報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

正宗への批判に対して

2015-03-29 14:34:54 | 日記
>多忙な年度末の登山会にブーイング 投稿者:宿坊 投稿日:2015年 3月26日(木)23時23分22秒

「日興上人御生誕770年記念登山」が22日から始まった。31日までの10日間、一日に5千人が参加させられて行われる。

 この登山会で本山に入る金は、御(ご)開(かい)扉料(ひりょう)だけで1億円。
 これに個別に差し出される供養も加わるのだから、法主・日如の表情も緩(ゆる)みっぱなしだろう。

 信者たちはたまったものではない。多忙な年度末の、鉄道やバスの料金も割高になる「繁忙(はんぼう)期」に遠方から集められるのである。登山はこの他にも、年に数回行われる支部登山に加えて、5月から始まる夏期講習会登山や各種の法要登山が控えている。

 末寺の坊主からは「『御生誕770年』という中途半端な節目にかこつけて、このような行事を行うこと自体、本山の勝手の極(きわ)みだ」、信者からは「ご僧侶たちは、世間の人々の大変さが分かっていない」といった不満の声があがっているという。

 ……以上は“宿坊の掲示板”からの引用である。
 実際に登山してみないと分からない部分はあるのだが、御僧侶方がそんなことを考えているとは正直思わない私はマインド・コントロールでもされているのだろうか。
 確かに3月末は繁忙期である。
 よく新幹線などに乗る人なら知っているだろうが、特急料金が200円増しとなる。
 金銭感覚によって、高いと見るか安いと見るかは人によって違うだろう。
 私は特に気にする額ではないと思う。
 だが、これが団体となるとどうなるだろうか?
 1人や2人ならともかく、いくら団体割引があるとはいえ、何気にデカい金額にはなるだろう。
 ただ、あくまでこれは特急料金だ。
 運賃が上がるわけではない。
 私は高速バスも利用しているが、少なくとも東京駅発着の“やきそばエクスプレス”においては、通年同じ運賃である。
 高速道路の料金が、月によって変わるという話も聞いたことがない。
 貸切バスの運賃は、もしかしたらバス会社によって繁忙期はボッタクリ値上げする所もあるのかもしれない。
 え?清観光?それは直接問い合わせてください。
 試しに近所の観光バス会社に聞いてみたら、値上げしないってさ。
 ここで値上げしてしまうと、いかにも厭らしいし、他の安いバス会社に客を取られるんだって。

 だから、繁忙期だから料金が高い云々は、少し大げさと言えなくもない。
 ただ、他のことに関しては、宿坊氏の言わんとしていることも分からないでもない。
 確かに世間様は年度末だ。
 私のように、年間を通して完全不規則勤務なら、年度末だからって忙しさが変わるわけでもないが(基本的に希望休申請は通る)、一般的なサラリーマンの仕事をしている人達は大変だろう。
 私の紹介者も私について来てくれるらしいが、彼も一般職なだけに、休みを取るのは大変だったろうと思うのだ。
 もし仮に私の仕事が一般職であるならば、この不良信心のことだから、宿坊氏みたいなことを言っていたかもしれない。
 休日も思いっ切り仕事の職業だから(たまたま今日は仕事がキャンセルになって、棚ボタ休み。稀にこういうこともある)、御講は基本的にバックレることになるのが短所だが、平日の行事は余裕で参加できる強みはある(但し、これも派遣先による)。

 私のような特殊な仕事の人間をもって、宿坊氏の言っていることが全て間違っていると論破することはできないが、かといって全て賛同できる内容でもないなと思ったまでである。
 “宿坊の掲示板”によれば、御僧侶方が1番大変のようだが、あいにくと在家信徒にはどうすることもできない。
 ましてや私は1番下っ端の不良信徒。
 自分のことで手一杯である。
 申し訳無いが、御僧侶方のことは御僧侶方で何とかして頂く他は無い。
コメント (5)
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“新アンドロイドマスター” 「早くも大仕事」

2015-03-29 11:04:41 | アンドロイドマスターシリーズ
[3月25日10:00.都内の映画スタジオ 敷島孝夫、MEIKO、KAITO]

