日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「リメンバー・ミー」

2012-10-03 16:19:40 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


「リメンバー・ミー」をWOWOWで観ました。
これ、まったく事前情報もなくてDVDジャケットも「恋愛映画」と思わせるショットなので
最後の展開にはちょっとビックリでした。


2010年製作 (アメリカ)
監督はアレン・コールター氏。


おもなあらすじは・・・


2001年、ニューヨーク。
NYUの聴講生タイラー(ロバート・パティンソン)は6年前に兄を失った喪失感から抜け出せず、家族を顧みない父(ピアース・ブロスナン)に反発していた。
ある日、ひょんなことから言葉を交わしたアリー(エミリー・デ・レイヴィン)と親しくなったタイラー。
家族のことで傷ついた過去を持つ2人は、強烈に惹(ひ)かれ合っていくが・・・
                       
                           
                  (シネマトゥデイより抜粋)





まず、主演のタイラー演じるロバート・パティンソンは好みじゃない・・・
未見の「トワイライト」シリーズはこれからも絶対に観ないと断言できるし。
いろんな映画ブログで「カニのような顔・・・」と書かれていたな~
そのパティンソン、うつむき加減や後ろ姿など撮り方によってなかなか雰囲気を出しているじゃないか。

彼は尊敬していた兄を自殺で亡くした辛い過去があり、自身ももうすぐ同じ22歳になるという事で人生をもがきながら生きています。
一方、タイラーと知り合った女性アリーも小さい時に目の前で母親を殺されたというショッキングな過去が・・・
そんな二人がそれぞれの父親との確執をどう乗り越えていくのか、そんな恋愛映画だと思いこんでいました。

タイラーが可愛がる年の離れた妹キャロラインがとても可愛かった~。
子役のただ可愛いというのではなく、冷静で大人顔負けの考えを持っているようで演技も見事でした。
周りの小学生とちょっと違っているように見えるのか(ぼんやりしたり、絵を書いてばかりいるからかな)
学校では親しい友達もなくいじめにあっているのです。
妹も兄を失って両親が離婚し、「パパは私を嫌っているの?」と心を痛めている日々でした。
そんなキャロラインに寄り添うタイラーの優しさが良い。
二人のシーンはいろいろ素敵な言葉があって良かったです。


タイラーとアニーの交際も一度はケンカ別れしたものの、妹に対する大きな事件をきっかけにまた会うようになります。
そしてあんなに子ども達に無関心だと思っていた父親が娘キャロラインを守るために様々な手を打つようになりました。
(この辺の展開は、急にどうした?とも思えちゃうけどタイラーの訴えが少しは心に響いたのか)

こうしてタイラーとアニー、それぞれ父親との関係、キャロラインを守る家族達というように
良い展開になっていったな~
流れる音楽に小さな不穏な何かを感じるけど、気のせいだろうな~

と、思っていたら・・・

キャロラインの教室の黒板に2001年9月11日の日付が・・・
そして父親のオフィスで一人待つタイラーの姿がビルの窓から映ります。
映像はずっと引いて、映るのはワールド・トレイディング・センター!

そういう事だったのか・・・とここで初めて納得しました。

確かにあのテロで犠牲になった多くの人にはそれぞれに愛する人がいて大切な何かがあったはず。
それが一瞬で失われる悲劇だったのです。

映画ではその後の様子も描かれていました。
嘆き悲しんだ家族はタイラーのお墓の前で祈ります。
ちょっと成長したキャロラインは父親と共に美術館に行き手をつなぐ姿が。
そして地下鉄に乗れなかったアリーは悲しみを乗り越えてまた乗れるようになりました。

9・11後の喪失から再生へ。
人々は悲しみに暮れるだけでなく前を見なければいけない。
そんなメッセージを伝えるようなラストでした。

う~ん、なかなか重く響く内容でした。
「カニ男・・・」なんて言っちゃったけど、パティンソン、すまない。
映画っていつも事前情報なしで観るけど、ここまで想像と違った作品はめずらしかったです。

