。
地味な印象の作品だが、本当はこういう映画をもっと見たいなと思う。