LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

メモしながら読んでます

2013-02-11 22:12:21 | 
相変わらず難しい内容にヘロヘロしながら少しずつ読んでいます。
『苦しみと緩和の臨床人間学』―聴くこと、語ることの本当の意味―(佐藤泰子 著)

ようやく100ページ超えた。

すごくうなずける。

ホスピスやがんサロンで多くの患者と関わってこられたのがわかる。

さっき読んだところに、‘退院’についての文があったんだけど、ここらへんもうなずいたわ~

「この『退院』というのが、曲者なのです。『退院』は万人にとって手放しで『おめでとう』といえる事柄ではないらしいのです。もちろん『よかった、やっと家に帰れる、やっといつもの生活にもどれる』と喜ばれる患者もいます。しかし、『これから、社会に戻されて、どう生きていこう』あるいは『今日からは、自分で生活していかなくてはならない、もう私の周りは患者さんではなく健康な人たちなのだ、私は、この孤独と闘っていかなくてはならない、子どもの世話、家族の食事の心配、この体でどうやって生きていこうか』と悩まれる患者もいます。ですから外来治療室や検査室は、『他の誰でもない、この私が私の人生を生きていかなければならない』という覚悟と希望と不安の充満した重たい部屋なのです。(P125)」

ちょっと、どうです?これ。

そうだったわー。
入院中は顔見知りになった看護師さんたちが親切にあれこれと世話してくれてたけど、退院したら、ベッドは電動じゃなくてリクライニングにならないし、病気のことを知らない宅配便の人が来ることもあるし、近所に買い物に出れば、自転車に乗った高校生が手加減なくすぐ横をすり抜けていくし、診察だって検査だって、入院してた時のぬくぬく感なんてなくて、うらさみしい感じになるのよねー

というようなことは本筋とは若干それてますけど。