[3月21日22時00分 天候:雨 東京都八王子市三崎町 ホテル東横イン八王子駅北口・リサとレイチェルの部屋]
レイチェル「……それで、教官のジョージ軍曹が言ったんです。『オマエ、臭いからもう少し離れてろ。1光年』(笑)」
リサ「1光年って、地球の外に出ろって!?www」
レイチェル「American jokeです」
リサ「いやあ、レイチェルの話、面白い!」
レイチェル「私自身はそんなにjokeが得意ってわけでもないんですけど、先輩達が、ですね」
リサ「前にネットで観た『アルフ』みたい!」
レイチェル「『アルフ』ですか。あれでAmerican jokeを勉強したという日本人は多いらしいですね?」
リサ「あんなトークが毎日交わされるの?」
レイチェル「まあ、毎日ってわけじゃないですけど」
リサ「もしかして、本当に宇宙人を捕獲していたり?」
レイチェル「それはBSAAの仕事ではありません」
リサ「おや、否定しない。ということは、もしかして?」
レイチェル「それよりリサ、そろそろ寝る準備を。明日は6時起きでしたね?」
リサ「うっ、もうそんな時間か……」
レイチェル「バスタブにお湯を入れてきます」
リサ「一緒に入る?」
レイチェル「残念ですが、セパレートタイプではありませんね。セパレートタイプの広いバスルームならそうしても良いのですが、このホテルではやめておきましょう」
リサ「トイレと一緒になったユニットバスだもんね。京王プラザホテルの客室だったら、そうだったのかも」
レイチェル「リサ、私が先に入ってもいいですか?」
リサ「いいよ」
レイチェル「いいですか?私がバスルームにいる間、窓には近づいてはいけませんよ?」
リサ「分かったよ」
リサはペットボトルの飲み物を飲み干した。
リサ「あっ、水が無くなった。ちょっと下に行って買って来る。ホテルから出なければいいんだよね?」
レイチェル「そうです。1歩でも外に出た場合、『脱走&暴走』と見なし、掃討と対象となりますので、注意してください」
リサ「怖い怖いw」
レイチェル「お金はありますか?」
リサ「一応、小銭は愛原先生からもらってる」
リサは小銭入れを持ち出した。
レイチェル「カードキーも忘れずに」
リサ「分かってるよ。わたしのコールドカードキーじゃ開かないかな?」
レイチェル「それはアンブレラの施設のみを開けられるカードですので、関係無いこのホテルのロックは開けられないと思います」
リサ「それは残念。レイチェルはどうする?」
レイチェル「じゃあ、私のもお願いします」
リサ「いえっさー!」
リサはカードキーと小銭入れを持つと、部屋を出た。
深夜帯になったとはいえ、合宿所やドミトリーではないので、廊下の照明が落とされるということはない。
当然ながら、エレベーターも通常通りに稼働していた。
それに乗って1階のロビーに向かう。
ホテルのエレベーターにしては珍しく、マンションのそれのように、ドアに窓の付いているタイプだ。
リサ「あー、そうか」
ロビーには自販機の他、ウォーターサーバーもある。
リサ「この水飲んでもいいんだよね」
リサはウォーターサーバーの水を飲んだ。
リサ「んー!」
それとは別に、自販機で水を買う。
リサ「雨か……」
ホテルに入って来た別の宿泊客が傘を差していたのを見て、リサは外が雨だと気づいた。
そこそこの強さらしい。
リサ(バイオハザード発生中のラクーンシティも、雨が降ってたらしいねぇ……)
リサがエレベーターに乗ろうとすると、上から下りて来た愛原と鉢合わせになった。
愛原「おっ、リサ!?何やってるんだ!?」
リサ「あっ、先生。ペットボトルの水が切れたら、買い足しに来ただけだよ?1本はレイチェルの分」
愛原「何だ、そうか。実は俺もなんだ」
リサ「そうだったんだ。ねぇ、先生」
愛原「何だ?」