妹役のルビー・ジェリンズ、とても良かった。
このまま大きくならないでほしい・・・な~んて
なにげにタイラーの友達エイダンも良い味出してます。
そしてアニーの父親を演じるクリス・クーパーの存在感。
頑固おやじと言ったら彼しかいない。
今回は妻を殺され、娘を大事に思うあまりに過保護なおやじですが。


もう一度観たらどんな感じだろう。
一つ一つのセリフがまた違うように感じられるかもしれない。


今回の評価は・・・     星3つ半   ☆☆☆★  良い意味で裏切られました



   

   



   

   

   

   

      

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「ボーン・レガシー」

2012-10-01 14:47:29 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


台風の前日、土曜ナイトショーで「ボーン・レガシー」を観てきました。
本当に久しぶりのシネコンでしたよ。

2012年製作。
かつてのボーンシリーズの脚本を手掛けたトニー・ギルロイ氏が監督。
あのボーンシリーズ三部作はもちろん何度も観ていたので、こちらもちょっと期待。

おもなあらすじは・・・

最強の暗殺者を生み出すCIAの極秘プログラムで誕生していたジェイソン・ボーン。
彼が自分のアイデンティティを求めてCIAと対決していた時期と同時進行で新たな暗殺者
アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)が誕生していた。
アーロンに関してもCIAは計画が明るみに出る事を恐れ、本人やプログラムの関係者を全て消し去ろうとする。
薬で管理されていたアーロンは薬を求めながら組織からの逃亡が始まった・・・・


さてさて。
最初はボーンシリーズの続編として4話目と思ってしまうけど、これはあくまでも続編ではなく
別の暗殺者アーロンの話。
アーロン演じるジェレミー・レナーはとても良い役者だと思います。
私が一番最初に観た作品は「スタンドアップ」でシャーリーズ・セロンに嫌がらせする嫌なヤツでした。
それから「ハート・ロッカー」も良かったし「タウン」ではベン・アフレック以上に巧くて惹きつけられたな~
そんな訳で彼がこの作品に出たので楽しみにしていました。


その他の出演者が豪華過ぎるだけでイマイチだったかな~
エドワート・ノートンがあまり憎々しくないし、前作のノア・ヴォーゼンやパメラ・ランディのような存在感のあるCIA幹部の少ないこと・・・
(今回もちょっとだけ出演)


おまけに最強の刺客が全然強くないぞ!
アジアの俳優でも良いけど、ほぼスタントなしで臨んだジェレミー・レナーのバイクチェイスを観ちゃうと霞んでしまうほど存在感が薄い殺し屋でした。
これが最強かぁ・・・と脱力感。

一緒に逃亡する女性医師をレイチェル・ワイズが演じています。
私の中では彼女はアクションにはちょっと合わないような・・・
まぁ、観る人によって感想は違うでしょうね。

CIAの陰謀があまり深く描かれていない点は残念。
アーロンが逃走する目的もジェイソン・ボーンとはちょっと重みが違うかな・・・
ボーンシリーズ三部作にあった哀愁とか切なさは感じる事はできませんでした。

さて、そんな訳で続編ではないので(しつこいですが)これはこれで鑑賞できました。
アーロンの次回作も製作予定とか。
きっと観るだろうけど、もっと深みと哀愁を描いて欲しいな。
それから鑑賞後に一番思ったのは・・・
全体的に音楽が良くなかった!
ボーンシリーズのあの音楽の重要性がこの作品にはまったくなかった、残念・・・


今回の評価は・・・    星3つ    ☆☆☆  (まずまずという事でおまけ)


いろいろ考えると、過去のボーンシリーズは名作だな。
マット・デイモンそのものがジェイソン・ボーンと言うように、私にとってお気に入りのシリーズでした。

でももちろんジェレミーにも期待します。



   

   

   








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