「ニューヨーク、アイラブユー」をDVDで観ました。
ニューヨークを舞台に11人の監督が10のお話を綴るアンサンブル・ムービー。
(一人は繋ぎの部分担当とか)
予告編から期待していました。
大好きな役者だけでなく豪華な出演者がいっぱい。
日本の岩井俊二監督も参加しているので話題になっていましたね。
2008年のアメリカ・フランス製作映画。
お話が多いのでそれぞれの持ち時間は少ないです。
そのエピソードにどれだけ共感を持てるか、そして深く掘り下げた逸話ではないので好き嫌いも分かれるかな~
私は群像劇のような構成は結構好きです。
気楽に楽しめば良いんじゃない?というノリで鑑賞しました。
いくつか気にいったストーリーは・・・
岩井俊二監督のアニメ音楽の作曲家(オーランド・ブルーム)のお話。
ボロボロの穴のあいたTシャツさえ似合うオーランド。
彼が暮している部屋は雰囲気があって良い感じ。
あの雑多な空間でクリエイティブな仕事に苦しむ役。
そして携帯を通じて女の子と出会う話です。
次はナタリー・ポートマンが監督した「父と娘」の話。
(ナタリーは別の話でもユダヤの女性役で出ています。美しいスキンヘッド!)
父と娘の自然な風景が良かったかな。
男性の子守(ナニーではなくアニー?)に間違えられた父。
散歩したり公園で娘を見守る父の映像が良かった。
こちらは街角で煙草を吸うシーンから始まるお話。
あ~、クリス・クーパーは渋くてダンディーですね~
この方は厳格な父とかスパイ役の印象も強い、大好きな俳優です。
ロビン・ライト・ペンと大人のエピソードが素敵でした。
そう言えばもう一つ街角で煙草を吸うお話があるのですが・・・
自称作家のイーサン・ホークがひどい扱いだった~
彼が一番大好きで観たかったのに・・・
あっ、でも良いか!
チャラいナンパの口説き文句で(それもエロ全開)女性を口説く役でした。
それもオチがまた最高で、こんな役でもイーサンは好きだ~! 結構似合ってる。
こちらはちょっと不思議なお話。
シャイア・ラブーフとジュリー・クリスティが出るホテルのボーイと元オペラ歌手のお話です。
幻想的で何だかこのエピソードだけ別の映画を観ているような雰囲気でした。
そして心温まるこの風景はブライトン・ビーチでの老夫婦。
今年95歳になられるイーライ・ウォラックは素敵なおじいちゃんです。
「ホリディ」でも足元を気にする(?)役でしたが、いつもチャーミングな役者さんですね。
お互いを支え合う様子が漫才のようにも聞こえて、でも愛もあふれていて良いシーンでした。
その他にも高校生のプロムの話も面白かった。
「ゴッド・ファーザー」で短気な長男ソニーを演じたジェイムズ・カーンが出ていました。
それからちょっとだけのお話だったジャスティン・バーサ(理想の彼氏)とスーザン・サランドンの娘、エヴァ・アムリのエピソードはおまけ扱いなの?
今回もジャスティン・バーサの評価が低い私・・・
本当はもうひと作品、スカーレット・ヨハンソン監督でケヴィン・ベーコン主演の話があったのですがまさかのボツ!
Oh、my GOD!
観たかったな~
と言う事で、いろんな小さなお話がたくさん詰まったこの映画。
私はそれなりに楽しめました。
名前や設定を真剣に覚え頭を使う映画も良いけれど、気楽に観られる映画もたまには良いかも~
今回の評価は・・・ 星3つ半 ☆☆☆★ (豪華な役者陣なのでおまけです)
ニューヨークの街
次回は上海、アイラブユーだとか。多分それは観ないと思う。