「あー、もしもし?……おう、ミクか。ご苦労さん。ああ、大丈夫だよ。……相談?何だそれ?」
 敷島はベテランボーカロイドの映画撮影に同行していた。
 ちょうどKAITOとMEIKOがセリフを喋っている。

「豪華客船“クイーン・アッツァー”号は沈没したのではなかった!未だに太平洋上を彷徨っているんだ!!」
「だけど、あそこに積まれていた財宝はどこに?そもそも、乗員や乗客が数百人もいたのに、忽然と消えるなんて……おかし過ぎるわ!」
「はい、カットー!」

「……ああ、そういうことならいいよ。その辺は井辺君に任せるから。まだ研修中だけど、ミク達も面倒見てやってよ。もし渋るようなら、俺から話すから。……ああ、それじゃ」
 敷島は電話を切った。

[同日同時刻 敷島エージェンシー 井辺翔太、初音ミク、未夢、Lily、結月ゆかり]

「私達がライブ出演!?」
 宣材写真を撮り終えたばかりの新人ボーカロイド3人は、ミクの話に驚いた。
「そ。今度の定期ライブで、わたしがソロで歌う所があってね、そのバックダンサーをお願いしたいの」
「社長もOKだそうです」
 と、一海がにこやかに言った。
「……当初は、人間のバックダンサーを頼むという話だったようですが?」
 井辺は首を手をやった。
 表情は相変わらず無いままだったが、少し困った様子が見て取れる。
「わたしのバックを務めるコ達がいなかったので、仕方なく……でした。でも、ちょうどイメージに合うのがこのコ達なんです。何とかお願いします」
「私としては、宣材を撮り終えたばかりで、少し早い気がします。Lilyさんは劇場時代の固定ファンもいるので……」
「私とミクさんとでは、そもそも流れが違うけどね。私がバックを務めたところで、大勢に影響は無いと思うけど」
 と、Lily。
「……もう1度、社長に確認してみます」
 井辺は机の上の電話機に手を伸ばした。

[同日11:00.都内の映画スタジオ 敷島孝夫、MEIKO、KAITO]

 1時間も掛かったのは、敷島が電話に出られず、やっと繋がったのがその時間帯だったからだ。
 この頃には撮影シーンも変わっている。

 KAITOが深刻な顔で、調査委員会の上司と緊迫したやり取りをしているところである。
「ボス、一体どういうことですか!?」
 無線機のマイクに向かって喋るKAITO。
 上司役の俳優が無線で返す。
「ああ。船会社を調べたところ、新たな情報が入った。“クイーン・アッツァー”号は我々の目を誤魔化す為に、わざと太平洋上を漂流させていた。クリーチャーを跋扈させるなどの罠を仕掛けてな。我々の追うべき真相は、別の船にあった」
「別の船!?」
「至急、インド洋に向かってくれ。あそこを航行中のクルーズ船、“バーク・サイ”号を押さえるんだ。こちらの調査だと、消えた財宝と人質達はそこに捕えられている」
「了解!」

「……ああ、ゴメンゴメン。何だって?」
 敷島が電話に出る。
「……何だ、その話か。いいよ。キミの気持ちも分かるけど、そういう流れも有りだと思うよ。遅かれ早かれ、彼女達もいずれはステージに立つんだからさ。ある意味、それも注目を浴びると思うんだ。……ああ。心配要らんよ。彼女達に任せてみるといい。悪いようにはならないはずだ。……ああ。それじゃ」
 敷島は電話を切り、そしてまたスタジオセットの方を見る。
 こちらの撮影は順調に進んでいるようだった。

[同日同時刻 敷島エージェンシー 井辺翔太、初音ミク、未夢、Lily、結月ゆかり]

「……一海さん、今度のライブの資料を用意してください」
 電話を切った井辺は、近くにいた一海に言った。
「はい」
 にこやかに頷く一海。
 喜ぶボーカロイド達。
「ありがとうございます。プロデューサーさん」
「いいえ。それでは、こちらも調整しますので、初音さんは彼女達のダンスレッスンを行ってください」
「分かりました。頑張りましょうね!」
「はい!」
「頑張ります!」
「よろしくお願いします」

 こうして新プロジェクトは、思わぬ展開で進む。
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