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4本、5本、6本

2012年06月22日 | 海が好き!

カスリモミジガイ(カスリモミジガイ科、ウニやナマコと同じ、棘皮(きょくひ)動物)。 カスリモミジガイの基本は5本腕ですが、みんなで頑張って4本腕、6本腕も見つけました。 せっかくお揃いなので記念写真を撮りしましょう。 

カスリモミジガイはオス・メス別(たまには雌雄同体がいるという噂)なので恋をします。 5月と7月、または5月~7月が生殖期(子作りの季節)なので、この時期に行くと抱き合った(抱きつかれた)のが沢山いるんですが、一妻多夫制なのでたくさん重なってるのもいます(笑)。 だけどメスは一番下だけ(あいだにメスが挟まってるのがいたら教えてね)で、他のはオスに抱きついてる事になりますね。 せめて腕だけはメスまで届いてるのかな?  

交尾する訳じゃないのに抱き付いてる(交尾習性とか擬交尾と言うらしい)のは受精方法がサンゴと同じで放精、放卵の体外受精なので、「その時、キミの側にいたいんだよ!」、って事なんでしょうか?(ヤドカリの中にはメスをずっ~と爪で挟んだまま連れ歩くヤバイのがいます)。 あとは放卵を促す意味もあるのかも。 食べ物は砂の中の有機物(デトリタス)を食べているので、この子達も海の掃除屋さんです。 胃袋を外に出して砂ごと包んで有機物だけ食べます。 持ち上げた時にたまたまお食事中の胃袋が出てる状態で、気持ち悪さにビックリする人がいます(笑)。 (他のヒトデは貝や死んだ魚等を食べるのが多い)。 

ところでヒトデは水質の変化に弱く、石垣島でも冬場、急に海水温が下がった後などは体がボロボロ、溶けちゃいます(決して恋に破れた訳じゃありません)。 ナマコと同じですね。 ナマコやヒトデは砂のような細かい粒の骨(骨片(ヒトデ骨片))なので、間接がムチャクチャあるのと一緒だから、ほぼ体の何所でも曲げられます。 だからせまい岩の間にも溶かして流し込んだみたいに入り込んでいるでしょ。 直ぐに体を固くしたり柔らかく出来る「キャッチ結合組織」と言う構造からこんな事が出来るんです。 しかもずっと固いままでも疲れません。 「キャッチアパレータス」と言う仕組みで、固くしたままロックを掛けられるそうで、筋肉を使って無いので疲れしらず。 が、その結合組織がどうも水質変化に弱いようなんです。 オイラはただ海水温が低くなると冷たさこそが直接の原因で溶けると思っていたんですが、調べていくうちに「海水温だけではない」、という事がわかりました。 海水温が低く雨が多い石垣島の冬の海では、カルシウムイオン濃度が変わり、多分薄くなるんじゃないでしょうか? キャッチ結合組織がイオン濃度が薄くなると柔らかくなるというのは研究結果で出てます。 こういう悪条件がそろった時、その結末が溶ける、組織が崩れる、という事なんじゃないかなぁ?どうかなぁ? 分る人いますか? 

ところで、シカクナマコが弄られて解けるのは防御なんでしょうが、自ら溶かしてるのか手の温度に弱いからなのか? 温度が伝わらないようにタオルか何かでさすって見たらどうなるのかな?

もう一つ、良~く見るとヒトデやナマコに寄生するヤドリニナの仲間(これがまた面白い)と言う貝(カスリモミジヒトデヤドリニナ)が体の表面に付いていたりする(体表面に付いているのは外部寄生、体内に寄生してるのは内部寄生)ので、思い出したら探して見てね。 ヒトデに限らず色んな生き物の寄生、寄宿、共生種等を探すのも面白いかもしれません。 僕ら人の体にも、体内・外に色んな生き物が住んでるだもんね。

あ~、今回はタイトルと全然違う方向に行ってしまったな・・・。


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