[4月23日17時00分 天候:雨 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家3階・リビング]
愛原「……そうですか。分かりました。では、リサにも伝えておきますので。わざわざありがとうございました。……はい、そちらの方も確認しておきますので。……はい。失礼します」
リサと高橋がキッチンで夕食を作っている間、愛原は隣のリビングの固定電話に出ていた。
愛原「リサ、ちょっといいか?」
リサ「はーい?」
リサは制服風の私服から一転して、黒いTシャツと緑のクォーターパンツに着替えていた。
このクォーターパンツは、東京中央学園の体操服の1つである。
復活させたブルマを穿いていることもあり、これは卒業までお払い箱となったが、たまにこうして穿くことがある。
メーカーは違うが、実は今のクォーターパンツ、体操服メーカーのカンコーにあっては、『新ブルマ』という名称があるのだとか。
確かにルーツを見ると、けしてショーツ型である必要は無いのだが、それでも恐らく、『E電』並みに定着せず、死語になる気がするのは作者だけか。
愛原「今、学校から電話があった」
リサ「わざわざ電話してくれたの?一斉メールは?」
愛原「それも来てるだろう。あとは、学校の公式のサイトとか……」
リサ「明日、どうするかだね?何だって?」
愛原「臨時休校だそうだ」
リサ「やっぱり……。明後日は?」
愛原「一応、明日、体育館をお祓いするんだって」
リサ「え?……意味あんの、それ?」
愛原「無いと思う。だが、一応、『お祓いはしたから、明後日以降は心配は無いよ』ということかもしれない」
リサ「はあ……」
愛原「結局、生徒達にも事の経緯を説明しないといけないからね」
リサ「そうだよね」
愛原「その時に、どうしても体育館に集まらないといけないからね」
リサ「あー、そうか」
愛原「明後日は一応警察が来て、特別警備に当たってくれるそうだ」
リサ「ふーん……」
愛原「で、明日は代わりに新橋に行くぞ」
リサ「デイライト?!」
愛原「そう。例の鍵のことについて、何か分かったみたいだから」
リサ「アンブレラの傘のマークが付いたヤツか」
愛原「お前にも聞いて欲しいみたいたぞ」
リサ「また行くの面倒だなぁ……」
愛原「まあ、そう言うな。今度は車で行くから」
リサ「そうなんだ」
愛原「というわけで、高橋」
高橋「はい?」
愛原「点数残り少ないのは知っているが、お前に車を出してもらう」
高橋「了解です!」
[同日18時00分 天候:雨 同地区 愛原家3階ダイニング]
リサ「本当だ。学園の公式サイト見ても、明日は臨時休校になってる」
愛原「だろ?明日は学校関係者だけでお祓いだ。神社から神主さんを呼んで、お祓いをやるそうだ」
リサ「ただのパフォーマンスだね」
愛原「鬼のオマエから見ればそうだろうな」
むしろ鬼退治をするのは、剣士の方だろう。
どうしても聖職者を出したくば、仏教の僧侶の方かも。
高橋「先生、お代わりありますよ?」
愛原「俺は一杯だけでいいよ」
リサ「はーい!わたしお代わりー」
高橋「マジかよ。オメーがバクバク食ったら、朝カレーが無くなるぞ」
愛原「その時は普通の朝食でいい。食材はあるんだろ?」
高橋「それはありますが……。いいんスか?『一晩寝かせたカレーは美味い』と、先生仰ってましたが……」
愛原「無理して食うことはないよ」
高橋「はあ……そうですか」
愛原「それより、酒がお代わりだ」
高橋「あ、ハイ」
リサ「はーい!わたしもー!」
愛原「お前は“鬼ころし”だけ飲んでろ」
リサ「えー……」
愛原「本当は“鬼ころし”も酒だから、飲んじゃいけないんだぞ?しかし、何故かオマエの暴走を抑えられるからってことで、特別に許可されてるんだ。あと3年待て」
リサ「はーい……」
高橋「暴走してリサをブッ殺そうとして化け物になったヤツ、どうしてアンブレラの鍵を持っていたんスかね?」
