木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

自転車事情

2008-04-21 18:57:46 | インポート
 私の住む街ではよく自転車と自転車とが正面衝突して
いる。何度も目撃したし、私自身も自転車に乗っていて
突然横から出てきた自転車と衝突しそうになったり、対
向自転車とタイミングが合わず衝突しそうになったこと
がしばしばある。
 かつての農道が旧村の合間を縫うように走っている道
路事情のため、突如現れる自転車と出合い頭ということ
が少なくない。先日も、信号待ちをしていたお年寄りの
方が二人いた。信号が青に変わったために同時に自転車
をこぎ始めたが、一方が歩道に渡るや否や左に向きを変
えるその刹那、後ろの女性の自転車の前輪が前の男性の
自転車の後輪に見事に挟まってもつれ、二人とも転倒し
てしまった。
 幸い、怪我にはならなかったが、道路事情の決して良
いとは言えない東大阪市界隈でも自転車専用道路の整備
の必要性を感じる。

 自転車が人をはねることもある。整備された道路では
滅多に生じないが、狭隘な見通しの悪い昔ながらの佇ま
いでは時折生じている。
 今後、自転車損害保険も需要が増えていくだろう。

 風紀の好ましくない地域では放置自転車が道をふさぎ
関係者の悩みの種となっている。放置された自転車が更
に放置される自転車を呼び、いつの間にか膨れ上がって
いく。放置自転車の山の傍には不思議に落書きが目につ
く。東大阪市でも放置自転車の撤去保管費用は年間に1
億円を超えている。街の風紀の向上が市民と共に求めら
れる。

 環境意識の高まり、健康志向の強まりとも相まって駅
などでのレンタルサイクルの需要が伸びているようだ。
営業職がある駅頭に行く。タクシーでは費用がかさむし
バスでは行動に融通が効かない。そういう駅頭で悩む人
々の胸中をうまくニーズとして把握して駅頭でのレンタ
ル自転車は売上を大きく伸ばしている。一日限りの使用
から一か月、或いは定期扱いと多様で休日に散策目当て
で訪れる人々にも人気のようである。

 自転車を取り巻く事情は様々である。渋滞で身動きが
取れない中をマウンテンバイクで飄々と駆け抜けていく
時は快感でもある。自転車は渋滞を知らない。通勤にも
絵になる都市型の自転車もある。
 私は学生の頃、ランドナーと呼ばれる長距離専用自転
車で時には仲間とパーティーを組んで、時には一人で各
地を旅したものである。
 自転車も多様で幅広い。
 その環境整備も必要だ。

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意見書では見直しを求める声が

2008-04-17 14:42:41 | インポート
 人々の税による負担を多くして、その代わり多くの社
会的な恩恵を受けて不安なく日々を過ごすことのできる
仕組みにするのか、或いは人々の負担は少なく、その代
わり全て自己責任によって暮らしていくべきだとする仕
組みにするのか、大きく人口構造が変わる局面でこれか
ら避けられない議論になるだろう。
 「中福祉中負担」の仕組みが変化に対応できなくなっ
ている。

 年金から天引きが始まる。年金に頼って生計を立てて
いる人々が圧倒的に多い現実の中で、受け取る年金が更
なる減額を迎えては脱力感に見舞われるだろう。
 後期高齢者医療制度、改め長寿医療制度の開始により
自治体の対応も間に合わず、また制度の周知も不十分で
各自治体には問い合わせが殺到している。

 ちなみに、全国各地の市議会での12月議会として扱わ
れる期間にて議決された意見書決議の中で最多は後期高
齢者医療制度についての見直しを求めるもので、91議会
であった。
 
 平成18年6月に医療制度改革関連法が成立し、75歳以上
の方々を対象とする「後期高齢者医療制度」が実施され
ることになった。平成20年4月から、
 (一)75歳以上の全ての方々から保険料を徴収する
 (二)窓口負担は75歳以上が1割負担、70から74歳まで
    の方々は現在の1割負担から2割負担へ引き上げ
となることが予定されていたが、負担の見直しを求める
声が上がり、平成19年10月に検討が行われ、(一)につ
いては6ヵ月間は凍結し、その後の6か月間は9割の軽減を
行う、つまり1割負担(二)については70から74歳までの
方々の医療費自己負担の増加を1年間凍結するということ
になった。しかしその当時でも、凍結することについて
は、その場しのぎではないのかという声が多く、軽減措置
や激変緩和措置にとどめるのではなく制度そのものを見直
す必要があるのではないかという意見が多かった模様であ
る。

 全国の市議会に提出された意見書において、制度の実施
を凍結して全面的に見直すこと、高齢者の生活実態を反映
させた保険料にすること、高齢者の意見を反映できる仕組
みにすること、制度の周知徹底を図ること、等が求められ
ている。

