「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「鉄砲百合」

2006-06-26 00:35:59 | 和歌

 梅雨の中ごろになると、鉄砲百合が咲いて、梅雨の鬱陶しい気分を晴らしてくれる。





 「うつろ庵」の鉄砲百合は、「ホトトギス」と「アガパンサス」の狭間で、太陽様の光が不足したのであろう、二輪だけが花を付けた。それぞれ好き勝手に、在るがままの状態で育てているが、適度に陽光や施肥などの気配りをしてやらねば、必ず「すねて」みせる花たちである。



             白妙の鉄砲百合の花二つ
  
             緑座にまします女神なるかも  



             白妙のころもにこぼれる金粉を
  
             意に介さぬもやんごとなかりき  




 光をたっぷりと浴びて好成績であったご近所の鉄砲百合と対比して、戒めとしたい。






             世の中に我が身のあるは何ならめ  

             憚りの無き醜き果てにや