報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「久しぶりのリサの捕食行動」

2023-10-19 20:31:05 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月21日14時00分 天候:雪 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校・新校舎4階女子トイレ]

 

 リサ「いただきまーす」

 4階の特別教室が並ぶ一角のトイレ。
 特別教室が多いということもあり、このトイレを利用する生徒は少ない。
 リサはこういうトイレを狩り場にして、捕食行動を取っていた。
 その噂はすっかり七不思議にも取り上げられており、『放課後、人食い鬼が現れるトイレ』という内容になっていた。

 リサ「久しぶりだなぁ……ウェヘヘヘ……」

 リサは両の掌から触手を出すと、淀橋や小島の肛門や膣内に差し込んだ。

 リサ「ヨドバシ、経血が多い……」
 淀橋「せ、生理中で……」
 リサ「コジマは、また大腸から出血してるねぇ……」
 小島「ああ……下血する前に吸って頂き、助かります……ああ……ッ!」
 リサ「新しいプラーガ(寄生虫)ができた。手始めに、オマエ達にやるよ」
 淀橋「ありがとうございますぅ……」
 小島「とっても嬉しいです……」
 リサ「他にも“獲物”をわたしに連れてこい。さもないと、プラーガが腹を食い破る……」
 淀橋「は、はいっ!」
 小島「仰せのままに……」
 リサ(良かった。今日はレイチェルがいなくて。養成員でも、BSAAの前でこんなことできないからなぁ……)

 

 リサの捕食が終わり、そそくさとトイレから出る。

 リサ「2人とも、ちゃんとブルマ穿いてたね。偉い偉い」
 淀橋「ま、魔王様が穿いておられるのですから当然ですぅ……」
 小島「わ、私も……」

 2人とも、前や後ろの穴に触手を突き刺され、性的にも最高の快楽を得たこともあり、足取りがおぼつかない様子だった。
 ヒョコッヒョコッと歩く感じ。
 だから、階段もゆっくり下りる感じだった。

 リサ「もっと『魔王軍』のメンバーを増やすんだ。オマエ達も動けよ」
 淀橋「はい……」
 小島「分かりました……」

 校舎の外に出る頃には、2人の四天王の足取りも何とか元に戻っていた。

 リサ「まだ降ってる……てか、ちょっと積もってない?」
 淀橋「1cmくらい積もってるって感じですね」
 小島「この分だと、もっと積もりそうだよ」
 リサ「電車が止まる前に帰ろう」
 淀橋「その方がいいね」

 学校の外に出て、上野駅に向かう。

 淀橋「それにしても、うちの学校、やたら怖い話があったじゃないですか」
 リサ「殆どが特異菌のしわざだね。中には、そうでない話もあるけど……」

 話の中に幽霊や妖怪、お化けが出るような話は、特異菌に感染した登場人物の幻覚だということが分かっている。

 リサ「通りでだよ。怪談話の季節が夏に偏ってる理由」
 淀橋「確かに」

 東京中央学園に伝わっている怪談話は数あれど、その9割くらいが夏場に起きているのである。
 例外なのは、冬の入試の時にあったくらいだ。
 特異菌とは、新種のカビを生物兵器化したもの。
 そしていくら生物兵器化したとしても、元がカビだから、冬は活動できない。
 日本の、それも東京の冬はカビが活動できないほど寒く、尚且つ乾燥しているからだ。
 入試の時に舞台になったのは、男子トイレ。
 確かにトイレなら水気があるから、辛うじてカビも活動できるのかもしれない。

 リサ「もちろん、わたしがいるうちは、もう勝手な事はさせないけどね」
 淀橋「さすがは魔王様」

 上野駅に着くと、リサはJRに、淀橋と小島は地下鉄に向かった。

[同日14時15分 天候:雪 JR上野駅→山手線1319G電車先頭車内]

〔まもなく3番線に、東京、品川方面行きが参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまでお下がりください。次は、御徒町に、停車します〕

 さっきよりも雪が強くなってきている。
 本当に2~3cmの積雪で済むのだろうか。

〔うえの~、上野~。ご乗車、ありがとうございます。次は、御徒町に、停車します〕

 電車がやってくる。
 車内は空いていたので、リサは空いている軟らかい座席に腰かけた。

〔「後ろの電車が遅れている為、運転間隔の調整を行います。この電車、本日に限り、14時17分発とさせて頂きます。発車まで2分ほど、お待ちください。お急ぎのところ、電車遅れまして、申し訳ございません」〕

 リサ「!?」

 運転見合わせではないものの、少しダイヤが乱れるようだ。
 並行する京浜東北線が無事なところを見ると、山手線単体で何か起きたようだ。

 リサ(まあ、わたしはいいけど)

 リサがスマホを弄っていると、レイチェルからLINEが来た。
 どうやら、今は休憩中らしい。
 本当に1日がかりでBSAAの戦闘訓練を行うようで、それは17時までだという。
 もちろんその内容は機密事項なので教えられないそうだ。