 医師不足の深刻化と併せて、医療保険制度の負担のあり
方や高年齢に至っても尚、負担感の強まる現状など医療と
医療制度をめぐる環境の問題が深刻化している。

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旧街道を歩けば地域を感じる

2008-04-14 23:08:59 | インポート
 もしも時間がたっぷり取れるなら、歩いて旅をする事
もいいだろう。贅沢な時間の流れを感じるはずだ。例え
ば京都の三条大橋から東京の日本橋までの旧東海道五十
三次を実際の街道に沿って歩いて行く。考えただけで胸
が踊る。
 中山道を実際に辿ってみるのもいいだろう。舗装され
た道路がかつての街道を途中で寸断し、或いは樹木や草
に深く埋もれているなど、旧街道をそのままなぞってい
くことは困難かもしれないが宿場跡や石畳の古道、路傍
の石仏などがかつての時間の流れを呼び戻してくれるよ
うで旅情や詩情が湧いてくる。
 物事の構想や良い発想は旅路の途中でふと湧いてくる
こともあり、思索にふけることができるのは時として非
日常の時空であったりする。

 いつか奥の細道も歩いてなぞってみたい。城下町や門
前町、宿場町や市場、環濠集落に寺内町など各地域の痕
跡を今も感じることができるだろう。
 人が一日に歩いていける距離がおおよそ現在の40kmく
らいだとすれば東海道五十三次の行程なら10日と少々あ
れば京都から東京まで歩いていけるということになる。
事実、昔の人々はそれくらいの時間間隔で各地を移動し
ていた。健康的で安上がり、しかも贅沢な時間間隔とく
れば日常では得られない新鮮な発見が続くだろう。
 地域を考えるという上からも各地を歩くことは大切で
あると思う。

 地形が人に及ぼす影響や着想を得る場所というものに
着目している。地形的変化に極めて乏しく、年中街が同
じモノクロの色調に終始している大阪圏に身を置いてい
ると、地形的変化の豊かな海岸沿いや情緒ある街に出向
いた時にふと気付かされる思いをすることがある。
 しかし逆に大阪圏で生まれ育った人の話を聞いている
と、この風土が良いと言い、この場所から出たくないと
言う人もいる。生まれ故郷というものは人それぞれによ
って愛着がみな異なるのだろう。
 ただ、年中モノクロの色調の自然が極めて乏しい風土
は犯罪率の高さや子供の体力低下とは無縁ではない。豊
かな色彩と街の情緒、自然環境が犯罪を減らし子供の情
緒や感性、体力などを豊かにしていくことは間違いない。

 ふと街道を歩いてみたいと思った。
 まとまった時間が確保できれば、の話だが。
 それは老後まで難しい話かもしれない。
 日本を豊かに感じる旅はいつかの楽しみに取っておこう。

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今日の憲法(四十八)

2008-04-14 22:35:25 | インポート
 Article 49:

Members of both Houses shall receive appropriate
annual payment from the national treasury in accordance
with law.

(日本語訳)

 第四十九条

 両議院の議員は、法律の定めるところにより、国庫か
ら相当額の歳費を受ける。


 Article 50:

Except in cases provided by law , members of both
Houses shall be exempt from apprehension while the
Diet is in session , and any members apprehended
before the opening of the session shall be freed during
the term of the session upon demand of the House.

(日本語訳)

 第五十条

 両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会
の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その
議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければなら
ない。

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あくまでもフェアに

2008-04-11 16:39:19 | インポート
 人の道に反した行いをした者は、どのような末路が待
っているのか。子供の頃、耳にしたお伽噺や童話にもよ
く描かれている筋道で、子供心にも人道に反した行いや
嘘をついて人を陥れたり、人を欺いて私欲を満たした者
が因果応報で悲惨な目に遭う話は違和感を抱かなかった。
 悪いことを成した者は罰せられる。
 それは社会が健全に機能していくための踏み外しては
ならない道筋である。

 罰することにはどのような内容があるのか、その極論
が死刑である。世の中は綺麗事や美辞麗句では相済まな
い。日常の日々の中で、故意に人生を奪われた人の人生
は二度と戻ることはない。
 数年前、大阪府内の小学校に男が押し入り児童数名を
惨殺した事件があったが、その男は自ら望んだこともあ
って死刑が執行された。決して耳触りの良い話ではない
がその死刑執行に本心から疑問を抱く人は極めて少ない
だろう。
 私欲を満たすために他人の生命を奪う事件や突発的な
衝動で他人の生命を奪う事件が目につく。憲法で定めら
れているとはいえ、犯人には弁護人がつく。中には反省
のかけらも無いまま自らの権利やプライバシーを主張し
ている言語道断の者もいる。人の心として、惨殺されて
いながらその相手がいつまでも反省なくせせら笑ってい
たり、法の手続きによる刑期を終えて、のうのうと表を
大手を振って娯楽に長じたりしている姿を見る遺族の心
情はやりきれないだろう。

 物事が生じた時、つい一面的な物の見方に陥ってしま
う。評論としては死刑について賛否両論がある。評論と
して死刑が執行された時、死刑囚の人権や権利ばかりが
擁護される形で展開される傾向が見られるが、被害に遭
った側、本来なら人権や権利を守られるべき側の人権や
生命の尊さ等が全く視界から消えている場合が多いよう
に感じられる。
 例えば商店街の店に強盗が押し入り、店主や店員を殺
害して金品を奪い逃走した事例が生じる。タクシーの運
転手が乗客に突如として殺害される事例が生じる。そし
て判決で死刑が確定したとする。すると時としていかに
も死刑を確定された事がいけないことのような空気で評
論が展開される。殺害された店主、店員、タクシーの運
転手の生命の尊さに関する視野がいつの間にか消えてい
る。

 罪は罰せられるべきである。
 しかし冤罪は避けなければならない。

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