[期日不明 時刻不明(夜間) 天候:晴または曇 場所不明(但し、何がしかの超高層ビルの屋上)]
???「おーい!おーい!助けてくれー……」
愛原「!?」
私はどこか豪勢な部屋にいた。
まるで超高級ホテルのスイートルームみたいな部屋……いや、違うな。
どこかの国の大統領の執務室のような部屋と言った方が良いか?
とにかく、何故か私はその部屋にいた。
私だけではない。
近くには高橋とリサもいた。
高橋「先生!外から、誰かの助けを呼ぶ声がします!」
愛原「ああ。行ってみよう」
どうやら部屋の外はテラスになっているようだった。
愛原「ああっ!?」
テラスの向こうには、何故か墜落して炎上しているヘリコプターがあった。
そのヘリのボディには、見たことがないロゴマークが描かれている。
そのテラスの縁に建っている鉄柵の一部が壊れており、そこから助けを求める声と、そこに座り込む誰かの姿があった。
???「助けてくれ……」
敷島「無様だな。そろそろ年貢の納め時だ」
誰だ?
近づいてみると、屋上の縁に座って下を覗き込んでいる男と、そこに掴まって今にも落ちそうになっている男がいた。
落ちそうになっているのは……。
愛原「白井だ!」
敷島「年貢を納めてもらおうか?」
縁に立っている男……。
どこかで見たことあるような……?
白井「だ、脱税した法人税なら、ちゃんと払うから!だ、だから、頼む!助けてくれ!」
愛原「あいつ!法人税の脱税までしてたのか!?」
高橋「社長でもないのに?!」
敷島「節税くらいにしとけば良かったんだよ。それくらいなら、社長やってる俺だってやってる」
愛原「思い出した!あの人、昔、埼京線の幽霊電車で会った人だ!」
高橋「ああっ!」
リサ「え???」
愛原「リサが来る前の話だから、オマエは知らんだろう。ちょ、ちょっと待ってくれ!」
私は昔の埼京線の幽霊電車で会った人……確か、名前を……どこかの芸能プロダクションの社長だとか言ってた……。
確か、名前が……敷島!
下の名前は忘れたが、敷島さんという人だ!
愛原「待ってくれ!」
私が敷島社長に駆け寄ろうとした時だった。
愛原「うわっ!」
私の行く手に、マシンガンが掃射された。
愛原「な、何だ!?」
上空を見上げると、そこには……。
シンディ「邪魔はさせないよ。さあ、さっさと戻りな!」
金髪の長い髪をポニーテールにし、両足からジェットエンジンを吹かして飛んでいる女の姿があった。
高橋「あ、ありゃ、ロボットか!?」
愛原「ちょ、ちょっと待ってくれ!俺達は、そこの白井に用が……」
と、その時だった。
白井「ぎゃああああっ!!」
別の場所から銃声の音がした。
銃声からしてショットガンだ。
白井はそれに被弾した。
エミリー「シンディ。まだるっこしいぞ。さっさと撃て」
シンディ「姉さんこそ、気が早いのよ」
今度は赤い髪をショートボブにした女が空を飛び、右手をショットガンの形にしていた。
白井「ぎゃあああああああっ!!」
白井は超高層ビルの屋上から、真っ逆さまに落ちて行った。
[12月24日07時00分 天候:雨 千葉県成田市取香 ホテル東横イン成田空港新館9階客室]
愛原「白井ぃーっ!」
私はそこで目が覚めた。
愛原「ゆ……夢……!?」
リサ「先生……?」
と、同時に枕元に置いたスマホがアラームを鳴らす。
私は手を伸ばしてアラームを止めた。
愛原「うーん……」
リサ「先生、おはよ」
愛原「ああ、おはよう」
リサは隣のベッドで寝ていた。
さすがに夜中、私のベッドに潜り込んでくることはなかった。
あれだけ昨夜、強く言っておいたからだな。
リサ「どうしたの?悪い夢でも見た?」
愛原「そうかもしれんな。とにかく、起きよう……」
リサ「わたし、トイレだけ先に行くから、その後で先生、顔洗ってきて」
愛原「リサはどうするんだ?」
リサ「わたしはシャワーを使う。寝汗かいたから」
微かにだが、リサの体からは体臭がした。
これは恐らくこいつ、昨夜はオナニーでもしたのかもしれない。
愛原「そうかよ」
私が頷くと……。
リサ「んしょっと」
リサは着ていたホテルのナイトウェアを脱ぎ捨てた。
その下は黒いスポブラと、同じメーカーのショーツを穿いている。
その後で、バスルームに入った。
それにしても、変な夢だった。
埼京線の幽霊電車での出来事ですら、何らかの夢のような話だったというのに、今回もそうだった。
どこかで、別世界とリンクしているのだろうか。
そうだ。
今の夢、私以外に高橋やリサも登場していた。
この2人は同じ夢を見たのだろうか?
