サチコのときどきダイアリー

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エーゲ海の小島の「ホメロスを読む会」はこんなでした

2012年07月30日 | トルコ関係
7月29日 7月の7日8日、エーゲ海の小島ボズジャ島で行なわれた「ホメロスを読む会」に参加しました。
旧友にして著名な詩人、高橋睦郎さんもお連れしてしまいました。
「ホメロスを読む会」ってどんなだったの?というお尋ねが多いので、写真で一挙にご報告いたします。
なお、日本トルコ協会の機関誌「アナトリアニュース」にも書きましたので、次号でごらんくださいませ。

ボズジャ島はギリシア名テネドス、トロイ戦争ゆかりの小島です。

イベントは7日の午後のウードのコンサートから始まりました。会場はワイナリーです。ボズジャ島はおいしいワインで知られる島。演奏は有名なウード奏者ムトゥル・トルンさん。

男性と女性のヴォーカルも登場。会場に漂う微かなワインの香り。

ワイナリーいっぱいに集まった聴衆。

穏やかな島の湾です。トロイ戦争のとき、この湾にアカイア軍は船団を隠したと思われます。

7日の夜はビーチで詩人たちの詩の朗読会。夕暮れのビーチに、ぞくぞく人が集まってきました。地ワインのフリーサービスも。
睦郎さんも自作の詩「泳ぐ母」を日本語で朗読、トルコ在住のマコトさんのトルコ語訳を、会の主催者のハルク・シャーヒン教授が読みました。

翌8日は早朝5時半にビーチに集合。本命のホメロスの「イリアス」の朗読会です。水平線に朝日がゆっくりと昇ってきました。

月桂冠を戴いた人々が次々に、自国語訳の「イリアス」を朗誦します。写真は高橋睦郎さん。呉茂一訳のイリアスを読みました。まさに物好きのきわみといったイベントですね。

トルコ人詩人のアキフ・クルトゥルシュさん

ハワイから来たアメリカ人夫妻。英語訳を読みました。

  
イタリア語のイリアスも、オランダ語のイリアスも。

クルド語のイリアスなんて、めったに聞けないと思います。

最後に舞台女優のディレッキさんが、ヘクトルとアンドロマケの愁嘆場を熱演。

朝食を食べ、ひと休みしてから、画廊の庭のパラソルの下で、最後のシンポジュウム。テーマは「ホメロスとトロイ」です。

睦郎さん、主催者のシャーヒンさん、私


2日間の楽しく感動的で、物好きのきわみともいうべきイベントは終りました。楽しいことはもっともっとありましたけど、会のご報告はこれにて。


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