梅雨の時期だなぁと言う感じで石垣のアジサイの仲間、ヤエヤマコンテリギ(別名カラコンテリギ、アジサイ科)です。水が好きな植物で山中の沢沿いに多いです。さて、どれが花かな?アジサイと一緒で小さいのが花です。では白いのは? 萼(ガク)、中性花、無性花、装飾花、色々言われます。今回さらに深く調べてみると一番正しいのは装飾花でした。理由は白い部分の中心部にも良く見ると花弁やオシベ、メシベなど小さいながらも存在してるからです。と言う事は少なくとも中性や無性では無いですよね。
実はアジサイの仲間は変わった進化?をしているようなんです。と言うのは本来(ガクアジサイ)の花じゃ小さくて目立たない、あんまり花粉の媒介者を呼ぶ事が出来ない、困った挙句「じゃぁ目立たせる為に白や青で目立つ装飾花を作ろう!」、と言う作戦に出たようなんです。「お、これはなかなか効果があるなぁ、でもまだ足りないからもっと増やそう」、と言う事で増やし過ぎて殆ど(全部?)装飾花になったのがアジサイで、まだ途中もしくはこんなもんで止めておこう、となってるのがコンテリギの仲間です。本来の花より萼の方が目立つ結果になってますが、装飾花ばかりになったアジサイは結果的に結実する機能をかなり失ってしまいました。でも一応タネ出来るんですよ。
★別名カラコンテリギとしましたが、別扱いの系統図もあるのでなんと言えません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます