中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

製造業に不足している技能人材

2016年06月19日 04時11分23秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書96ページの「図122-77 産業分類別の研究開発費」を見ましたが、今日は100ページの「図123-6 不足している人材」を見ます。

製造業における就業者数が減少傾向にある中で、下図から、実際に不足している人材をみると、「技能人材」を挙げる企業が最も多く、中小企業では78.4%、大企業においても59.5%が不足していると感じていることが分かります。

また、大企業・中小企業ともに「経営人材」や「IT 人材」の不足を感じている企業の割合も高い一方で、「期間工」の不足を感じている企業の割合は10%以下となっています。

次に実際に不足している人材として最も多く挙げられた技能人材に関して、技能人材のタイプ別の過不足感をみると、「高度熟練技術者」(特定の技能分野で高度な熟練技能を発揮する技能系正社員)、「技術的技能者」(開発・設計・品質管理などに携わる技能系正社員)が「不足」又は「やや不足」と感じている企業は全体の約6割となっていることが分かります。

また、「管理・監督担当者」(製造現場のリーダーとしてラインの監督業務などを担当する技能系正社員)も約半数の企業が不足を感じているのに対し、「一般技能者」(上記3つのタイプに当てはまらない一般的な技能正社員)は6割以上の企業が「適切」と感じており、約15%の企業が「やや過剰」又は「過剰」と感じていることが分かります。

企業は不足している人材を採用後の教育訓練で育成しているわけですが、中小企業はここが不得手であるので産学が連携した取り組みが求められている訳ですね!

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