ミュージカル「Into the Woods」を見た。1988年初演のブロードウェイ作品を東大教養学部内の駒場小空間で学生劇団が演じていた。休憩をはさんで3時間の大作、見ごたえがあった。
シンデレラ、赤ずきん、ジャックと豆の木などが渾然となった物語で、登場人物それぞれの「願い」がかなえられるハッピーエンドでAct1は幕となる。
これだけで終わっても面白い作品だった、と言えるだろう。が、第2幕ではさらなる彼らの「願い」、すなわち際限のない人間の欲望と、悲劇、憎しみの連鎖、破壊、そして再生と希望という深くシリアスなテーマが展開していく。
作詞・作曲:スティーブン・ソンドハイムの難しい曲を学生たちが良くこなしており感心すると同時に感動した。もちろん原作のよさがあるにしても・・・である。
日本では2004年に宮本亜門のステージが公演されたが2006年の再演が決定しているそうである。アメリカ版はDVDがamazonでも入手可能(ただしリージョンコードに注意が必要)。