報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

震災4年目

2015-03-11 22:15:22 | 日記
 月並みだが、今日で東日本大震災4年目を迎えた。
 私は実家に帰省し、実家にて追悼式中継を見ながら黙祷を捧げさせて頂いた。

 寮から大宮駅まではバスで行き、そこから東北新幹線に乗り継ぐ。
 時間帯がお昼時だった為、私は駅構内で駅弁を購入した。
 大宮駅でも、仙台駅名物の牛タン弁当は販売している。
 私は紐を引っ張ると温かくなるタイプにお茶を買い、それを昼食とした。
 計1200円也。
 東北新幹線のダイヤはほぼ通常であったが、枝線(といっては沿線の人達に失礼だが)の山形新幹線と秋田新幹線は天候不順の影響でダイヤが乱れていた。
 私が乗ったのは“やまびこ”137号だったが、この列車は福島まで山形新幹線“つばさ”137号を連結している。
 これはちゃんと併結運転してきた。
 私がホームで件の列車を待っていると、発車票の表示がおかしい。

 
 (現在時刻と“つばさ”135号の発車時刻に注目。何分遅れかは【お察しください】)

 本来ならこれ、“やまびこ”135号と一緒に連結されて大宮駅にやってくるはずだ。
 真ん中に表示されている137号は、ちゃんと両方書かれているのがお分かり頂けるだろう。
 併結相手にどうしようもない遅延が発生した場合、遅延していない方は相手を『置いてけぼり』にして運転するということだ。
 だから珍しい、山形新幹線単独運転を見ることができた。
 たった7両の新幹線が、17両編成対応のホームにちょこんと止まる姿は何とも滑稽だ。

 まあ、ANPさんに言わせれば、『山陽新幹線には6両編成や4両編成の列車があります』となるのだろうが……。

 仙台駅の手前までは順調に運転できた。
 仙台駅の手前までは。
 そこで場内信号に引っ掛かり(ホームが先行列車の遅れによる満車で入れない状態)、ポイントの手前で停車。
 5分ほど待たされて、ようやくホームに入れた。
 下り列車が終着折り返しで上り副線ホームに入る為、下り先行列車のみならず、上り列車もやり過ごさないと入線できないのだった。
 あとはタクシーに飛び乗り、実家へ向かう。
 数日前、仙台市内で道路が冠水するほどの集中豪雨があったらしい。
 確か、東京や埼玉も中途半端な強さの雨に見舞われた記憶があるが、冠水した道路で立ち往生した地元のタクシーが印象的だった。
 私は都内の勤務先のテレビで見たから、全国ネットだっただろう。
 どこのタクシー会社かしっかり映し出されていたし、私も乗ったことがある。
 ていうか、この時乗った。

「いンや〜!全国ネットで生き恥さらしちゃったス!」(運転手)

 いやいや、笑い事じゃないっス。
 幸い、この運転手ではなかったそうだ。
「たまたま私ゃ、休みだったから助かったんですがね、社長が大怒りで、その運転手に弁償させるって話ですよ」(運転手)
「ええーっ!?」(私)
 そういえばトラックでは事故が起きた場合、それがトラックの運転手の過失によるものであれば、運送会社は保険を使わず、運転手に弁償させるという話を聞いたことがあるが、タクシーも例外ではないということか。
「どの辺で冠水したんですか?」
 と、聞いたら、
「今走ってる所です」
「…………」
「やっと水が引いたみたいっスねぇ!」
 私は思った。
 大雨で道路が冠水しそうになった場合、このタクシー会社を使うのはやめようと。
 櫻井支隊長が転職してくれれば、魔の通力で何とかなるんじゃないか?

 一応、こんな不良信心の私でも御加護はあるのだろう。
 無事故で黙祷の時間前に、実家に着くことができた。
 今日1日は、鎮魂の思いに馳せることにしよう。

 話は変わる。
 山門入り口さんによるパラパラ茜氏への追及の手が更に締め付けを増している。
 ついには彼女の素性を知るとされる、よっぴん氏へも飛び火したようだ。
 是非、タイヤをパンクさせられた怒りを、茜氏にも向けて頂きたい。
 何しろ茜氏は、よっぴんさんの実名をブログに晒す怨嫉をやっているのだ。
 直接関係の無い私がそれをやるのは如何なものかとなるが、よっぴんさんなら謗法呵責の一環で、茜氏の実名を晒しても罰は当たらないのではないだろうか。
 いずれにせよ、少しずつ包囲網は狭まってきている。
 全ての真相が明らかになった時、新たな顕正会怨嫉者への破折に成功することになるだろう。

 私は個人的に、顕正会で1人楽しくやっている人を無理に宗門に引っ張る気は無い。
 茜氏もブログさえやらなければ、その1人に過ぎなかったはずなのだ。
 さすがに誹謗・中傷を連日して書くのを見過ごすことはできない。
 だから私も、関心を持って対応を見守っている。

 『事実は小説より奇なり』という。是非、今後の展開に期待したい。
コメント (7)
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“新アンドロイドマスター” 「双子の惨劇」

2015-03-11 02:34:58 | アンドロイドマスターシリーズ
[2月某日02:36.場所不明 鏡音レン&鏡音リン]

 グググ……ブチブチ……ブツッ!