トイレの水が流れる音がして、リサが出てきた。
リサ「お待たせ」
愛原「なあ、リサ」
リサ「ん?」
愛原「リサは昨夜、変な夢を見たりはしなかったか?」
リサ「ううん。特に見てない」
愛原「そうか……」
あとは高橋に聞いてみたいが、もしかしたら、高橋も見ていないかもな。
[同日08時00分 天候:雨 同ホテル1階ロビー(朝食会場)]
朝食会場は賑わっていた。
しかしながらピークなのは、朝食開始時間から7時台までであるという。
送迎バスも、7時台から8時台が最も混雑するのだそうだ。
高橋「えっ?昨夜、変な夢っスか?」
愛原「そうだ」
高橋「先生と【イチャイチャ】【ラブラブ】する夢だったら見ましたけど……」
愛原「あー、そういのいいから」
こういうこともあるから、却ってリサと同じ部屋の方が安全かもしれない。
尚、夢の中に登場しなかった我那覇絵恋さんや斉藤早苗は対象外とする。
……のだが!
斉藤早苗「変な夢でしたら、私、見ましたよ」
愛原「えっ?夜の超高層ビルの屋上が舞台だぞ?」
早苗「そうです。その屋上から落ちそうな人がいましたね」
愛原「ええーっ!?」
何で斉藤早苗が私と同じ夢を見てるんだ!?
???「おーい!おーい!助けてくれー……」
愛原「!?」
私はどこか豪勢な部屋にいた。
まるで超高級ホテルのスイートルームみたいな部屋……いや、違うな。
どこかの国の大統領の執務室のような部屋と言った方が良いか?
とにかく、何故か私はその部屋にいた。
私だけではない。
近くには高橋とリサもいた。
高橋「先生!外から、誰かの助けを呼ぶ声がします!」
愛原「ああ。行ってみよう」
どうやら部屋の外はテラスになっているようだった。
愛原「ああっ!?」
テラスの向こうには、何故か墜落して炎上しているヘリコプターがあった。
そのヘリのボディには、見たことがないロゴマークが描かれている。
そのテラスの縁に建っている鉄柵の一部が壊れており、そこから助けを求める声と、そこに座り込む誰かの姿があった。
???「助けてくれ……」
敷島「無様だな。そろそろ年貢の納め時だ」
誰だ?
近づいてみると、屋上の縁に座って下を覗き込んでいる男と、そこに掴まって今にも落ちそうになっている男がいた。
落ちそうになっているのは……。
愛原「白井だ!」
敷島「年貢を納めてもらおうか?」
縁に立っている男……。
どこかで見たことあるような……?
白井「だ、脱税した法人税なら、ちゃんと払うから!だ、だから、頼む!助けてくれ!」
愛原「あいつ!法人税の脱税までしてたのか!?」
高橋「社長でもないのに?!」
敷島「節税くらいにしとけば良かったんだよ。それくらいなら、社長やってる俺だってやってる」
愛原「思い出した!あの人、昔、埼京線の幽霊電車で会った人だ!」
高橋「ああっ!」
リサ「え???」
愛原「リサが来る前の話だから、オマエは知らんだろう。ちょ、ちょっと待ってくれ!」
私は昔の埼京線の幽霊電車で会った人……確か、名前を……どこかの芸能プロダクションの社長だとか言ってた……。
確か、名前が……敷島!