 リサ「何だか大変だね」

 リサがそう返信すると、BSAAの養成員として当たり前である旨の返信が来た。
 明日の日曜日は、さすがに休むという。
 アメリカ人は日曜日を大切にする。
 ましてや、クリスチャンなら尚更だ。
 レイチェルはロザリオのペンダントを持っていることから、リサはレイチェルがクリスチャンなのではないかと思っていた。

〔「お待たせ致しました。まもなく発車致します。運転間隔の調整にご協力頂き、ありがとうございました」〕

 ホームから発車ベルの音が聞こえて来る。

〔3番線の、山手線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の電車を、ご利用ください〕

 車両のドアとホームドアが閉まる。
 車両のドアは、都営新宿線の東京都の車両のそれと同じチャイムである。
 そして、電車が走り出した。

〔この電車は山手線外回り、東京、品川方面行きです。次は御徒町、御徒町。お出口は、左側です。都営地下鉄大江戸線は、お乗り換えです〕

 またもやレイチェルからLINEが来る。
 今度はブルマの話だった。

 レイチェル「リサが送ってくれたブルマの注文票、ネイビーブルーもあるのですか?」

 とのこと。
 リサは購買部に配置されたブルマの注文票を写真に撮り、レイチェルに送っていた。
 レイチェルは既にリサと同じ、通販でブルマを購入していたが……。

 リサ「ネイビーブルー?そんなのあったか?」

 リサは首を傾げて、自分のスマホの写真を見てみた。
 注文票を拡大してみると、確かに、色が緑と紺の2つがあることが分かった。
 もちろん、『※体操服としての指定は緑です』という注意書きはあったが。

 リサ「これは気が付かなかった」

 何しろ売店にはジャージや短パンなどの見本は展示されていても、ブルマの見本は展示されていないからである。
 あくまでも校内にブルマ人口が増えたから、業者が目ざとく気づいて売り始めたといった感じで、学校側としては公認していないからだろう。
 今のところは、『事実上の廃止』から『事実上の復活』に変わったというだけで、校則で大々的に指定しているわけではないからである。

 リサ「紺色かぁ……」

 リサはレイチェルに紺色を買うかどうかを聞いてみた。

 レイチェル「そうですね。リサのネイビーブルーを見た限り、それも良いと思いました」

 とのこと。
 青いブルマにも興味があったようだが、それについて聞いてみると……。

 レイチェル「私が興味があるのは、ターコイズブルーとかスカイブルーのようなライトブルーです」

 とのことだった。
 確かにリサが購入したブルマのメーカーでは、青は本当の青色しか無かった。
 レイチェルがあこがれた陸上選手が穿いていたブルマは、もっと明るい色だったらしい。

 レイチェル「その色があれば欲しいです」

 とのことだった。

 リサ「分かった。わたしも探してみる」

 と返信すると、お礼のスタンプが返って来た。
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“愛原リサの日常” 「土曜日の東京中央学園」

2023-10-19 14:56:47 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月21日09時30分 天候:雪 東京中央学園上野高校 校長室]

 東京中央学園上野高校の校長室には、校内の至る所に仕掛けられた防犯カメラの映像が確認できるモニタが並んでいる。
 かつて東京中央学園では、至る所で怪奇現象が頻発し、生徒や教職員に多大な影響を与えていたことがあった。
 そこで学園では至る所にカメラを仕掛けた上で、その現象を捉えることにしたのだが、実際に映っていても何の手立てもできなかった。
 その怪奇現象も、特異菌のせいだったことが発覚し、滅菌・消毒作業が行われて、怪奇現象は最初から無かったのように起こらなくなった。
 今では七不思議の全てをリサが牛耳っていることもあり、彼女さえ抑え込めば、学園の平和は確保できるはずであった。
 なので、リサ率いる『魔王軍』がブルマ復活運動を展開しても、「生徒の意思を尊重する」という名目で黙認していた。

 

 校長「うーむ……」

 校長は体育館の中のカメラをモニターに映し出した。
 そこではリサ以外のクラスが体育の授業を行っていて、女子はバレーボールが行われていた。
 東京中央学園の体育館は空調が完備されており、外は少し積もるかもしれないと言われるほどの雪が降っているが、体育館の中は暖かいと思われる。
 その中にあって、バレーボールという激しい運動をしているせいか、1人の女子生徒は長袖のジャージを脱いで、半袖の体操着の緑色のブルマになっていた。
 他校もそうだろうが、長袖のジャージの下は半袖の体操着を着用する校則になっているからである。

 三上「何だか、昔に戻ったみたいですなぁ……」

 校長室の中にいた生活指導教師の三上が、苦笑して校長に言った。

 副校長「しかし、校長。いくら全校生徒の3分の1が希望したとはいえ、我が校だけ時代に逆行するのは如何なものかと思われます。ここは1度、学園理事会にて再度議題に取り上げられるべきではないでしょうか?」

