[4月9日07時21分 天候:曇 東京都新宿区西新宿 都営地下鉄新宿線621T電車・最後尾車内→京王新線・新宿駅→JR新宿駅]
〔「まもなく新宿、新宿、終点です。お出口は、右側です。この電車は新宿止まりの電車です。新宿駅到着後、回送となります。引き続いてのご乗車はできませんので、ご注意ください。今度の笹塚行きは、降りたホームから28分。その後、快速、大沢……失礼しました。快速、橋本行きは40分の発車です。ご乗車ありがとうございました。まもなく新宿、新宿、終点です」〕
乗り換え駅である新宿駅に到着する。
リサは相変わらず、こんな朝早くから『魔王軍』とLINEでもやっているのか、スマホ弄りをしているが、高橋とパールは互いに寄り添いながら寝ていた。
因みにこの時、パールもフードを被っている。
〔「ご乗車ありがとうございました。新宿、新宿、終点です。お忘れ物、落とし物の無いよう、ご注意ください。4番線の電車は、回送電車です。ご乗車にはなれませんので、ご注意ください。この後の笹塚行きは、28分発です」〕
愛原「おい、2人とも、降りるぞ」
私は2人を揺り動かした。
高橋「到着っスか」
愛原「新宿だ。降りるぞ」
高橋「うぃーっス」
まあ、酔っ払っているわけではないので、普通に起こせば起きる。
リサ「この後はJRに乗り換えだね?」
愛原「そうだ。キップは改札前で渡すよ」
地下5階のホームからエスカレーターを乗り継いで、地下1階の改札口まで向かう。
リサ「先生。JRのキップ」
リサは人間形態なので、長くない爪の手を差し出した。
愛原「いや、地下鉄の改札じゃなくて、JRの改札口な?」
リサ「あっ、と!」
地下鉄の改札口を出て、今度はJRの改札口に向かう。
日曜日の朝ということもあって、平日の同じ時間と比べれば人は少ない。
愛原「キップは1人ずつ持とう」
高橋「ありがとうございます」
リサ「わたし、先生の隣~!」
愛原「はいはい。窓側な?」
リサ「ありがとう!」
愛原「特急券だけだから、改札口はSuicaやPasmoで通過してくれ」
高橋「なるほど。このキップじゃ、通れないんスね」
愛原「それは指定席特急券だけだからな?」
リサ「駅弁はどこに?」
愛原「コンコースの中だろう。特急が出る中央線ホームの近くで売ってると思う」
リサ「なるほど」
改札口を通過し、コンコースの中に入る。
それから……。
愛原「あれだな」
駅弁屋を発見した。
リサ「おー!」
愛原「リサは俺が買ってやるよ。何がいい?」
リサ「肉!」
愛原「だろうな」
リサは“やまゆり牛しぐれ煮弁当”を所望した。
私達が向かうのは千葉県だが、ここから出発する特急の殆どは、まずは山梨方面に向かうことを思い出す。
私は牛タン弁当を見つけたので、それにしてしまった。
別に、仙台に帰るわけじゃないのにw
高橋達は、幕の内弁当関係にしていた。
で、因みに私は、他にも缶ビールとおつまみも購入した。
リサ「先生、これから乗る電車って、車内販売ある?」
愛原「いや、どうも無いみたいだな。まあ、週末限定の臨時列車だからしょうがない」
リサ「じゃあ、ここで買って行った方がいいね」
愛原「そういうことだな。ホームにも、売店はあるみたいだぞ」
リサ「そっかぁ……」
ここでは駅弁などを買っておく。
愛原「7番線か。ラッシュの時間だと、中央快速も発着するホームだな。それ以外だと、こういう臨時列車のホームとか……」
新宿駅のようなターミナル駅は、当然ながら乗降客が多い。
ましてや、平日のラッシュともなれば尚更だ。
発着に時間が掛かるのは、致し方無い。
とはいえ、そのせいで後続電車が詰まって渋滞が起こるのも考えものだ。
そこで新宿駅では臨時ホームを開放し、後続電車をそこに到着させる。
そうこうしているうちに先行電車が発車する。
しかし、後続電車も混雑していて乗降に手間取る。
そうしているうちに、また次の電車がやってくるが、これは先ほどの先行列車が停車していたホームに入れる。
そして、更に後続は……というようなことを繰り返して、なるべく渋滞を減らす。
これを『相互発車』という。
さすがに今日は日曜日で、中央快速線の電車もそこまで混雑していないし、本数も多いわけではないので、相互発車は行われていない。
そこで、7番線は素直に臨時列車のホームとなるわけである。
愛原「因みに喫煙所は、普段から特急が発車している9番線、10番線ホームにあるから。吸うなら今のうちな?」
高橋「はい。行ってきます。電車は7番線っスね?」
愛原「そう。最後尾の1号車な?」