「うぎゃああああああああッ!!ボクの【ぴー】がぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

『BKR002-2鏡音レン 重大な損傷が発生しました。緊急シャットダウンします。シャットダウン、10秒前・・・』

「レン!?どうしたの!?」
 双子の弟機の断末魔にも似た絶叫と同時に、発せられた緊急信号を受信した双子の姉機リンは、その発信場所に駆け付けた。
 その場でリンが見つけたのは、弟の身の起きた凄惨な状態だった。
「く……くるナ……リン……!に、逃げ……ニゲ……テ………!!」
 全裸に向かれたレンが赤黒いオイルをボタボタ垂らし、火花も散らした股間を押さえて姉に訴えた。
「な……何なの……これ……?」
 リンは逃げるどころか、体をガクガクと震わせ、その場にへたり込んでしまった。

『BKR002-1鏡音リン ソフトウェア○○○○、情報処理……』

 だから、リンの目(カメラ)に電源が切れる直前に伸びて来た男の魔の手を払うこともできなかった。

[3月13日11:00.埼玉県さいたま市西区 デイライト・コーポレーション埼玉研究所 敷島孝夫&平賀太一]

「これはお子様には見せられませんね……」
 平賀はリンとレンに残されたメモリーから、双子の惨状を動画で確認した。
「一体この悪質プロデューサーは、何をしようとしていたんですか?」
「『ボーカロイドは人間ではない。従って労働法や児童福祉法の適用も受けない。ならば、児童ポルノ法も無関係である』なんて言って、人間には許されない児童ポルノを出そうとしていたらしいんです」
 敷島は不快そうに答えた。
「む、ムチャクチャだ……。い、いや、確か、人間でなくても、例えば彫刻とか絵画でも禁止だったかと。なんぼ、『これは芸術です』『表現の自由です』って言ったところで……」
「ええ。しかも、レンのアレをブッタ切った理由も、『双子の姉弟ではなく、姉妹として絡めた方がもっと売れる』なんて……」
「む、ムチャクチャだ……」
 他にも初音ミクなどにも、わいせつグラビアを出そうとしたり、KAITOをゲイ路線で売り出そうとしたりとかなりムチャぶりだったという。
 だからだろうか。
「MEIKOからは、『社長以外のプロデュースなんて考えられない』なんて言われましてね……」
「彼女らのメモリーを削除して、なかったことにしちゃいます?まあ、これも前後のメモリーとの辻褄合わせなどで、相当時間が掛かると思いますが……」
「まあ……今度の新人プロデューサーは私が1から教えますし、プロデュースさせるのも新造機ばっかりなので、今度は大丈夫かと」
「じゃあ、メモリーはそのままにしておきますよ」
「お願いします」

[同日同時刻 東京都墨田区菊川 敷島エージェンシー 井辺翔太&シンディ]

「そんなことが……あったんですか……」
 井辺はシンディから、自分がここにスカウトされる前の事務所の惨劇について聞いていた。
「そうなの。業界のことを知るベテランのプロデューサーを入れてみたら、とんでもないド変態だったわけね。MEIKOやルカは大人の女性ボーカロイドだから、AVに出演させられそうになったりとかね」
「うわ……」
「一海にも『メイドロボットだろ?御主人様に“夜の御奉仕”に行かないか?』とか、アタシにも『脱げば売れる!』なんて抜かしやがる始末でね……」
「マジですか?」
「そこの窓から放り投げて、粛清してやったわ」
「! ここ、5階ですよ!?」
「地面に落ちたのに意外と元気で、慌てて逃げて行ったけどね」
「そ、それで?」
「それっきりよ」
「え?」
「社長は止むを得ず刑事告訴したけど、当然マスコミが嗅ぎ付けて大変な騒ぎになったよ」
「あの時、テレビとかでも相当でしたもんね」
 もっともその頃、井辺はニートバックパッカーやる気満々で、まさかボーカロイド専門の芸能事務所に就職するなどとは夢にも思わなかったから、せいぜいそんなことがあったくらいにしか思っていなかった。
「逃げた後は行方をくらまして、今も消息不明ね」
「へえ……」
「だからMEIKOとかは、あなたを警戒して近づこうともしないだろうけど、気にしないようにね」
「は、はい」
「あなたがこれから担当する新人さん達を売り出して、まずはそこで実力を付けて、その間にあのコ達を説得するって社長が言ってたよ」
「そうですか」
「ま、アタシからも口添えくらいはしておくし……」
 その時、事務所入り口のドアが開いた。
「ただいま帰りました」
 初音ミクが入って来た。
「お疲れ。午後からは、また別のテレビ局で番組の収録だっけ?」
 シンディがミクの方を向いた。
「はい!」
 ミクはそう答えた後、井辺の方を向いた。
「あ、あの……これ……。朝の番組のコーナーで焼いたクッキーなんです。もし良かったら、どうぞ……」
 ミクは井辺に笑みを浮かべながら、しかし恐る恐るといった感じで、かわいい包みを差し出した。
「ありがとうございます。いただきます」
「あ、今、お茶入れますね」
 電話対応をしていた一海が立ち上がった。
「ああ、すいません」
「じゃあ、わたし、奥で充電してます」
「ええ」
 ミクが事務室から出て行くと、シンディは、
「ちゃんと、ああいうコもいるから安心していいよ」
「はい」
 しかし、顔を井辺の耳元に近付け、低い声で言った。
「だけど、前のバカみたいなやり方をしたら、粛清するからね?」
 わざと右手をマシンガンに変形させた。
「わ、分かりました」
 井辺は神妙な顔をして頷いたのだった。
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