報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「学校であった怖い話」 リサの捕食

2021-07-29 21:48:09 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[7月2日16:30.天候:曇 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校1F女子トイレ]

 リサは同じ1年生で新聞部員の田口真由美と一緒にトイレに入った。
 ところが、同じ個室にリサも入る。

 田口:「愛原さん!?」
 リサ:「シーッ。静かに」

 リサは左手の人差し指で田口の口を押さえ、右手で田口の目を塞いだ。
 一瞬、視界を塞がれた田口だったが、次に視界が開けた時、とんでもないモノを見て絶叫を上げそうになった。

 田口:「ひぃうっ!?」

 目の前にいたのは、鬼のように赤銅色の肌になり、頭には角が一本生え、両耳は長くて尖り、両手の爪が長く鋭く伸びたリサであった。
 しかし、口を塞がれているので叫ぶことができない。

 田口:「んんーっ!!」
 リサ:「静かにしろ。殺すぞ」
 田口:「!!!」

 リサが田口の耳元でそう囁く。

 リサ:「私の言う事に素直に従えば、殺しはしない。分かったか?」
 田口:「んっ!んんっ!」
 リサ:「よし。じゃあ、まずパンツを脱いで」

 田口はスカートの中に手を入れると、その下に穿いているものを脱いだ。
 パンチラ防止の為の黒いスパッツと、水色のショーツを穿いていたようだ。

 田口:「あ、あの……!」

 そして、リサは両手の掌から触手を出した。

 リサ:「今からお尻の穴とオシッコの穴に触手を入れる。痛い目に遭いたくなかったら、力を抜いて」
 田口:「ひいっ!?」

 リサの触手が田口の肛門と尿道に入って行く。

 田口:「あ……!あ……あ……!」

 ガクガクと足を震わせて、田口は壁に倒れ掛かった。

 リサ:「イタダキマース」

 触手が田口の体の中にある老廃物を吸い出した。
 触手が入る際に出血した部分もついでに吸った。

 田口:「き……気持ち……いい……!なに……これ……!」

 田口は涎を垂らして、恍惚の表情を浮かべた。

 リサ:「見ての通り、私は人間じゃない。今はね。昔は人間だったし、将来は人間に戻るつもり。だけど、今は……化け物と言われてもしょうがない。でも、言われたらムカつくけど。本当は生きている人間の血肉を食らいたい。だけど、そんなことしたら、私は2度と人間に戻れなくなる。折衷案として、体の中の老廃物を頂くことにしているの。これなら死なないでしょ?」
 田口:「で……でも……き、汚い……!」
 リサ:「体の中にある物だけだよ。外に出たものは、さすがの私も汚らしくてしょうがないと思う。……よし、こんなところでいいか。それじゃ、触手を抜くよ」

 リサは一気に田口の2つの穴から触手を引き抜いた。

 田口:「ひゃうぅぅっ!!」

 田口は股間から潮を吹いて、オルガズムに達した。

 リサ:「どう?痛くなかった?」
 田口:「ありません……。気持ち……良かったです……」
 リサ:「それは良かった。じゃあ、パンツ穿いて。早いとこ戻ろう」
 田口:「ま、待って……」
 リサ:「なに?」
 田口:「こ、腰が……た、立てない……」

 どうやら田口、オルガズムに達したことで腰が抜けてしまったらしい。

 リサ:「ああ、そうか。じゃあ、私が肩貸してあげる」

 いつの間にか第0形態に戻ったリサは、田口に肩を貸した。

 リサ:「ああ、そうそう。あなたの体の中にね、私のウィルスを送り込んでおいたから」
 田口:「ええっ!?」
 リサ:「だけど、心配無い。あなたが私の秘密をバラそうとしたり、私の機嫌を損ねるようなことさえしなければ、そのウィルスは何もしないで眠っているだけ。ふふふ……。もしも、私が最後に当てられて、7人目が来なかったら、少しだけこの話をしてあげようかと思った。もっとも、バッドエンド直行になるけどね。私を途中で当てたあなたは、運が良かったね」
 田口:「あなたは……何者なの?」
 リサ:「元人間。そして、また元の人間に戻ろうとしている……BOWだよ。生物兵器だね。そして、中には『鬼』と呼ぶ人もいる」
 田口:「そ、そうよ!あなたは『鬼』だわ!」
 リサ:「シーッ!声がデカい!!」
 田口:「ううっ!?」

