リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

今回は、ハラブチ君です。

2018年06月06日 | 生き物

カエルに成り立てシリーズですが、今回はハラブチガエル(アカアゲル科)です。大きさは1Cmくらいあるかないかの小さい体です。すぐ側で成熟したハラブチ君が「コッコッコッコッ͡コッ」と鳴いています。

ハラブチ君の特徴は鼻先下からの色の違いです。個体差はありますが、いかにもって感じのハラブチ君は3色に分かれています。↑これなんかもしかしたら違うカエルかも!?

ブレてますが、ハラブチ君の特徴が良く出た画像だったので採用しました。背中の色が何ともハラブチ君の色です。

一番ハラブチ君らしい色ですね。ハラブチ君は泥に穴を掘って、その中に卵を産みます。一つの穴にはそれほど多くない卵を産むので、シーズン中何度も産むそうです。カエル成り立ての頃は警戒心も弱く今回も比較的簡単に撮れましたが、大人になると鳴き声を頼りに必死に探して見つけるしかありません。

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今年もやりました!、第15回身近な水環境の全国一斉調査

2018年06月04日 | 何でも

今年もオイラ達は「身近な水環境の全国一斉調査」に参加しました。全国で同じ日、同じ時間に一斉にスタート。石垣島では今年で13回目(全国15回目)の参加になります。既に梅雨に入っていた沖縄・石垣ではこの日も雨の予想。朝方目が覚めた時は雨が降っていなかったので大丈夫かな?と思っていたんですが起きる頃に雨が降り始めました。他のスタッフから中止にするかの相談の連絡が来ましたが、気象レーダーの雨雲の動きと、家から見える於茂登岳の頂上付近の雲が取れて来た事、名蔵湾を挟んで屋良部岳も見えているのでオイラは大丈夫!、と返答しました。昨年は日本全国でおよそ7000人が参加しています。石垣での今年の参加者は、スタッフ、一般の方、地元八重高の生物部、農高生、アンパルを守る会、環境省など全部で30人位になります。前回は50人ほど参加頂いたんですが、今回はギリギリまで雨が降っていたので参加者が減ってしまったんでしょう、残念。

3班+アンパルを守る会に分かれて石垣島内13+3(轟川)+8(アンパル系)地点回るんですが、基本どの班も市街地の汚い川と裏側のキレイな沢、両方行けるように組んで体験・実感、比べられるようにしてあります。市街地の新川川に関しては水温による計測タイムが終える前に1分くらいで、今年もCOD8以上で計測不能! この川には浄化槽を通していない生活雑排水や、クリー二ング工場の排水(これが強烈!)などが垂れ流し状態で、石垣市は10年以上前からこの状態のままです。この川が流れ出る「アラピケーハマ(石垣漁港の西端)」では昔シラヒゲウニが沢山取れたんですが、今では見る影もありません。そんな川にも汚れに強いテラピアなどがいます。ちなみに石垣市では、まだまだ生活雑排水の垂れ流しが多い。

裏の沢に行くとご覧の通り、素晴らしい!最初の1~2地点で子供達も一通り計測体験し、この沢では水を汚さないように下流側で遊んで貰ってます。身近な川を体験して貰うのが趣旨なので、これで良いのだ! 大人たち、頑張ってね(笑)。

沢の中にはテナガエビやユゴイ、オオウナギもいました。CODは汚い川だと数値が高くなりますが、雨が降った後など落ち葉などの腐葉土の成分が川に流れ出ると高くなったりします。ですから自然度の高い山の水も意外と数値が高い場合もあるので、併せてBOD、リンや窒素なども計ったり、川虫やカゲロウの幼虫、魚や貝など指標生物と呼ばれる生き物も観察し総合的に判断しないと、本当に汚い水がどうか見分けるのは難しいのです。

