SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画「リトル・ミス・サンシャイン」~ 旅の効用

2007年02月23日 | 映画(ラ行、ワ行)
 「負け組み」家族のバスの旅。何がどう変わるのか、コメディ仕立てのロードムービーで疲れきったアメリカの家族の再生を描く。

 アカデミー作品賞にノミネートされているダークホース。シリアス系が多い中で大健闘だ。都内でさえ本当にマイナーな、ほぼ単館状態の上映で、おそらく見ない人が多いだろう。もったいない。
 個性的な芸達者が揃って、娘のミスコン出場に向かう家族の珍道中が綴られる。

 家族を乗せたミニバスが家族自身の象徴になっている。傍目には修理が必要なボロバスでしかないのだが、皆が力を合わせてうまく使えば結構走ってくれるのだ。

 グランパ役のアラン・アーキン、息の長い名優なのに「暗くなるまで待って」の怖いサングラス顔しか印象になく、クレジットを見てこんな顔だったのかと驚いた。しかし見終わった今、すでにもう忘れている。

 アカデミー賞発表は日本時間で2月26日、もし受賞すれば弾みで上映館も増えるだろう。はたして行方は?