ダハズ農園見学の後は、嵩田山麓のジャングルの中をガンバって見て頂きます。と思っていたんですが大変なので、比較的簡単に入れるルートからサクッと見て頂きました(笑)。ここからがオイラの出番です。以前ニュースで放送された場所にも行きましたが、今回一番見て頂きたかったのは「この場所がいかに水が豊富か」という部分なんです。
嵩田山の麓(平得大俣)には沢山の沢があって、自然の泉や以前人が利用していたんだと思いますが沢山の池が存在します。周囲にはかつてこの辺りまで海だった証拠も沢山残っていて、それはそれは素晴らしい亜熱帯ジャングルです。過去数回に調査で石垣市指定の保全種や天然記念物、絶滅危惧種も多数見つかっています。
すぐそばの沢にはサガリバナの群落もあります。このあたりの沢では珍しくなく、アチコチにあります。夏ごろになれば沢山の美しい花が、薄暗い森の中を彩ってくれます。
モダマのツルも見られます。極太のつるもあり約100万年前の海進の頃、遥か遠く海の彼方から流れ着き根付いたモダマの子孫たちが世代を重ね、今も脈々と永遠の命を紡ぎます。
オオタニワタリがあちこちのありますが、昔の人が植えていたのかな? 取り放題、食べ放題!(笑)。
反対側から見た池の様子。この時は雨雲が近付き薄暗かったんですが、晴れていればさぞキレイな色だったでしょう。 この池に注ぐ沢を見ると殆ど水量がありませんでした。と言う事はもともと地中から湧き出している泉だった場所に手を加え、池にしたのかも知れません。
於茂登岳の一部と嵩田山に降り注いだ雨水は宮良川や地下水となり、やがて海(宮良湾)へと注ぎ、生き物たちの命の水(ぬちぐすい)となります。その途中我々人間も「自然からのお裾分け」として石垣島の飲料水の3割と、宮良や白保の農業用水として利用させて貰っています。そのせっかくの「自然からのお裾分け」が無くなってしまう(使えなくなってしまう)かも知れない局面に立たされているのが、今の石垣島です。
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