「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「やすらぎの里」

2006-06-21 01:37:21 | 和歌

 早朝、車で自宅を出て、ゴルフ場近くの休耕地にさしかかったら、ポピーが咲き乱れていた。





 広い畑に作物も作らず、休耕地となって久しいが、今年は一面にポピーの種を蒔いたのであろう、いろいろの芥子の花を咲かせて、ご丁寧にも「やすらぎの里」と書いた看板が立てられていた。畑の持ち主の気持ちに応えて、スタートの時間が迫ってはいたが、ポピーの花を写した。

 蜜蜂の巣箱が近くにあるのであろうか、夥しい数の蜜蜂が、花芯に実を摺り寄せて、花蜜を吸っていた。花蜜だけでは足りないのであろうか、虚庵居士にも盛んに迫って来て、刺されはせぬかとヒヤヒヤであった。






 虞美人草とスギナと、名も知らぬ雑草に、未だタップリの朝露が光っていた。






             迫り来るスタート時間を気にしつつ
 
             朝露踏んで芥子を写しぬ 



             耕さぬ畑を羞じるや地主さまの 

             虞美人草を咲かせる心は 

 

             玉光る朝露の野に踏み入らば

             しとど濡れにし膝下までもが