「山奥の小さなタクシー会社が届ける幸せのサービス」

「山奥の小さなタクシー会社が届ける幸せのサービス」宇都宮恒久

乗って幸せ、見るだけでも心が安心するという長野にある中央タクシーというタクシー会社の物語。

数々の感動を生み出し、長野市民から愛される中央タクシーですが、理想の会社になるまでには、20年という長い年月が必要だったそうです。
毎日みんなで理念を唱え続け、20年かかったのです。


サービスは二通りある。
感動を与えるサービスと幸せをもたらすサービス。
感動のサービスは特別な場所特別な日のものでしょう。
幸せを感じるサービスやおもてなしは日常の中にあります。
と、著書である会長は言われます。


マニュアルは、理念。

その理念とは、
「お客様主義」
「お客様が先 利益は後」

お客様が先なのだ。
利益は後でいいのだ。
利益はその時いただかなくてもいいのだ。

それは
そう覚悟してやり抜く気持ちの強さが必要です


理念を組織にしっかり浸透させることが大切
理念を実現するための障害を取り除き、現場で理念が実行されていたら大いに褒める

理念は共有するだけでなく現場で確実に実行されなければ意味がないのです

お客様が先なのだ
利益は後でいいのだ
利益はその時いただかなくてもいいのだ
覚悟してやり抜く気持ちの強さが必要です


いいことだと心でわかることと、
それを行動に移せることは違います。

理念もそう。お客様主義といえば、その通りだと言う。
では、実行しているかととえば、やれてない。
だからこそ、やったもの勝ちです。

では、人の心を動かし、身体を動かすにはどうしたらいいか。

それは言い続けるしかない。
行動に移すには1万回必要‼

荀子のことばに「先義後利」
とある。
真理とは、このことである。


お客様は誰か？
タクシーに乗っていただこうお客様だけではない、
長野市に住む人全員です

私たちの仕事は運輸業ではなく、サービス業だ。

ここから職業に対する考え方が全く違うことが分かります。


タクシー業界で有名な会社といえば、MKタクシー。

宇都宮会長もMKタクシーの青木定雄オーナーに学び、
長野のMKになれ‼ MKの全てをもっていきなさい
と、言われたそうです。


業界の成功者から学ぶ人は多い、でも、実践できてる人はわずか。
成功者の通りにやれば、成功するということを証明されている。


当初、
「私はお客様を大切にします」というパネルをタクシーに掲げた。
しかし、全く実践されておらず、苦情が続く。
申し訳ありません。そうなるように頑張っていますので、もうしばらく待ってください。

と言って、理念を追求された。


企業は人なりというが、宇都宮会長は、企業は人間関係なりといい、人間関係が良い社風を作り、良いサービスをもたらし、業績が上がるという。

本書では、そこまでする⁉という驚きのサービスがたくさん書かれています。



理念を掲げ、どんな逆境であってもやり抜くんだ、貫くんだという覚悟が学べる1冊です。

逆に今、成果が出ていないとしても、正しい理念に向かって努力し続ければ、理想が叶うという勇気も与えてくれます。

http://matome.naver.jp/m/odai/2137493006855137001