日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

2013 欧州選手権 男子シングル フリー

2013-01-29 12:10:06 | フィギュアスケート
引き続きユーロの男子フリーを観ました。
何? やっぱりプルシェンコは棄権したのか。
SPで3Aを転倒し出遅れた彼・・・2004年以来の転倒っていうのも凄いけど。
腰痛や体調不良でSP後すぐに棄権を決めたとか。
その他にもチェコのカシュカ選手がインフルエンザで直前に棄権。
全部で22人になりました。


男子の場合も世界選手権に出るためのミニマムポイントがあります。
技術点がフリーでは65.00点獲らないといけない。 (ちなみにSPは35.00点)
だから順位だけではなく得点もかなり気になる選手達。


   
アップをする様子など

   
会場にはハンガリーの元選手、ユリア・セバスチャンがいた。
もちろん今日もペシャラちゃんはいました。


印象に残った選手だけ感想を書きます。

哀しいやるせない印象の筆頭と言えばこの方。
チェコのベルネル。
2008年のこの会場でのユーロチャンピオン・・・と何度も言われちゃうベルネル。
   

   
こんなキス・クラ、何度見ただろうか・・・

とにかくジャンプミスが多かったです。
2T、2Lz、1A、2Lo、2F、1S・・・・
所々にベルネルの素敵な表現があるんだけど、これだけミスが多いとプログラムになりません。
技術点は36.94点と彼にしてはかなり悲惨な得点になってしまいました。
フリーだけの順位は19位、最終順位は11位、哀しい結果です。

解説の樋口先生は「本当に正しい練習をしているんだろうか。」と何度もコメント。
「あまりに酷過ぎた。」とまでバッサリ。
バンクーバーの後からずっとうまくいってない、とも言っていました。

フリーは「スウィングしなけりゃ意味が無い」ですが、ジャンプ跳べなきゃ意味が無いです・・・
頑張れ、ベルネル!


続いてマヨロフ。
スウェーデンのために枠獲りをお願いします。
って、こんな事をマヨロフにお願いするようになるなんて・・・
アドリアンのためによろしく、です。

   

   
やっとフードをかぶれたね~
フードってジャンプを跳ぶのには邪魔だと思っていたけど、彼はこれで表現したかったのだろうな。

4回転は入らなかったけど、SPに続いて良い滑りでした。
ミスと言ったら3Aのオーバーターンだけ。
身体も絞れて、こんなマヨロフを観られるなんて思わなかった。
充実ぶりを感じられるユーロでした。

フリーは137.59点。 もちろんミニマムポイント越え。
トータルで211.88点と高得点。
とにかくミスが少なくなって頑張りました。


続いてオーストリアのファイファー。
10月に手術をしたり体調をこわしたりしたとか。
それにしても細い身体。
   

   
最初に4Tの予定でしたが3T。
手を挙げての3Lzはいつもきれいです。
「ヨーロッパでは人気がある選手。」と樋口先生。
フリーは127.43点、トータルで194.77点。
ミニマムには届かなかったのは残念。


そしてモナコのルシーヌ。
ピンクフロイドの「狂気」から。
選んだ音楽は好きだな~
   

   
この大会が今シーズン初の試合とか。
彼も手術や体調不良があって大変だったようです。
フランス杯などでは熱心に観戦している様子をいつも見ました。

彼は4回転は持っていません。
その上アクセルが苦手というのはなかなかシンドイ。
フリップは得意だとか。
SPもフリーも3つのスピンをレベル4で揃えました。
ステップは勢いがまったくなかったけど、彼なりに頑張ったのでは。

ジュネーブ空港から40時間をかけてクロアチアに入ったとか。
それだけで疲れちゃいますよね~
ルシーヌ談として「それでもスケート靴はちゃんと届いたからOK。
マヨロフやフェルナンデスなどは靴が届かず練習もできずに困っていた。」と。
みんなみんな大変だ~


さて次は注目のコフトン登場。
フリーは「カサブランカ」です。
   

   

   

   

最初に4T成功、10.73点。
続いて4T‐3T、15.40点。
凄いじゃないですか。
その後も安定したジャンプを跳んだけど。
何と3S‐2Tがノーカウント、0.00点~
コンビネーションを跳び過ぎたコフトン。

後半はスピードが落ち、体力の無さを露呈。
最後なんてフラフラでしたね。
リンクサイドで迎えるタラソワさんとブイアノワコーチ、大喜び。
キス・クラでもニコニコでしたがコフトンはヘロヘロ。
コーチ陣、ジャンプ跳び過ぎにいつ気付く?

今回のコフトン派遣についてはいろいろ言われたけど、期待に応えましたね。
(でもタラソワさん達の強硬策は今後もどうなるかわからないけど)
ノーバリューがありながらもフリーは152.11点。
トータルで226.57点、凄いです。

あと気になったのは、4回転を何度も跳べるのは凄いけど。
着氷に流れはなく「よいしょ」と跳ぶイメージがいつもします。


続いてはジュベール登場。
SPもなかなか良かったのでフリーにも期待します。
フリーは「グラディエーター」。
   

   

   

   
キス・クラの雰囲気、良いな~。

最初の4Tは素晴らしかったですね。
まさにジュベールらしい4回転!
3Aも3LzもOK! 今日も良い感じ。
その後の3Lzは手をついてシークエンス扱い。
彼のフリップは必ずeマークがつくけど、本人もわかっているとか。
エッジの修正って本当は必要なんだろうけど、直さないのもそれはそれで良いかも。
ジュベールの言葉を聞くとそう感じてしまった。