 女性の副校長が意見具申をした。

 校長「うーむ……」
 副校長「ジェンダーレス、男女平等教育が叫ばれる中で、男女を隔てていたかつての体操服に戻すのは、些か問題があるかと」
 三上「ですが副校長、かつてはあれが全国の小中高では標準の体操服だったのです。けして奇抜な恰好をしているわけではない上、生徒達の希望ということもあるので、そこまで目くじらを立てる必要も無いのでは?」
 副校長「三上先生!あなたは男性だから分からないかもしれませんが、女子のブルマーという物は……って、校長先生!聞いてますか?さっきからずっと唸ってばっかりではありませんか!」
 三上「まあまあ、副校長。落ち着いてください。ほら、中にはハーフパンツのコもいますから……」
 校長「……あのコ、校則違反……」
 副校長「こ、校長先生!?」
 三上(オマエの趣味か!)
 校長「うーむ……。(やはり、ブルマに限る……)」
 副校長「校長先生!今のはどういう意味ですか!?」
 校長「多様性が求められる世の中だ。昔のような体操服を着たいというのも、多様性の1つではないかね?」
 副校長「そ、それは……」
 校長「多様性の世の中に合わせ、我が校の制服や体操服にも多様性を持たせ、その中から生徒や保護者に選ばせるという方式に理事会は決めたはずだが?」
 副校長「そ、それはそうですが……」
 校長「それで今のところ、何のトラブルも無いのだから、わざわざ学園理事達に時間を取らせる必要は無い」
 三上「その通りです、校長先生!」
 副校長「三上先生!」
 三上「おっと……」
 校長「購買部には、生徒達が好きなデザインの体操服が選べるよう、配慮させなさい」
 三上「ははっ!すぐに担当部署に……って、ああーっ!」

 その時、三上が別のモニタを見つけて大声を上げた。

 副校長「何です、三上先生?急に大声で……」
 三上「また愛原達が、今度は副校長先生のBMWをーっ!」
 副校長「ええーっ!?」

[同日同時刻 天候:雪 同学園・駐車場]

 女子レスリング部長「相撲部には勝ったみてーだが、アタシらはそうはいかねーぜ?」
 リサ「望むところ!」
 女子レスリング部2年生「部長、行きましょう!愛原はそっち持って!」
 リサ「オッケー」
 部長「よっしゃ、野郎ども!副校長のBM、反転させっぞ!」
 女子レスリング部員「おーっ!」

〔「駐車場に屯ろしてるそこの連中!直ちに職員室まで来るように!!」〕

 部長「げっ!」
 女子レスリング部2年生「何故にバレたし!?」
 リサ「いつの間にか、カメラが増えてる!?」

[同日13時00分 天候:雪 同学園・生徒指導室→食堂]

 三上「次の月曜日までに反省文書いて持ってくるように!分かったか!」
 リサ「はい!」
 三上「書いて来なかったら停学だぞ!」
 リサ「分かりましたっ!」

 尚、リサだけ生徒指導室に呼ばれたもよう。
 リサの場合、2回目なので。

 淀橋「ま、魔王様、ご苦労様です……」
 小島「生徒指導室に何回も呼び出されるなんて、どこのヤンキーですか……」

 『魔王軍四天王』の2人が迎えに来てくれた。

 リサ「うるさい。あーあ……せっかくのハンバーグが……」
 淀橋「そう言うと思って、食券買っといたよ」
 リサ「マジで!?」
 小島「あと、御飯も大盛りでしょ?今はさすがにもう売り切れてるからね。ヨドの言う通り、先に買っといて良かったよ」
 リサ「2人とも、ありがとう!早いとこ食べに行こう!」

 3人は学食に向かった。

 淀橋「それにしても、今度は女子レスリング部とケンカなんて……」
 リサ「わたしの『折伏』。今度は女子レスリング部にブルマ穿かせる。……まあ、失敗したけど」
 小島「そりゃあねぇ……」

 学食に着く。
 尚、学食の入っているスペースには、購買部の売店もある。
 そこでは体操服も買えるのだが……。

 リサ「あれ?ブチョー」

 女子レスリング部の部長と2年生の副部長がいた。

 女子レスリング部長「ま、まあ、アタシももうすぐ卒業だし?記念に1着くらい買っといてもいいかなぁ……なんて」

 部長はブルマの注文票をリサに見せた。

 部長「これを書いて、あそこのレジの人に渡せばいいんだろ?」
 リサ「そう。あなたは?」
 副部長「練習着代わりとか、或いは下半身が冷えた時に、スパッツ代わりに使えるんじゃないかと思って」
 リサ「『折伏』成功」

 リサは『いいね』のポーズを『四天王』の2人にした。

 淀橋「ハハハ……」
 小島「さすがは魔王様……」

 2人は苦笑するしか無かったようだ。
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