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「完全なる報復」をDVDで観ました。
2009年製作。
原題は「LAW ABIDING CITIZEN」・・・法に従う市民と言う意味でしょうか。
おもな内容は・・・
家に押し入った強盗に妻と娘を殺されたクライド(ジェラルド・バトラー)は捕まった犯人に対する処罰に納得がいかなかった。
敏腕検事で知られるニック(ジェイミー・フォックス)によって司法取引を持ちかけられ、主犯格の男はわずかな禁固刑で済んでしまったからだ。
それから10年、クライドの復讐が始まるのだが・・・というような話。
まず、感想をいう前に。
映画が好きな私だけど、どうしても好きになれない役者がいるのです。
その一人がジェラルド・バトラー。
まぁ、ただ顔つきが苦手な部類という理由で、いままでいくつか作品を見ても、決してラストまで
見続けた試しがないのです。
アクションものもコメディタッチの恋愛ものも今まで全て撃沈でした。
初めて最後まで観られたのが今回の作品。
ふーん、なかなか迫力があるし知的な報復を考えるじゃないか・・・
一方、有罪率にこだわるニックは上昇志向も強い。
家族を殺されたクライドと同じような家族構成で、娘のチェロを聴きに行くよりも仕事をいつも優先。
法を憎むクライドが周到な計画の元で復讐をするあたりは衝撃度もありテンポも良く描かれていました。
誰だってあんな風に家族を殺され、そして裁判でまた報われなければ報復したい気持ちもわかります。
女性判事の衝撃的なシーンは凄かった~
しかし・・・
後半になると一変、何と言うか違和感を感じました。
ニックの相棒のサラが攻撃され、クライドはフィラデルフィア市民を全て敵にまわしてしまう展開に。
その上、用意周到にみられたアジトがあっさりばれる!
ラストのシーンはどう見るか人それぞれでしょう。
ああいった展開しかないよね~とも思うけれど、何か尻すぼみ感もいっぱいです。
その上、ニックは何も変わっていないような気がして・・・
一人だけ家族もそのまま失わず、娘のチェロも初めて聴きに行き・・・
それでも今までの生き方と変わらない予感もあり。
この辺りで「あぁ、そうですか・・・」と気持ちも冷めていく私。
なかなか目を離せない展開もあったけど、結局こうなるしかないのか。
「正義とは?」なんて重たいテーマを描ききれなかった作品でした。
誰が突然訪ねてくるかわからないから、ドアを開けるのは慎重に!という教訓だけ残して、消化不良のような終わりに思えました。
ジェイミー・フォックスはもっとお気楽な役の方が似合っていると思う。
「バレンタインデー」のTVキャスター役なんかが一番良い。
シリアスなものはイマイチだ。
そしてバトラー、やっぱりもう観ないかな・・・
今回の評価は・・・ 最終的に星2つ半 ☆☆★
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