日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

送り火のあと

2007-08-17 10:32:52 | Weblog

昨夜京都五山送り火の実況中継をNHKで観た。伝統行事を支える人々の地道な活動に頭の下がる思いがする。テレビ画面の大文字をデジカメに納めた。左上の提灯のようなものは室内灯の反映である。

京都にいた頃は東山通りに面した研究室から眺めるのが常だった。街の灯りが次々と消されて送り火の点火を待っていると、やがて火が燃え上がり大の字がくっきりと浮かび上がる。京都の歴史の中に置いているわが身と既に姿を消した人々とのそこはかとなき絆を感じたものである。

ざわめきが静まった頃帰途につく。近衛通から川端通りに出て鴨川沿いに北上する。加茂大橋を渡り加茂街道に入り、加茂川沿いにさらに北上して出雲路橋の手前で西に折れる。私が通い慣れた帰り道であるが、その沿道は五山の火は落ちてしまっても大勢の人で賑わっていたものである。テレビを観ながらこの当時のことを懐かしく思い出していた。送り火を眺めた建物は何年か前に取り壊され、モダンな建物に変わっているはずだ。今は意識してその場所に近づかないようにしている。

昨日はお寺での法要に出て卒塔婆を受け取った。例年だと1時間ほどドライブしてお墓参りをし卒塔婆を立ててくるのだが、法要が終わったのが午後1時をまわり、灼熱の最中だったのでドライブの意欲が薄れ、明日(今日のこと)朝早く出かけることにして早々に帰宅した。

そして今朝、もう日射しがきつい。朝刊第一面トップに「国内最高74年ぶり 熱中症で11人死亡」と大きく出ているし、社説の見出しが「猛暑と熱中症 高温苦手な体をいたわる」である。そういえば弟たちが先にお墓参りをしてくれているし、妻の実家の方も妹がお墓参りをしたとメールが入っていたそうだから、熱中症にかかる危険を冒してまでの墓参は仏様も気を遣われることだろう、と急遽お墓参りを秋のお彼岸まで延期することにした。