報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「雪の週末」

2023-10-21 21:10:00 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月22日09時30分 天候:曇 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家4階・愛原の部屋]

 今日は日曜日。
 調査などで土日が潰れることもあるこの仕事、久しぶりの完全オフの日である。
 なので私は、ゆっくり寝ていた。
 外は朝になっても薄暗いので、まだ雪が降っているか、それとも曇っているかのどちらかなのだろう。

 リサ「せんせぇ……」
 愛原「う……」

 部屋の外で、リサの声がした。
 何だか、寂しそうな声である。

 リサ「せんせぇ、起きて……」

 この場合、リサは捕食行動1歩手前である。
 素直にドアを開けようものなら、捕まって食い殺されてしまう。
 前に住んでいたマンションなど、それで私の部屋のドアは鍵を3つも付けていたくらいだ。
 こりゃ、ここの新居もそうしないとダメか……。

 リサ「お腹空いたぁ……」

 やっぱり!
 食人衝動に駆られてしまっているのだ!
 ついにリサ、長く鋭い爪でカリカリとドアを引っ掻いている。
 高橋達は何をしているのだ!?
 まさか、リサにやられてしまったのだろうか!?
 そんな簡単にやられる2人ではないはずだが……。

 リサ「せんせぇ……起きてくれないとォ……」

 ゴッ!(頭をゲンコツする音)

 リサ「いでっ!?」
 高橋「何やってんだ、このどアホ!普通に先生起こせや!」
 愛原「あっ!?」

 何だ何だ?
 私は急いで飛び起きた。
 そして、ドアを開けた。

 愛原「何なんだ、一体!?」
 高橋「先生。さすがに起きてもらいませんと、朝飯片付かないんで……」
 愛原「い、いや、俺に気にせず、さっさと食ってくれていいんだよ!?」
 リサ「先生のお許しが出たんで。いただきまーす」

 カプッ!(リサ、愛原の左腕に噛み付く)

 愛原&高橋「食うな!」

 ゴッ!ゴッ!(愛原と高橋のゲンコツがリサにヒット)

 リサ「いでっ!」

 私と高橋から同時にゲンコツを食らったリサは、私の腕から離れたのだった。

 愛原「リサ、本当に暴走してないんだな?」

 リサは私に甘噛みした感じであった。
 それでも、噛み付かれた所には歯形が残っている。

 リサ「うん。でも、早くご飯食べないと暴走しちゃうかも……」
 愛原「分かった分かった。今起きるから、先に食ってていいぞ」
 高橋「先生がそう仰るのなら……」
 リサ「わぁい。やっと御飯食べれるぅ」

 2人は階段で3階に下りて行った。
 私は4階のトイレで用を足すと、その横にある洗面台で顔を洗った。
 リサが使っている時は、3階の洗面台を使うこともある。
 もしかして高橋のヤツ、私より先に飯を食うなとでもリサに言ったのだろうか?
 だとしたら、愚行であるが……。

[同日10時00分 天候:曇 愛原家3階ダイニング]

 朝の身支度が終わり、3階のダイニングに向かうと、香ばしい匂いが漂っていた。
 どうやら今、オーブンで何かを焼いているらしい。
 週末は基本的に朝はパン食にしている私達だが、今朝は何を作ってくれたのやら。
 ホットサンド辺りかな?

 パール「あ、おはようございます、先生。まもなく先生の分、できますので」
 愛原「ああ、ありがとう」

 私は言われた通り、先に食べているリサと高橋を見た。
 2人が食べているのは、ホットドッグのようだった。
 なるほど。
 ホットサンドてはなく、ホットドッグだったか。

 パール「先に、コーヒーをどうぞ」
 愛原「ああ。ありがとう」

 パールはドリップコーヒーを入れてくれた。

 愛原「外の様子はどうだ?」
 高橋「積もってます」
 愛原「マジか?」

 私は隣のリビングの窓から、外を覗いた。
 すると、先週ほどではないが、確かに少し雪が積もっていた。
 先週のこともあったせいか、それよりは大したことの無い積雪に見えてしまう。
 すると私が思った通り、今日の東京の積雪は3cmとのこと。
 先週と違って、霙からのボタ雪ではなく、最初から粉雪がサーッと降るような降り方だったので、案外積もらなかったようである。
 これは先週と違って、空気が乾燥しているからというのもあるだろう。

 高橋「食い終わったら、俺とリサで雪かきしてきますんで」
 愛原「ああ、ありがとう。でも、リサはテスト勉強しないと……」
 リサ「どうせ家の前をやるだけだから、すぐに終わるよ」
 愛原「そ、そうか?休みなのに悪いな。でも、除雪の道具は……」
 高橋「昨日、買っておきましたよ。今度は準備万端です」
 愛原「そうか。それなら……」

 チーン!(オーブンのチンベル)

 パール「お待たせしました。お熱いので、お気をつけください」
 愛原「ありがとう」

 喫茶店で出されるような、本格的なホットドッグだった。
 それも、コッペパンにただウィンナーを挟んだだけではなく、炒めたキャベツも挟まれている。
 シンクを見ると、使い終わったフライパンが置かれていた。
 高橋の得意料理の1つだが、わざわざキャベツの千切りとウィンナーを炒めて、それをコッペパンに挟んでオーブンで焼いていたのか。

 愛原「いただきまーす」

 私が食べ終わると同時に……。

 リサ「ご馳走様でした」
 高橋「ゴチ!」

 2人が食べ終わった。

 高橋「じゃあ、食後の運動だ。さっさと雪掻きするぞ!」
 リサ「おーっ!」
 愛原「外は寒いだろうから、防寒対策ちゃんとやれよ」
 高橋「もちろんです!」

 高橋は革ジャンを着込んだ。
 リサは体操服とブルマを穿いていたが、この上から長袖・長ズボンのジャージを着込んだ。
 これがリサの防寒対策らしい。
 雪は止んでいるようだが、太陽は雲に隠れたままだ。
 天気予報によると、今日1日ずっと曇っているということもあり、気温はあまり上がらず、雪もあまり融けないだろうとのこと。

 リサ「ゴメン。思ったより寒かった。もう1枚、着て行く」

 外に出たリサが、また戻って来た。
 さすがの鬼も、今日は少し寒いか。
 リサは私服のパーカーを羽織り、もう1度出て行った。

 パール「先生。朝食の最中で申し訳ないのですが……」
 愛原「何だ?」
 パール「御昼食は何になさいましょう?」
 愛原「そうだな……。朝食が遅かったからな、昼は軽くでいいよ。うどんとかそばとか……」
 パール「かしこまりました」

 寒い中、雪掻きしてくれている2人の為に、昼食はもっと温かいのを食べさせてやろう。

 愛原「俺はきつねうどんでいい」
 パール「きつねうどんでございますね」
 愛原「リサは……肉うどんだろうなぁ……」
 パール「かしこまりました。お任せください」
 愛原「頼むよ」

 私はそう言うと、ホットドッグを頬張り、ホットコーヒーを啜ったのだった。
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今度は天理教の勧誘……orz

2023-10-21 20:39:20 | その他
 

 

 

 こら、天理教!
 土曜日出勤で疲れて帰ってきた日蓮正宗信徒の家に、こんな物入れるんじゃない!
 紫色の法被着て、拍子木叩きながら歌って歩くのは勘弁だぞw
 もしかして、ここも勧誘ノルマが厳しいのか?
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