愛原「分からんな。別に、両親を含めて、親族にアンブレラの関係者がいたとは聞いていないが……」
リサ「別に、アンブレラ本体とは限らないよ?」
愛原「えっ?」
リサ「アンブレラって巨大企業だったから、いくつものグループ会社が存在したんだよ」
愛原「知ってるよ。だけど、その殆どが潰れたそうじゃないか」
一部は社名を変えて営業を続けていたり、他社に資本吸収されたりしている。
リサ「グループ会社は、ロゴマークを微妙に変えていたからね。例えば、紅白の色を青白にしたりとか……」
愛原「それが“青いアンブレラ”だろ。あれは関連企業じゃなくて、本体が変化したものだ」
アンブレラの生き残りの関係者達が、かつての製薬企業だった頃に働いた悪事を反省し、それによって世界中に拡散されてしまったバイオハザードの種を回収するという目的で、業種を民間軍事会社にして復活させたもの。
あえてアンブレラを名乗っているのは、かつての悪事の反省を忘れないようにする為なのだとか。
但し、日本では民間軍事会社の存在は法律で禁止されている為、非合法である。
しかしながら、かつての関係者が設立したこと、理由はハッキリしているとはいえ、昔の名前で活動していることから、その会社に不信感を抱いている者も少なくない。
リサ「他にも紅白を逆にしたり、あのマークの真ん中にアルファベットを入れたりとかして、関連会社ですよってアピールしてる会社もあったね」
愛原「まさか、その中に、『紅白の傘を横から見た図』を社章にしている関連会社があったのか?」
リサ「どこかで見たことあるような気がするんだよねぇ……。どこだっけ?」
愛原「いや、俺に聞くなよw」
リサ「いや……でも、愛原先生と一緒だったような気がする」
愛原「ええ?高橋は知ってるか?」
高橋「うーん……。俺自身、そのマークを直接見たことはないんで……」
愛原「そうだよな……。でも、そう言われてみると、『紅白の傘を横から見た図』をどこかで見たような気がする……」
因みに、アンブレラ本体の社章は、『紅白の傘を上から見た図』である。
愛原「……そうですか。分かりました。では、リサにも伝えておきますので。わざわざありがとうございました。……はい、そちらの方も確認しておきますので。……はい。失礼します」
リサと高橋がキッチンで夕食を作っている間、愛原は隣のリビングの固定電話に出ていた。
愛原「リサ、ちょっといいか?」
リサ「はーい?」
リサは制服風の私服から一転して、黒いTシャツと緑のクォーターパンツに着替えていた。
このクォーターパンツは、東京中央学園の体操服の1つである。
復活させたブルマを穿いていることもあり、これは卒業までお払い箱となったが、たまにこうして穿くことがある。
メーカーは違うが、実は今のクォーターパンツ、体操服メーカーのカンコーにあっては、『新ブルマ』という名称があるのだとか。
確かにルーツを見ると、けしてショーツ型である必要は無いのだが、それでも恐らく、『E電』並みに定着せず、死語になる気がするのは作者だけか。
愛原「今、学校から電話があった」
リサ「わざわざ電話してくれたの?一斉メールは?」
愛原「それも来てるだろう。あとは、学校の公式のサイトとか……」
リサ「明日、どうするかだね?何だって?」
愛原「臨時休校だそうだ」
リサ「やっぱり……。明後日は?」
愛原「一応、明日、体育館をお祓いするんだって」
リサ「え?……意味あんの、それ?」
愛原「無いと思う。だが、一応、『お祓いはしたから、明後日以降は心配は無いよ』ということかもしれない」
リサ「はあ……」
愛原「結局、生徒達にも事の経緯を説明しないといけないからね」
リサ「そうだよね」
愛原「その時に、どうしても体育館に集まらないといけないからね」
リサ「あー、そうか」
愛原「明後日は一応警察が来て、特別警備に当たってくれるそうだ」
リサ「ふーん……」
愛原「で、明日は代わりに新橋に行くぞ」
リサ「デイライト?!」
愛原「そう。例の鍵のことについて、何か分かったみたいだから」