リサ「先生が初めて霧生市のバイオハザードに巻き込まれた時も、こんな雨だったの?」
愛原「いや、普通に晴れてたぞ。雨に降られたのはその何日か後、大山寺で孤立していた時だったな」
リサ「そうなんだ」
愛原「どうしてそんなこと聞くんだ?」
リサ「いや、アメリカのラクーンシティでは、雨が降ってたらしいね?」
愛原「滅菌作戦実行前の数日前か。そうだな」
リサ「何か、それに似てるなぁって思って」
愛原「今更、Tウィルスなんてばら撒く奴はいないだろ。今は特異菌の時代だ」
本来ならリサの持つGウィルスも過去の遺物のはずだが、物の見事に取り込んでいる日本のリサだけが唯一の存在だ。
愛原「早いとこ寝ろよ。明日も早いんだから」
リサ「分かってるよ」
リサと愛原は再びエレベーターに乗り込んだ。
リサ「何か、動きある?」
愛原「何が?」
リサ「ほら、さっき、ロビーにリエの手下が来たでしょ?そいつら、何かしてないかなぁって……」
愛原「いや、特に何の連絡も無いな……」
エレベーターが客室フロアに着いて、エレベーターを降りると、外から微かにパトカーのサイレンの音が聞こえて来た。
非常階段のドアの窓から外を見ると、繁華街の方に赤色灯を点けたパトカーが止まっているのが見えたが、何の事件だか分からない。
繁華街の中なので、酔っ払いのケンカとかかもしれない。
愛原「取りあえず、何とも無いだろう。気をつけて寝ろよ」
リサ「分かった」
リサは愛原と別れると、自分の部屋に戻った。
リサ「ただいまー」
手持ちのカードキーでドアの鍵を開けて、中に入る。
ドアを閉めたら、すぐに内鍵を閉めた。
部屋の中にレイチェルはいなかったが、バスルームからシャワーの音がするので、入浴しているのだろう。
リサは買ってきた水を冷蔵庫の中に入れた。
そして、自分のキャリーバッグを開けて、替えの下着などを用意する。
藤野では洗濯機があって、自由に使えるとのことだった。
とはいうものの……。
リサ(刑務所の独房みたいな場所だったらヤだなー……)
レイチェル「……それで、教官のジョージ軍曹が言ったんです。『オマエ、臭いからもう少し離れてろ。1光年』(笑)」
リサ「1光年って、地球の外に出ろって!?www」
レイチェル「American jokeです」
リサ「いやあ、レイチェルの話、面白い!」
レイチェル「私自身はそんなにjokeが得意ってわけでもないんですけど、先輩達が、ですね」
リサ「前にネットで観た『アルフ』みたい!」
レイチェル「『アルフ』ですか。あれでAmerican jokeを勉強したという日本人は多いらしいですね?」
リサ「あんなトークが毎日交わされるの?」
レイチェル「まあ、毎日ってわけじゃないですけど」
リサ「もしかして、本当に宇宙人を捕獲していたり?」
レイチェル「それはBSAAの仕事ではありません」
リサ「おや、否定しない。ということは、もしかして?」
レイチェル「それよりリサ、そろそろ寝る準備を。明日は6時起きでしたね?」
リサ「うっ、もうそんな時間か……」
レイチェル「バスタブにお湯を入れてきます」
リサ「一緒に入る?」
レイチェル「残念ですが、セパレートタイプではありませんね。セパレートタイプの広いバスルームならそうしても良いのですが、このホテルではやめておきましょう」
リサ「トイレと一緒になったユニットバスだもんね。京王プラザホテルの客室だったら、そうだったのかも」
レイチェル「リサ、私が先に入ってもいいですか?」
リサ「いいよ」
レイチェル「いいですか?私がバスルームにいる間、窓には近づいてはいけませんよ?」
リサ「分かったよ」
リサはペットボトルの飲み物を飲み干した。
リサ「あっ、水が無くなった。ちょっと下に行って買って来る。ホテルから出なければいいんだよね?」
レイチェル「そうです。1歩でも外に出た場合、『脱走&暴走』と見なし、掃討と対象となりますので、注意してください」