高橋「分かりました。行ってきまーす」
パール「行ってきます」
喫煙者の2人は、特急ホームへと向かった。
愛原「俺達は先に行こうか?」
リサ「うん。お菓子も買いたい」
愛原「おっと」
7番線ホームは8番線との島式ホームである。
平日朝ラッシュは両側を使用して相互発車を行うが、休日ダイヤでは行われない。
上りホームであり、東京行きの中央快速電車が8番線のみを使用する。
休日の朝とはいえ、そこはターミナル駅。
上り電車が到着すると、そこから乗客がわんさか降りて来る。
〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。今度の7番線の列車は、7時50分発、特急“新宿さざなみ”1号、館山行きです。この列車は、9両です。……次は、秋葉原に、停車します〕
ホーム上にあるNewDaysで、リサはポッキーやビーフジャーキー、そしてジュースを買った。
本当に旅気分である。
リサ「ふっ、フフフ……」
愛原「どうした、リサ?」
目当ての物を買い、ホームに出たところで、リサが何故か笑い出した。
リサ「いや、きっと、化け物扱いされているヤツでさ、のんきにこれから電車旅行するってヤツ、世界中でわたしだけだろうなぁって思った。それだけ」
愛原「なるほどな」
公式には、元BOWで今は人間に戻っているとされている人物なら、世界には何人かいるが、現役で未だにBOWでというのは2人しかいない。
1人はここにいるリサ。
そしてもう1人は、まだ幼児のローズマリー・ウィンターズ。
アメリカからウィンターズ夫妻と共に、ルーマニアに亡命している。
本来はBSAAの機密情報なのだが、善場主任が特別に教えてくれた。
どうせ接点は無いし、あくまで知識として、そういう存在もあるのだという知識の一環で。
愛原「今はそうだが、ルーマニアにいるとされるローズマリー・ウィンターズが大きくなって、特に暴走もしないようなら、お前みたいに電車やバスに乗ったりするようになるかもな?」
リサ「そーかなー……」
その時、もしかしたらリサと接点を持つようになるのかもしれない。
愛原「先に並んでおくか。1号車はあっちだ」
リサ「分かった」
私は8番線の快速、東京行き電車を横目に、7番線側を歩いた。
※下りの指定席車は1号車から5号車であった為、修正しました。
〔「まもなく新宿、新宿、終点です。お出口は、右側です。この電車は新宿止まりの電車です。新宿駅到着後、回送となります。引き続いてのご乗車はできませんので、ご注意ください。今度の笹塚行きは、降りたホームから28分。その後、快速、大沢……失礼しました。快速、橋本行きは40分の発車です。ご乗車ありがとうございました。まもなく新宿、新宿、終点です」〕
乗り換え駅である新宿駅に到着する。
リサは相変わらず、こんな朝早くから『魔王軍』とLINEでもやっているのか、スマホ弄りをしているが、高橋とパールは互いに寄り添いながら寝ていた。
因みにこの時、パールもフードを被っている。
〔「ご乗車ありがとうございました。新宿、新宿、終点です。お忘れ物、落とし物の無いよう、ご注意ください。4番線の電車は、回送電車です。ご乗車にはなれませんので、ご注意ください。この後の笹塚行きは、28分発です」〕
愛原「おい、2人とも、降りるぞ」
私は2人を揺り動かした。
高橋「到着っスか」
愛原「新宿だ。降りるぞ」
高橋「うぃーっス」
まあ、酔っ払っているわけではないので、普通に起こせば起きる。
リサ「この後はJRに乗り換えだね?」
愛原「そうだ。キップは改札前で渡すよ」
地下5階のホームからエスカレーターを乗り継いで、地下1階の改札口まで向かう。
リサ「先生。JRのキップ」
リサは人間形態なので、長くない爪の手を差し出した。
愛原「いや、地下鉄の改札じゃなくて、JRの改札口な?」
リサ「あっ、と!」
地下鉄の改札口を出て、今度はJRの改札口に向かう。
日曜日の朝ということもあって、平日の同じ時間と比べれば人は少ない。
愛原「キップは1人ずつ持とう」
高橋「ありがとうございます」
リサ「わたし、先生の隣~!」
愛原「はいはい。窓側な?」
リサ「ありがとう!」
愛原「特急券だけだから、改札口はSuicaやPasmoで通過してくれ」
高橋「なるほど。このキップじゃ、通れないんスね」
愛原「それは指定席特急券だけだからな?」
リサ「駅弁はどこに?」
愛原「コンコースの中だろう。特急が出る中央線ホームの近くで売ってると思う」
リサ「なるほど」
