日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

社民党 やはり野におけ れんげ草

2009-09-14 20:28:20 | Weblog
日曜日の朝、7時半からの報道ワイドショーを観ていた。いいな、と思ったのが、民主党の細野豪志議員と社民党の辻元清美議員である。細野議員は、問いかけをそらさずに真正面から、なかなか落ち着いた語り口で自分の考えを述べていた。40歳代かなと思っていたらなんと38歳、まさに私の好きな年齢なのである。民主党の小沢代表が総選挙での大勝をうけて、後は若い世代に日本の将来を託して政界の舞台から姿を消せば千両役者だと思ったが、やはり私の思い通りにはことが進まなかった。せめて細野議員のような若い世代がどしどし政治の表舞台に登場してきて欲しい。山本モナ嬢の眼力、なかなかなものである。

一方辻元清美議員は、いわゆる「秘書給与流用事件」にからんで2002年に衆議院議員を辞職し、この事件で有罪判決を受けたが、2005年、2009年の総選挙では当選して、現在は社民党の国会対策委員長である。昨日のワイドショーではすでに与党側の一人としての出演であった。政党人としてどん底まで落ちながらまた政界に復帰を果たした執念とバイタリティには頭が下がる。人生の辛酸をなめたことが話し方にも落ち着きを与えたようでよい印象を受けたが、その反面、居場所が違うな、とも思った。

私は今でも辻元議員の顔を見ると、反射的に「蛙のつらに小便」を思い出す。「したたかさ」に対する私なりの賛辞であるが、彼女のこの天稟は与党を攻撃する野党側にあってこそその力を発揮するものである。与党側では宝の持ち腐れになることを自ら覚って欲しいものである。同じようなことが福島瑞穂党首についても言える。攻撃側に立ってこそなんとか精彩を出せるのに、鳩山内閣の閣僚に嬉々として入ることでその器量を大きく下げてしまった。asahi.comはこう伝えた。

 社民党の重野安正幹事長は11日午前、入閣する福島党首のポストとしてこれまで求めていた雇用担当相を撤回し、環境相を希望する考えを民主党の鳩山代表に電話で伝えた。同時に環境副大臣も同党に割り振るよう求めた。鳩山氏は「分かりました。検討します」と応じたという。福島党首は10日の記者会見で「役所があって部下に権限がふるえるところがいい」と語っていた。
(2009年9月11日11時50分)

「部下が・・・」の発言は私もテレビで耳にしていて、違和感が大きかった。「こういう仕事をしたい」と熱弁をふるうのならともかく、なんと「部下に権限がふるえるところがいい」とは、つい本音が出たのだろう。

いずれ社民党は連立から弾き出されるだろうが、私が社民党に期待するのはあくまでも時の政権に対する野党としての批判精神である。社民党を代表する二人の女性議員の言動に私の感じたこと、 やはり野におけれんげ草、であった。