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ホウライカガミに群がる、ツマムラサキマダラ

2019年11月08日 | 生き物

バンナ公園を歩いているとホウライカガミの場所で何枚も写真を撮っている方がいました。「何か面白い物が撮れますか?」と尋ねてみたら「ホウライカガミにツマムラサキマダラ(タテハチョウ科)が群がってる」と教えてくれました。またその方は「何時もはあっちに集まってるんだけど」「何故か葉や開いたサヤに口吻を伸ばしてる」との事でした。実はバンナ公園のこの場所はチョウが集まる有名な場所で、色んな方がココに撮影に来ています。聞けばこの方も内地から何度も通ってるとの事でした。もちろん採集は禁止です。

実はこの行為、タテハチョウ科など体内に毒を蓄積する昆虫の主にオスがやる行為で、キョウチクトウ科など「ピロリジジンアルカロイド(PA)」などを持つ植物に集まって来ます。で、何をやっているかと言うと、PAの摂取です。葉やサヤなんかにチョウが吸えるような液体は出てないでしょ?と思いますね。だから口吻から液を出して成分が溶け出たそれを吸うんです。特に干からびたサヤや葉はPA成分が多く好んで集まりますが、普通の葉にも口吻を伸ばしてます。PA成分出るのかなぁ?

体内に毒を持つチョウだから当然防御の為に摂取してるんだろうなと思うんですがそれだけではなく、メスにモテる為のフェロモンの分泌や産卵、子の発育など色んな事にこのPAは必要なようです。そう考えたらメスだって必要な気がしますね。ただチョウ自体はそれを分かってて摂取しているというより、麻薬みたいな物で欲しくて欲しくてたまらないように作用しているんではないか?と考える研究者が多いようです。

このように本能が刺激され、異性や食物以外でも昆虫あるいは動物を集める(集まって来る)作用は自然界には沢山あります(人間界でも)。それをTVなんかで面白がってやっているのを見ると、また悪用されるんじゃないかと思って心配になります。

#リフトアップ石垣島エコツアー

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