報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「臨時登校日」

2023-10-17 20:31:17 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月21日06時00分 天候:雪 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家4階リサの部屋→3階ダイニング]

 リサの枕元に置いたスマホがアラームを鳴らす。

 リサ「うーん……」

 リサは大きく伸びをして手を伸ばし、アラームを止めた。
 昨日は一眠りする際に思ったより深く眠ってしまい、そのせいで就寝時間になっても眠気が無かったが、“鬼ころし”を飲んだおかげですぐ寝付くことができた。

 リサ「おー……」

 起き上がってから両手を見るが、爪が長く鋭くなっているわけではない。
 鏡を見たが、鬼形態になっているということもなかった。
 やはり、“鬼ころし”は暴走防止の他、無駄な変化を抑える効果もあるのだろう。
 あいにく、どうして“鬼ころし”にだけそんな効果があるのかは不明だが。
 部屋から出てトイレに向かい、そこで用を足して、今度は隣の洗面台で顔を洗う。
 寒さに強いリサだが、今朝は少し寒さを感じた。
 そこで、洗面所横の窓を開けてみる(その窓は曇りガラスになっている為)。

 リサ「わぁ……」

 開けてみると、雪が舞っていた。
 但し、先週ほどの強い雪ではない。
 小雪が舞うといった感じである。

 リサ「雪だ。さすがに積もらないかな……」

 そんなことを呟いて顔を洗い、歯も磨いた後でまた部屋に戻る。
 部屋着代わりに着ている体操服から、制服に着替える為だ。
 今日は体育は無いが、一応、学校用の緑のブルマに穿き替えておく。

 

 リサ「学校に行くんだから、一応学校用のを穿いておこう」

 1着は洗濯中なので、洗濯済みのもう1着を穿いて行くことにする。

 リサ(レイチェルが穿いてたハイカットのヤツ、何か良かったな……)

 レイチェルのように、足の長い者だから似合うというのもあるだろう。
 だが……。

 リサ(逆にあのブルマの方が、足が長く見えるかもしれない……)

 と、思った。
 ロリ体型が、ややコンプレックスのリサだった。
 グラマー体型になれば、愛原を振り向かせることができるかもしれないのにと……。

 リサ「なるほど。グラマーの方が、ハイカットも似合うってか。うーん……」

 リサは制服に着替えると、エレベーターではなく、階段で3階に向かった。
 食べてすぐに学校に行けるよう、鞄も持って来るのを忘れない。

 リサ「おはよう!」
 愛原「おはよう」
 リサ「何か、雪降ってるね?」
 愛原「ああ。下手すると、また積もるかもしれないってよ」
 リサ「マジで!?」
 愛原「最悪、2~3cmくらいな」
 リサ「2~3cmかぁ……。ビミョーだね」
 愛原「この前の10cmと比べると、電車が止まるほどではないと思うが……。ましてや今日は、休日ダイヤだし」
 リサ「あ、そうか」

 リサはトーストに齧りついた。
 愛原家では、土日の朝食はパンとなっていた。
 あとは2つ目玉のベーコンエッグと焼いたウィンナー、それと生野菜サラダにコンソメスープと。
 十分な洋食形式の朝食であるが、これでもリサにはやや物足りないようだった。
 トーストを2枚、お代わりしたくらいである。

 愛原「お昼は食べて帰ってくるんだな?」
 リサ「うん、そう。それじゃ、行ってきます」

 リサは一気に食べると、再び口を洗口液で濯いだ後、学校へ向かうことにした。

 リサ「おー、小雪が舞ってる」

 いつもはコートを着ないリサだが、今日はコートを羽織った。
 これは寒いからではなく、フードを被る為である。
 通学の途中は、人間形態でいる訓練も兼ねているので、帽子を被ったり、フード付きの上着を着ることは殆ど無い。
 今日は雪が降っている為、フードを被ろうと思ったからだ。
 土曜日ということもあって、駅に向かう通りは、いつもより人が少ない感じであった。

[同日7時25分 天候:雪 同地区 都営地下鉄菊川駅→都営新宿線703T電車先頭車内]