満潮時に潮が上がって来る事もある汽水域の川でトウガタカワニナ(トウガタカワニナ科)を子供の参加者が見つけました。この場所も今まで10年以上調査してきましたが、今回初見です。それと言うのもこの日の直前まで梅雨に入ってるはずの石垣島は全く雨が降っていず、この昨夜からの雨の水はまだ川にあまり反映されてなく水無川状態。何時もは淡水の領域まで上がって来たのかもしれません。

午後からは八重高のはからいで高校の実験室を使わせて頂き、各班の結果発表。雨の影響はあまり受けず、例年とあまり変わらず。さらにオイラが作ったペットボトルろ過装置で一番汚い新川川の水をろ過して見ましたが、残念ながらCOD値は変わらず8以上! ただ見た目の濁りは取れたので少しは効果があったようです。赤土の泥水を用意してやった方が見た目の変化が大きかったはず。用意しなかったのを後悔。来年やる?!

参考までに
COD1以下  イワナやヤマメが住める
COD1~2   雨水
COD3以下  アユやサケが住める
COD5    汚れに強いコイが住める
COD10   家庭用合併浄化槽を通した放流水は、法規制では10以下で良いそうです。意外と汚い!?

最後は水質調査と関係ありませんが、数日前にたまたま見つけたサキシマスジオ(ナミヘビ科)をこの日みんなに見せてあげようと思い、島の自然系の巨匠の一人・S先生が捕まえて持って来てくれました。長さ2.1m、重さ1.3Kgだったそうです。スジオは性格が荒く、捕まえる時に噛まれて入れてあった袋に先生の血が付いていました!頭や体を触って見ましたが、素晴らしい滑らかさです。日本一大きい蛇と言う事で、オイラは「スジ王!」と呼んでいます。以前一度だけ見たのは道路の端から端まであって、4m以上ありましたが、昔はそんなのがザラにいたそうです。

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石垣島のカエル成り立てシリーズ

2018年06月01日 | 生き物

先日、アイフィンガーガエルの成り立てを載せましたが、今回はヤエヤマアオガエル(アオガエル科)の成り立てを載せます。やっと尻尾が取れました。僕も大人の仲間入り? ちょっと前にもうすぐカエル!のしっぽ付きのアオガエルを載せてますので、もう一段階若い子を見たい方はそちらもどうぞ。「お客さん、若い子が好きですねぇ(笑)」

今回偶然発見したのは、一つのシダの葉っぱに沢山のヤエヤマアオガエルの成り立てが乗っかって寝ていました。一匹見つけたら、あっちにも、こっちにも、集団でいました。同じ泡々から生まれた兄弟なんでしょうか?近くには大きめの水たまりの穴があるんですが、今までそこでアオガエルの泡々を見た事無かったけど、そこ以外考えられないなぁ。

昼間のアオガエルは基本薄目を開けて寝ています。まるで悟りを開いているように(笑)。ですから、そ~と近づけば大抵の方はポケデジのマクロで超接近して写真に収める事が出来ます。今回のはみんな引きで撮ってますが、撮りたかったら顔のドUPだって撮れますよ。

日の当たった場所で寝てた子。何となく汗を掻いてる様に見えますね。え?カエルも汗をかくの?答えはNOです。カエルは汗を掻きません。時々汗を掻くと書いている方がいますが、あれは汗ではありません、じゃぁ何か? 

その前に、全てのカエルは強い弱いは別として常に皮膚から毒のある体液を出しています。それは皮膚呼吸をする為に生細胞を表面に出しているからで、生細胞は濡れてないと死んじゃうし、皮膚呼吸出来ません。その生細胞を雑菌とかから守る為にも毒入り体液が必要なんです。で、話を戻すとその生細胞の水分が暑い時どんどん蒸発して体が濡れてきて酷い時は水滴になるくらい体の表面に溜まります。ですからそういう時のカエルはかなりヤバイ状態だと思ってください。ちなみに人間も僅かですが皮膚呼吸してます。

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