 突然、田口に激しい腹痛が襲った。
 まるで、内側から腹が食い破られそうになるほどの……。

 リサ:「分かった?私の言っていることは本当だって。このまま、腹を内側から破ってやろうか?」
 田口:「ご、ごめんなさい……!も、もう……言わないから、許して……!」
 リサ:「よし」

 リサが頷くと、たちまちに田口から腹痛が無くなって行く。

 リサ:「だけど、2度目は無いからね?」
 田口:「…………」
 リサ:「返事はどうしたの?」
 田口:「わ、分かりました……」
 リサ:「よし。じゃあ、戻ろう」

 2人は女子トイレを出た。

 田口:「あ、あの……1つだけ聞いてもいいですか?」
 リサ:「なに?」
 田口:「この学校で……他に私みたいにウィルスを植え付けた人はいるんですか?」
 リサ:「いるよ」
 田口:「何人くらいですか……い゛っ!?」

 再び田口に激しい腹痛が襲った。
 今度は吐き気を伴った。

 リサ:「質問は1つだけのはずだけど?」
 田口:「ご、ごめんなさい……」

 そしてまた田口の腹痛と吐き気が止まる。

 リサ:「何人とは言えないけど、少なくとも男子や先生達にはしてないよ。女子が何人か。そして、あなたも私の『グループ』の仲間入り。おめでとう」
 田口:(お、鬼だ。この人……本当に、鬼だ……)

 石上の話の中で、リサはイジメ加害者グループのリーダーを痛めつけたと言っていた。
 田口はその話を半信半疑に聞いていたが、自分が遭った恐怖体験を以って、それが本当だったのだと信じざるを得なくなった。

 田口:「あ、あの……別の質問ならいいですか?」
 リサ:「1つだけね」
 田口:「石上さんの話で、愛原さんはイジメ加害者グループのリーダーを痛めつけたと言いましたよね?どんな痛い目に遭わせたんですか?」
 リサ:「なるほど。まあ、その質問ならいいか。あなた達のとは、別のやり方だよ。あんなヤツ、とても美味そうに見えなかったからね」

 リサは自分の髪の毛を一本抜いた。
 そして、それを舐め回す。
 するとその髪の毛が、命が宿ったかのように動き始めた。

 田口:「こ、これは!?」
 リサ:「これが私の技の1つ。そうだねぇ……まあ、人工的に造った寄生虫と思ってもらえればいいかな」
 田口:「そ、それで?」
 リサ:「これをあいつに寄生させてやった。あなたは、寄生虫に寄生されるとどうなるか分かる?」
 田口:「ごめんなさい。あまり、よく分からない……分かりません」
 リサ:「別にいいよ。結局、私の意思で自由に動かせるんだけどさ。下痢させてやって、トイレに駆け込ませるんだけど、個室に入る前に漏らさせてやったよ」
 田口:「そ、そんなことができるんですか?!」
 リサ:「そう。できる。そして、私が言ったあのセリフだよ。たまたま誰もいないトイレで漏らしたから、まあ、いくらでも誤魔化せたけどね。それが大勢の人がいる前でお漏らししたら……どうなるかな?」
 田口:「わ、私、あなたには逆らいません!だから、どうか……!」
 リサ:「その言葉、忘れるなよ?」
 田口:「は、はい!」

 2人は急ぎ足で新聞部の部室へと向かって行った。

 リサ:(結局私が1番強いから、怪談でさえ私には茶番にしか見えない。さっさとこんな集会、終わらせて帰ろう)
コメント
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