今から一月半くらい前、山に行くとユウコクラン(ラン科)があちこちで咲いていました。画像の場所では群落をつくり、上から下まで15株くらいあったでしょうか。雨が降った時だけ水が流れるような、ちょっとした高低差があるような場所では、これ程の群落じゃないにしても、ちょいちょい小群落が見られます。何故でしょう?
「地下茎で繋がってるの?」と言われた事があります。普通そう思う人が多いでしょう。惜しい!
答えは、ユウコクランは葉の部分が落ちた後、葉の付け根部分が膨らんで来て、芽が出て来て、その内ポロッと取れて(高芽と言います)、母体から離れ育っていきます。同じような戦略はシダの仲間なんかが良くやります。同じ石垣島にある、ナンヨウリュウビンタイなんかもそうです。ですからその高芽が低い方に転がったり雨で流され、下側に増えて行くんです。
地下茎で増えるのも勿論母体と同じですが、このやり方も母体と同じ遺伝子なので全く同じコピーです。ユウコクランも花が咲いた後サヤを作って種子(新たな子)をバラ撒きますが、それとは別にこのコピー(新たな自分自身)で増えるやり方と、二通りで増えていくのです。凄い! オイラも人生やり直したい?!(笑)。
#リフトアップ石垣島エコツアー #高芽
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