改札口を通過し、コンコースの中に入る。
それから……。
愛原「あれだな」
駅弁屋を発見した。
リサ「おー!」
愛原「リサは俺が買ってやるよ。何がいい?」
リサ「肉!」
愛原「だろうな」
リサは“やまゆり牛しぐれ煮弁当”を所望した。
私達が向かうのは千葉県だが、ここから出発する特急の殆どは、まずは山梨方面に向かうことを思い出す。
私は牛タン弁当を見つけたので、それにしてしまった。
別に、仙台に帰るわけじゃないのにw
高橋達は、幕の内弁当関係にしていた。
で、因みに私は、他にも缶ビールとおつまみも購入した。
リサ「先生、これから乗る電車って、車内販売ある?」
愛原「いや、どうも無いみたいだな。まあ、週末限定の臨時列車だからしょうがない」
リサ「じゃあ、ここで買って行った方がいいね」
愛原「そういうことだな。ホームにも、売店はあるみたいだぞ」
リサ「そっかぁ……」
ここでは駅弁などを買っておく。
愛原「7番線か。ラッシュの時間だと、中央快速も発着するホームだな。それ以外だと、こういう臨時列車のホームとか……」
新宿駅のようなターミナル駅は、当然ながら乗降客が多い。
ましてや、平日のラッシュともなれば尚更だ。
発着に時間が掛かるのは、致し方無い。
とはいえ、そのせいで後続電車が詰まって渋滞が起こるのも考えものだ。
そこで新宿駅では臨時ホームを開放し、後続電車をそこに到着させる。
そうこうしているうちに先行電車が発車する。
しかし、後続電車も混雑していて乗降に手間取る。
そうしているうちに、また次の電車がやってくるが、これは先ほどの先行列車が停車していたホームに入れる。
そして、更に後続は……というようなことを繰り返して、なるべく渋滞を減らす。
これを『相互発車』という。
さすがに今日は日曜日で、中央快速線の電車もそこまで混雑していないし、本数も多いわけではないので、相互発車は行われていない。
そこで、7番線は素直に臨時列車のホームとなるわけである。
愛原「因みに喫煙所は、普段から特急が発車している9番線、10番線ホームにあるから。吸うなら今のうちな?」
高橋「はい。行ってきます。電車は7番線っスね?」
愛原「そう。最後尾の1号車な?」
高橋「分かりました。行ってきまーす」
パール「行ってきます」
喫煙者の2人は、特急ホームへと向かった。
愛原「俺達は先に行こうか?」
リサ「うん。お菓子も買いたい」
愛原「おっと」
7番線ホームは8番線との島式ホームである。
平日朝ラッシュは両側を使用して相互発車を行うが、休日ダイヤでは行われない。
上りホームであり、東京行きの中央快速電車が8番線のみを使用する。
休日の朝とはいえ、そこはターミナル駅。
上り電車が到着すると、そこから乗客がわんさか降りて来る。
〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。今度の7番線の列車は、7時50分発、特急“新宿さざなみ”1号、館山行きです。この列車は、9両です。……次は、秋葉原に、停車します〕
ホーム上にあるNewDaysで、リサはポッキーやビーフジャーキー、そしてジュースを買った。
本当に旅気分である。
リサ「ふっ、フフフ……」
愛原「どうした、リサ?」
目当ての物を買い、ホームに出たところで、リサが何故か笑い出した。
リサ「いや、きっと、化け物扱いされているヤツでさ、のんきにこれから電車旅行するってヤツ、世界中でわたしだけだろうなぁって思った。それだけ」
愛原「なるほどな」
公式には、元BOWで今は人間に戻っているとされている人物なら、世界には何人かいるが、現役で未だにBOWでというのは2人しかいない。
1人はここにいるリサ。
そしてもう1人は、まだ幼児のローズマリー・ウィンターズ。
アメリカからウィンターズ夫妻と共に、ルーマニアに亡命している。
本来はBSAAの機密情報なのだが、善場主任が特別に教えてくれた。
どうせ接点は無いし、あくまで知識として、そういう存在もあるのだという知識の一環で。
愛原「今はそうだが、ルーマニアにいるとされるローズマリー・ウィンターズが大きくなって、特に暴走もしないようなら、お前みたいに電車やバスに乗ったりするようになるかもな?」
リサ「そーかなー……」
その時、もしかしたらリサと接点を持つようになるのかもしれない。
愛原「先に並んでおくか。1号車はあっちだ」
リサ「分かった」
私は8番線の快速、東京行き電車を横目に、7番線側を歩いた。
※下りの指定席車は1号車から5号車であった為、修正しました。