 駅に行くと、平日よりは乗客が少なかった。
 どちらかというと、通学客よりはリサのような学生の方が目立つ感じ。
 リサのように、登校日になっている学校が多いのだろうか。

〔まもなく1番線に、各駅停車、橋本行きが、10両編成で到着します。ドアから離れて、お待ちください〕

 電車が強風と轟音を伴いながらやってくる。
 今日の電車も、東京都交通局の電車だった。
 但し、昨日の帰りに乗った物とは違い、やや車内が薄暗く感じる初期車であったが。

〔1番線の電車は、各駅停車、橋本行きです。きくかわ~、菊川~〕

 電車も平日よりは空いている。
 但し、座れるほどではない。
 リサはスルリと乗り込むと、ドアの近くに立った。

〔1番線、ドアが閉まります〕

 そしてドアが閉まり、電車が走り出す。

〔次は森下、森下。都営大江戸線は、お乗り換えです。お出口は、右側です〕

 リサはスマホを開いて、『魔王軍』のメンバーとLINEしていた。
 どうやら今日の学食のハンバーグ定食は、在庫処理の為、やや大きいものなるかもしれないとのことだ。

 リサ「もちろん、食べてから帰る」

 と、リサは鼻息を荒くして返信した。
 危うく、興奮して鬼形態になってしまうところだったが、何とか堪える。
 しかし、もしも昨夜、“鬼ころし”を飲んでいなかったら、変化してしまったかもしれない。

[同日08時00分 天候:雪 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校 教育資料館(旧校舎)→新校舎2階・2年5組]

 リサは登校するとフードを取って、旧校舎の前に一礼した。

 リサ「おはよう、“トイレの花子さん”。……イジメ、ダメ、絶対」

 リサは、日本版リサ・トレヴァーの起源となった少女の霊に対して挨拶した。
 本名は斉藤早苗という。
 白井伝三郎の同級生だった少女だ。
 白井が密かに思っていた少女であり、長い間、“学校の七不思議”の頂点に立つ少女であった。
 それは特異菌が見せた幻覚であったことが分かったが、この旧校舎のトイレで斉藤早苗が首を吊って自殺したのは事実。
 その霊を慰める為、リサはいつもここで挨拶していた。
 “学校の七不思議”の全てを牛耳ったリサだが、正確には違う。
 そのうちの1つである、『旧校舎には、かつて“トイレの花子さん”と呼ばれる凶暴な悪霊がいた。今はもうそれはいないが、時折、彼女が着けていた白い仮面が落ちていることがある。それを見つけた者は呪われる』というもの。
 リサが自分の白い仮面を、“花子さん”が着けていた白い仮面に見立て、供養しているだけのことである。
 リサは鞄の中から、自分の白い仮面を取り出した。

 リサ「……それじゃ、また」

 仮面越しに旧校舎に向かってそう言うと、リサは新校舎に向かった。

 淀橋「おはよう、魔王様」
 リサ「おはよう」
 小島「また雪降って来たね。私達、帰れるかなぁ?」
 リサ「わたし達は地下鉄だから、大丈夫だろう?」
 淀橋「うーん……北千住駅は地上にあるからねぇ……」
 小島「中目黒も」
 リサ「2人して便利な所に住んでるね」

 昇降口で、『四天王』のうちの2人、淀橋と小島と合流したリサは、教室へ向かった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未だに顕正会に残留を考えている顕正会員へ!

2023-10-17 19:27:29 | その他
 冨士大石寺顕正会の会員に告ぐ!

 お応えして参る決意を立てるべき無二の師匠は、もう此の世にはいない!
 無駄な抵抗は止めて、日蓮正宗の折伏を受けなさい!
 逃げても無駄だぞ!
 逃げれば逃げるほど地獄界が近づくことを警告しておく!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

速報!冨士大石寺顕正会会長、浅井昭衛氏死去!!

2023-10-17 11:05:11 | 日記






顕正会の浅井会長が昨日、死亡したらしい。
享年91歳とは大往生だが、塔婆供養ならしないよ。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする