木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

旧街道を歩けば地域を感じる

2008-04-14 23:08:59 | インポート
 もしも時間がたっぷり取れるなら、歩いて旅をする事
もいいだろう。贅沢な時間の流れを感じるはずだ。例え
ば京都の三条大橋から東京の日本橋までの旧東海道五十
三次を実際の街道に沿って歩いて行く。考えただけで胸
が踊る。
 中山道を実際に辿ってみるのもいいだろう。舗装され
た道路がかつての街道を途中で寸断し、或いは樹木や草
に深く埋もれているなど、旧街道をそのままなぞってい
くことは困難かもしれないが宿場跡や石畳の古道、路傍
の石仏などがかつての時間の流れを呼び戻してくれるよ
うで旅情や詩情が湧いてくる。
 物事の構想や良い発想は旅路の途中でふと湧いてくる
こともあり、思索にふけることができるのは時として非
日常の時空であったりする。

 いつか奥の細道も歩いてなぞってみたい。城下町や門
前町、宿場町や市場、環濠集落に寺内町など各地域の痕
跡を今も感じることができるだろう。
 人が一日に歩いていける距離がおおよそ現在の40kmく
らいだとすれば東海道五十三次の行程なら10日と少々あ
れば京都から東京まで歩いていけるということになる。
事実、昔の人々はそれくらいの時間間隔で各地を移動し
ていた。健康的で安上がり、しかも贅沢な時間間隔とく
れば日常では得られない新鮮な発見が続くだろう。
 地域を考えるという上からも各地を歩くことは大切で
あると思う。

 地形が人に及ぼす影響や着想を得る場所というものに
着目している。地形的変化に極めて乏しく、年中街が同
じモノクロの色調に終始している大阪圏に身を置いてい
ると、地形的変化の豊かな海岸沿いや情緒ある街に出向
いた時にふと気付かされる思いをすることがある。
 しかし逆に大阪圏で生まれ育った人の話を聞いている
と、この風土が良いと言い、この場所から出たくないと
言う人もいる。生まれ故郷というものは人それぞれによ
って愛着がみな異なるのだろう。
 ただ、年中モノクロの色調の自然が極めて乏しい風土
は犯罪率の高さや子供の体力低下とは無縁ではない。豊
かな色彩と街の情緒、自然環境が犯罪を減らし子供の情
緒や感性、体力などを豊かにしていくことは間違いない。

 ふと街道を歩いてみたいと思った。
 まとまった時間が確保できれば、の話だが。
 それは老後まで難しい話かもしれない。
 日本を豊かに感じる旅はいつかの楽しみに取っておこう。

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今日の憲法(四十八)

2008-04-14 22:35:25 | インポート
 Article 49:

Members of both Houses shall receive appropriate
annual payment from the national treasury in accordance
with law.

(日本語訳)

 第四十九条

 両議院の議員は、法律の定めるところにより、国庫か
ら相当額の歳費を受ける。


 Article 50:

Except in cases provided by law , members of both
Houses shall be exempt from apprehension while the
Diet is in session , and any members apprehended
before the opening of the session shall be freed during
the term of the session upon demand of the House.

(日本語訳)

 第五十条

 両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会
の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その
議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければなら
ない。

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