リサ「怖い怖いw」
レイチェル「お金はありますか?」
リサ「一応、小銭は愛原先生からもらってる」
リサは小銭入れを持ち出した。
レイチェル「カードキーも忘れずに」
リサ「分かってるよ。わたしのコールドカードキーじゃ開かないかな?」
レイチェル「それはアンブレラの施設のみを開けられるカードですので、関係無いこのホテルのロックは開けられないと思います」
リサ「それは残念。レイチェルはどうする?」
レイチェル「じゃあ、私のもお願いします」
リサ「いえっさー!」
リサはカードキーと小銭入れを持つと、部屋を出た。
深夜帯になったとはいえ、合宿所やドミトリーではないので、廊下の照明が落とされるということはない。
当然ながら、エレベーターも通常通りに稼働していた。
それに乗って1階のロビーに向かう。
ホテルのエレベーターにしては珍しく、マンションのそれのように、ドアに窓の付いているタイプだ。
リサ「あー、そうか」
ロビーには自販機の他、ウォーターサーバーもある。
リサ「この水飲んでもいいんだよね」
リサはウォーターサーバーの水を飲んだ。
リサ「んー!」
それとは別に、自販機で水を買う。
リサ「雨か……」
ホテルに入って来た別の宿泊客が傘を差していたのを見て、リサは外が雨だと気づいた。
そこそこの強さらしい。
リサ(バイオハザード発生中のラクーンシティも、雨が降ってたらしいねぇ……)
リサがエレベーターに乗ろうとすると、上から下りて来た愛原と鉢合わせになった。
愛原「おっ、リサ!?何やってるんだ!?」
リサ「あっ、先生。ペットボトルの水が切れたら、買い足しに来ただけだよ?1本はレイチェルの分」
愛原「何だ、そうか。実は俺もなんだ」
リサ「そうだったんだ。ねぇ、先生」
愛原「何だ?」
リサ「先生が初めて霧生市のバイオハザードに巻き込まれた時も、こんな雨だったの?」
愛原「いや、普通に晴れてたぞ。雨に降られたのはその何日か後、大山寺で孤立していた時だったな」
リサ「そうなんだ」
愛原「どうしてそんなこと聞くんだ?」
リサ「いや、アメリカのラクーンシティでは、雨が降ってたらしいね?」
愛原「滅菌作戦実行前の数日前か。そうだな」
リサ「何か、それに似てるなぁって思って」
愛原「今更、Tウィルスなんてばら撒く奴はいないだろ。今は特異菌の時代だ」
本来ならリサの持つGウィルスも過去の遺物のはずだが、物の見事に取り込んでいる日本のリサだけが唯一の存在だ。
愛原「早いとこ寝ろよ。明日も早いんだから」
リサ「分かってるよ」
リサと愛原は再びエレベーターに乗り込んだ。
リサ「何か、動きある?」
愛原「何が?」
リサ「ほら、さっき、ロビーにリエの手下が来たでしょ?そいつら、何かしてないかなぁって……」
愛原「いや、特に何の連絡も無いな……」
エレベーターが客室フロアに着いて、エレベーターを降りると、外から微かにパトカーのサイレンの音が聞こえて来た。
非常階段のドアの窓から外を見ると、繁華街の方に赤色灯を点けたパトカーが止まっているのが見えたが、何の事件だか分からない。
繁華街の中なので、酔っ払いのケンカとかかもしれない。
愛原「取りあえず、何とも無いだろう。気をつけて寝ろよ」
リサ「分かった」
リサは愛原と別れると、自分の部屋に戻った。
リサ「ただいまー」
手持ちのカードキーでドアの鍵を開けて、中に入る。
ドアを閉めたら、すぐに内鍵を閉めた。
部屋の中にレイチェルはいなかったが、バスルームからシャワーの音がするので、入浴しているのだろう。
リサは買ってきた水を冷蔵庫の中に入れた。
そして、自分のキャリーバッグを開けて、替えの下着などを用意する。
藤野では洗濯機があって、自由に使えるとのことだった。
とはいうものの……。
リサ(刑務所の独房みたいな場所だったらヤだなー……)