「滑りは良かった。音楽に合っていて男性的な力強い滑りだった。」と樋口先生。
「コフトンに比べたらシニアの滑り。」とも言っていました。
ジュベールらしいカッコいい4回転とお二人で盛り上がってます。

フリーは148.54点。
トータルで232.47点、ここで1位に立ちます。
最終結果は4位と表彰台は逃しますが、今の時代に彼が良い演技をしてここまでやってくれる事の
意味は大きいと思いました。


そしてロシアのボロノフ。
フリーは「ロミオとジュリエット」です。
   

   

最初の4Tはとても良かった。
3Aは降り方がイマイチ。
3T‐3Tは4‐3の予定だったはず。
そして何とフライングキャメルスピンでぐらつきノーバリュー。
多分これで焦った部分もあるのか、その後も氷にひっかかり3Aはシークエンス扱い。
何か体調悪そうな感じです。

その後に跳んだ2A‐3T‐2Tは「3T」を跳び過ぎてノーバリュー。
あぁ、いつものボロノフじゃない・・・

二つもノーバリューで技術点が伸びず59.22点。 ミニマムポイント獲れず。
フリーは131.80点、トータルで210.18点。
彼の結果は総合7位でコフトンに負けた・・・


ここでフェルナンデス君登場。
落ち着いていけ~
頑張れ~
   

   

   

   

   

   
しみじみ得点を見上げる彼の表情が良いですね。

とにかく、とっても素敵な演技でした。
初めて「チャップリンメドレー」を観た時から完璧に仕上げたら良いプロになる予感はしましたが
本当に魅せてくれましたね。

最初に4T、素晴らしいジャンプ。 12.87点。
次の4S‐3Tは着氷でヒヤッとしたけど大丈夫。 13.74点。
もう一つ入れた4Sはこれまた素晴らしい出来で加点いっぱい、13.84点!
3‐1‐3が2‐1‐3になったところもあるけど、もうそんな細かい事はどうでも良い(笑)
優しさや切なさがたっぷり詰まったこのプログラム。
彼の性格もオーバーラップされるかのようにどんどん惹きこまれました。

途中から会場も湧き上がり、終わった瞬間に樋口先生も千鶴さんも絶賛。
「素晴らしかった。」「素敵でしたね~。」
本当に良い演技を観ると言葉は少なくなるのかも。

フリーに3つ入れた4回転。
樋口先生は「軽く高く速く」跳ぶ4回転とコメント。
ジャンプの質も高いし、彼にぴったりのプログラムと言う事でした。

技術点だけでも96.65点。
フリーは186.07点でトータルで274.87点。
この時点でもちろんトップです。


そしてブレジナ登場。
「アンタッチャブル」の完成形を見せてほしい。
   

   

   

   
やりきった彼がキス・クラでガッツポーズ!

最初の4Sは手をついて転倒、でも回りきっています。
3AはOK。
二つ目の4Sはコンビネーションにはならず。
3A‐3Tはとても良かったです。
力強く滑りきり、やっと力を発揮できた感じ。

フリーは163.68点。 
トータルで243.52点。
これで初の表彰台が決まりキス・クラで大喜びです。
4位の呪縛から抜け出したブレジナでした。
妹よ、お兄ちゃんは頑張ったぞ。


最終滑走はアモディオです。
大好きなユーロで力を出し切れるか。
   

   

   
最初に4Sを決め、二つ目の4Sも単独に。
リカバリーもうまく、その他のジャンプも安定していた感じ。

私がいつも感じていた事を樋口先生が何度も言っていました。
「彼のスタイルなんでしょうが止まって動くというのが多い。」
「本来はスケートなので動いている中でやってもらいたい。」とのこと。
その後もまた同じコメントをしていました。

これぞモロゾフ流なんですけど。
モロゾフ嫌いな私はどうしてもレオノワとかアモディオの休憩に入る演技が好きではなくて
食傷気味でもあります。
たまに良いプログラムだな~と思っても、止まってクネクネ、止まってその場で踊る・・・
「早く滑れ!」と強く思うから。
まぁ、モロゾフ組としてはもうどうでも良いのですが、アモディオが別のコーチの元で滑るのを
観たいです・・・

さて、フリーの要素、彼は一つ少なかったとか。
本来はジャンプを8こ跳べるところ、7つしか跳びませんでした。
踊ってたから??

フリーは160.71点、トータルで250.53点、2位となりました。
「ユーロは3年で全ての色のメダルを獲りました。」と千鶴さん。


最終結果はこちら。




フェルナンデス君が初優勝!
スペイン人として初めての快挙。

優勝インタビューでは
「優勝は難しかった。」
「このプログラムは作った時は難しかったがだんだん楽になってきた。」
「世界選手権でもメダルを目指したい。」とのコメント。

   

   

   

   

   
スペインチームのみんなにハグされるフェルナンデス君。
ラフエンテやハビエル・ラジャもいます。

とにかく今年のユーロも面白かったです。
アモディオのユーロの安定感、ブレジナの初のメダル。
ジュベールの健在ぶりも嬉しく、若手ではコフトンとマヨロフが頑張りました。

そしてやっぱり優勝のフェルナンデス君が良かった。

ユーロ金メダル、おめでとうございます!


   

   


   





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