下の名前は忘れたが、敷島さんという人だ!
愛原「待ってくれ!」
私が敷島社長に駆け寄ろうとした時だった。
愛原「うわっ!」
私の行く手に、マシンガンが掃射された。
愛原「な、何だ!?」
上空を見上げると、そこには……。
シンディ「邪魔はさせないよ。さあ、さっさと戻りな!」
金髪の長い髪をポニーテールにし、両足からジェットエンジンを吹かして飛んでいる女の姿があった。
高橋「あ、ありゃ、ロボットか!?」
愛原「ちょ、ちょっと待ってくれ!俺達は、そこの白井に用が……」
と、その時だった。
白井「ぎゃああああっ!!」
別の場所から銃声の音がした。
銃声からしてショットガンだ。
白井はそれに被弾した。
エミリー「シンディ。まだるっこしいぞ。さっさと撃て」
シンディ「姉さんこそ、気が早いのよ」
今度は赤い髪をショートボブにした女が空を飛び、右手をショットガンの形にしていた。
白井「ぎゃあああああああっ!!」
白井は超高層ビルの屋上から、真っ逆さまに落ちて行った。
[12月24日07時00分 天候:雨 千葉県成田市取香 ホテル東横イン成田空港新館9階客室]
愛原「白井ぃーっ!」
私はそこで目が覚めた。
愛原「ゆ……夢……!?」
リサ「先生……?」
と、同時に枕元に置いたスマホがアラームを鳴らす。
私は手を伸ばしてアラームを止めた。
愛原「うーん……」
リサ「先生、おはよ」
愛原「ああ、おはよう」
リサは隣のベッドで寝ていた。
さすがに夜中、私のベッドに潜り込んでくることはなかった。
あれだけ昨夜、強く言っておいたからだな。
リサ「どうしたの?悪い夢でも見た?」
愛原「そうかもしれんな。とにかく、起きよう……」
リサ「わたし、トイレだけ先に行くから、その後で先生、顔洗ってきて」
愛原「リサはどうするんだ?」
リサ「わたしはシャワーを使う。寝汗かいたから」
微かにだが、リサの体からは体臭がした。
これは恐らくこいつ、昨夜はオナニーでもしたのかもしれない。
愛原「そうかよ」
私が頷くと……。
リサ「んしょっと」
リサは着ていたホテルのナイトウェアを脱ぎ捨てた。
その下は黒いスポブラと、同じメーカーのショーツを穿いている。
その後で、バスルームに入った。
それにしても、変な夢だった。
埼京線の幽霊電車での出来事ですら、何らかの夢のような話だったというのに、今回もそうだった。
どこかで、別世界とリンクしているのだろうか。
そうだ。
今の夢、私以外に高橋やリサも登場していた。
この2人は同じ夢を見たのだろうか?
トイレの水が流れる音がして、リサが出てきた。
リサ「お待たせ」
愛原「なあ、リサ」
リサ「ん?」
愛原「リサは昨夜、変な夢を見たりはしなかったか?」
リサ「ううん。特に見てない」
愛原「そうか……」
あとは高橋に聞いてみたいが、もしかしたら、高橋も見ていないかもな。
[同日08時00分 天候:雨 同ホテル1階ロビー(朝食会場)]
朝食会場は賑わっていた。
しかしながらピークなのは、朝食開始時間から7時台までであるという。
送迎バスも、7時台から8時台が最も混雑するのだそうだ。
高橋「えっ?昨夜、変な夢っスか?」
愛原「そうだ」
高橋「先生と【イチャイチャ】【ラブラブ】する夢だったら見ましたけど……」
愛原「あー、そういのいいから」
こういうこともあるから、却ってリサと同じ部屋の方が安全かもしれない。
尚、夢の中に登場しなかった我那覇絵恋さんや斉藤早苗は対象外とする。
……のだが!
斉藤早苗「変な夢でしたら、私、見ましたよ」
愛原「えっ?夜の超高層ビルの屋上が舞台だぞ?」
早苗「そうです。その屋上から落ちそうな人がいましたね」
愛原「ええーっ!?」
何で斉藤早苗が私と同じ夢を見てるんだ!?