リサ「アンブレラの傘のマークが付いたヤツか」
愛原「お前にも聞いて欲しいみたいたぞ」
リサ「また行くの面倒だなぁ……」
愛原「まあ、そう言うな。今度は車で行くから」
リサ「そうなんだ」
愛原「というわけで、高橋」
高橋「はい?」
愛原「点数残り少ないのは知っているが、お前に車を出してもらう」
高橋「了解です!」
[同日18時00分 天候:雨 同地区 愛原家3階ダイニング]
リサ「本当だ。学園の公式サイト見ても、明日は臨時休校になってる」
愛原「だろ?明日は学校関係者だけでお祓いだ。神社から神主さんを呼んで、お祓いをやるそうだ」
リサ「ただのパフォーマンスだね」
愛原「鬼のオマエから見ればそうだろうな」
むしろ鬼退治をするのは、剣士の方だろう。
どうしても聖職者を出したくば、仏教の僧侶の方かも。
高橋「先生、お代わりありますよ?」
愛原「俺は一杯だけでいいよ」
リサ「はーい!わたしお代わりー」
高橋「マジかよ。オメーがバクバク食ったら、朝カレーが無くなるぞ」
愛原「その時は普通の朝食でいい。食材はあるんだろ?」
高橋「それはありますが……。いいんスか?『一晩寝かせたカレーは美味い』と、先生仰ってましたが……」
愛原「無理して食うことはないよ」
高橋「はあ……そうですか」
愛原「それより、酒がお代わりだ」
高橋「あ、ハイ」
リサ「はーい!わたしもー!」
愛原「お前は“鬼ころし”だけ飲んでろ」
リサ「えー……」
愛原「本当は“鬼ころし”も酒だから、飲んじゃいけないんだぞ?しかし、何故かオマエの暴走を抑えられるからってことで、特別に許可されてるんだ。あと3年待て」
リサ「はーい……」
高橋「暴走してリサをブッ殺そうとして化け物になったヤツ、どうしてアンブレラの鍵を持っていたんスかね?」
愛原「分からんな。別に、両親を含めて、親族にアンブレラの関係者がいたとは聞いていないが……」
リサ「別に、アンブレラ本体とは限らないよ?」
愛原「えっ?」
リサ「アンブレラって巨大企業だったから、いくつものグループ会社が存在したんだよ」
愛原「知ってるよ。だけど、その殆どが潰れたそうじゃないか」
一部は社名を変えて営業を続けていたり、他社に資本吸収されたりしている。
リサ「グループ会社は、ロゴマークを微妙に変えていたからね。例えば、紅白の色を青白にしたりとか……」
愛原「それが“青いアンブレラ”だろ。あれは関連企業じゃなくて、本体が変化したものだ」
アンブレラの生き残りの関係者達が、かつての製薬企業だった頃に働いた悪事を反省し、それによって世界中に拡散されてしまったバイオハザードの種を回収するという目的で、業種を民間軍事会社にして復活させたもの。
あえてアンブレラを名乗っているのは、かつての悪事の反省を忘れないようにする為なのだとか。
但し、日本では民間軍事会社の存在は法律で禁止されている為、非合法である。
しかしながら、かつての関係者が設立したこと、理由はハッキリしているとはいえ、昔の名前で活動していることから、その会社に不信感を抱いている者も少なくない。
リサ「他にも紅白を逆にしたり、あのマークの真ん中にアルファベットを入れたりとかして、関連会社ですよってアピールしてる会社もあったね」
愛原「まさか、その中に、『紅白の傘を横から見た図』を社章にしている関連会社があったのか?」
リサ「どこかで見たことあるような気がするんだよねぇ……。どこだっけ?」
愛原「いや、俺に聞くなよw」
リサ「いや……でも、愛原先生と一緒だったような気がする」
愛原「ええ?高橋は知ってるか?」
高橋「うーん……。俺自身、そのマークを直接見たことはないんで……」
愛原「そうだよな……。でも、そう言われてみると、『紅白の傘を横から見た図』をどこかで見たような気がする……」
因みに、アンブレラ本体の社章は、『紅白の傘を上から見た図』である。
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