日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「ハリーとトント」

2010-03-19 14:07:10 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


もうね、映画ブログになっちゃったみたいですが。

ちょっと前に観た映画「ハリーとトント」について。
題名だけ聞いたらアニメみたいだけど、可愛い猫ちゃんと老人のロードムービーです。
若い時と違って年を重ねるとこんな映画が良いんだな~


さて、この作品は1974年の制作。
かなり昔の映画ですが、DVDになったのは昨年だとか。
この映画で老人役をやったアート・カーニーは翌年のアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。
(ちなみにこの時の作品賞は「ゴッド・ファーザーⅡ」でした)

内容は・・・
妻を亡くして猫と一緒に暮らす老人ハリー(アート・カーニー)は住んでいたアパートを区画整理のため追い出されることになります。

長男一家の住まいに身を寄せるものの、同居するにはいろいろな問題がありうまくいきません。
そして、他の息子や娘の所にも顔を出すのですが・・・
飼い猫トントをキャリーやリードで連れ歩き、一緒に旅するハリー。
その姿は毅然としていて人間としての誇りも感じられ颯爽としていました。

子ども達と言っても生き方は違う!とわかっていて、ハリーのそばにいるのは猫のトントだけで充分という考えは立派すぎるほど。
そのトントが病気になってしまい、ハリーが歌をうたって別れるシーンは悲しかったです。
でも、誰にでも死という運命があるのは充分わかっているハリー。
海でトントと同じような茶トラの猫を追うシーンはたまらなかった。


猫好きな人が観たくなる映画・・・と聞いて観ました。
猫を連れて長い旅と聞いただけで心配になっちゃうのです。
たとえばバスにキャリーバッグを忘れてしまったシーンとか。
リードだけで連れ歩くのは猫ちゃんにストレスにならないかとか。
私だったら猫の安心できる場所を用意してあげたい・・・

でもこの映画ではハリーとトントがさりげなくお互いに支えあっているようで、それはそれで良いんだな~と思いました。

特別にクライマックスな場面はありません。
でもハリーの周りへの言葉や態度など、深いやりとりが心に残りました。
どんな場面でも、上手く人間関係を築けるハリーは立派です。
人生の終盤に猫と一緒に旅をするハリーの一本筋のとおった生き方に感動。


今回の評価は・・・

可愛い猫ちゃんがいたので   星3つ半  ☆☆☆★







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