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映画、アクアマン

2019年三本目の映画はアクアマン。

 米国の漫画出版社DCコミックスの漫画アクアマンが下敷きになった実写版だ。80年も前の漫画が原作だから、設定もだいぶ変えたようで、アクアマンは灯台守と海底人との混血ということになっている。

 地上人との混血である彼がどうやってアトランティス王として認められるようになるのかを描いた映画で、戦闘場面の多いアクション映画である。

 話は比較的単純で登場人物も少なく老人にも理解しやすい。また余計な人殺しもしないので小さな子どもたちでも楽しめる。年寄りと子供向けの映画ということだろう。

 このようにターゲット年代を絞ったためか、マーベルのような洒脱なユーモアは無いし、コアなファンだけにわかるエピソードもない、、、と思う。これが少し残念な点だ。

 エンドロールとともに流れた曲がSkylar GreyのEverything I Need。初めて聞いた曲だが耳に残った。




 ペリー・ローダンシリーズを200冊以上読んだ私としては十分楽しめる映画であった。



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映画、ミスター・ガラス

2019年二番目の映画はミスター・ガラスだ。

 シックスセンスのナイト・シャマラン監督の作品なので大きな期待をもって劇場に向かった。

 ブルース・ウィリスが演じるデヴィッド・ダンが特殊な能力を使い犯罪被害者を守るシーンから映画は始まった。そうそうこの展開だよね。

 ところが早々に警察に捕まってしまい、自らを超能力者と信じる誇大妄想狂として精神病院に収容されてしまったのだ。なるほどね、さてここからどんな展開になるのか楽しみだ。

 映画は精神病院内でのシーンが続く。そして大どんでん返しだろうなとおもっていたら、えっという方向に話が進んでいったのだ。えっ、このエピソードの裏には何があるの、と思っていたら映画が終わってしまった。

 米国の映画サイトIMDBでの評価が高かったので公開早々にでかけたのだが、ちょっと納得できないストーリーだった。この映画2000年公開のアンブレイカブル、2016年公開のスプリットと3部作をなす作品のようで、スプリットはホラー映画ということで見なかったため、細かいエピソードの意味が理解できなかったのである。

 アンブレイカブルでブルース・ウィリスの息子を演じたスペンサー・トリート・クラークが立派に成長しこの映画でも息子役を演じている。



 アマゾン・プライムでスプリットを見ることができる。怖そうだけれど見てみることにするか。
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映画、アリー・スター誕生

 2019年最初の映画はアリー・スター誕生だ。

 この映画の原題は "A Star Is Born"で、1937年にオリジナル作品が公開されている。1954年にはジュディ・ガーランドで、1976年にはバーブラ・ストライザンドでリメイクされていて、今回がレディガガを使っての3度めのリメークなのだ。

 その才能を認めた新人アリーを育てていく有名ロックスター、ジャクソン。二人が共作したロックミュージック "Shallow"がスターへの第一歩だ。

Lady Gaga, Bradley Cooper - Shallow (A Star Is Born)


 有名になったアリーに商業主義が襲いかかる。プロデユーサーからは、より売れる歌を歌えとポップミュージック“Why Did You That?”を与えられ、コスチュームも変わっていく。ジャクソンはアリーのこの変化が耐えられなかったのだ。



 そしてこのプロデユーサーの言葉が事態を大きく変えてしまう。アリーが一人でクラシックなロックスタイルを持つ“I'll Never Love Again”を歌い映画は終わる。



 ロックもポップも大好きな私としてはアーティストとはめんどくさい奴らだなあと言うのが感想。

 海外では大ヒットしたらしいが、残念ながら音楽映画最強のボヘミアン・ラプソディと公開時期が重なってしまったため日本での観客動員は期待はずれだったらしい。公開がすぐに終わってしまうかもしれないので早めに、音響の良い映画館で見ることをおすすめする。
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映画、レディ・プレイヤー1

 このところパシフィック・リム2、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーと、どうも波長の合わない映画が続いていた。このレディ・プレイヤー1もあまり期待しないででかけた。

 2045年が舞台。荒廃した世界で人々は仮想空間でのゲームにのめり込んでいた。その仮想空間、オアシスの開発者の遺言が、仮想空間に隠されたあるアイテムを見つけたものにオアシスを譲るというものだった。

レディ・プレイヤー1

 大勢の人がそのゲームに参加していたが、オアシスの経営権を狙う企業のプレーヤーも数多く参加している。主人公は気の合う人たちとチームを組み、オアシスを巨大企業による支配から守ろうと戦う物語だ。

 映画が始まると予想どうり、延々と仮想空間内でのゲームが続く。すぐに眠気に襲われ、この映画も外れかと思い始めた頃、主な舞台が仮想現実から現実の世界に移ってきて、眠気など、どこかへ飛んでいってしまった。

 原作も良いのだろうが、スピルバーグのこの映画、非常に良く出来ている。ストーリーもあるしメッセージもある。おすすめだ。
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映画、ダンガル きっと、つよくなる

 予告編を見てから公開が待ち遠しかったインド映画、「ダンガル きっと、つよくなる」を観てきた。

 レスリングでインドのチャンピオンだった主人公が、果たせなかった世界チャンピオンになるという夢を、自分の子供で実現しようとする物語。しかし予定外だったのが生まれてくるのは女の子ばっかりだったということ。さてどうするか。

ダンガル きっと、つよくなる

 父親の夢を実現するために押し付けられたレスリング。娘たちは反発するが、インドで女性が幸せになるにはどうすべきかという強い信念が父親のはあった。このようなメッセージを声高に訴えるのではなく、しかし、物語の底にはしっかりとしたメッセージが有るのがこの映画だ。

 以前からインドの映画は面白いと聞いていたが、半信半疑で見に出かけたのが2013年日本公開の「きっと、うまくいく」。これががあまりにも面白かったので2016年の「PK]も見に出かけ、大いに楽しんで帰ってきた。

 そして今年「このダンガル きっと、つよくなる」だ。実話を元にしたというこの映画、笑い、共感、怒り、感動といろいろな感情を揺さぶられる。細かいエピソードが後で起こる出来事の伏線になっていたり、とても良く出来た映画だ。

 機会があれば是非ご覧になることをお勧めする。
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映画:キングスマン: ゴールデン・サークル

 今年最初の映画はキングスマン: ゴールデン・サークルだ。

 朝食に七草粥をいただき出発だ。



 2015年9月に公開されたキングスマンの続編で、キック・アスの監督でもあるマシュー・ヴォーンの作品である。キングスマンもキック・アスも好みのタイプの映画なので、公開早々映画館まで出かけた。



 背広の語源、サヴィル・ロウにあるキングスマンは紳士服を売る店だが、裏の顔は政府に属さない秘密組織でテロ事件などを解決してきた。前作でこの組織に加わった若者が南米の麻薬組織と戦いを繰り広げる物語である。

 プロローグの下水道を使って脱出するエピソードは、この映画を大笑いして楽しんでくださいとのメッセージだと思ったのだが、ハンバーガーのエピソードは何かの伏線になっているわけでもなく無用なシーンで、楽しみをそがれてしまった。

 コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、ハル・ベリー、やジェフ・ブリッジスなど豪華な出演者の魅力を活かすシナリオになっていないのが残念な作品だ。次作はないと断言できる。

 そういえばキック・アス2も酷評されていたから、マシュー・ヴォーンは二番煎じを作るのが嫌いな、見上げたところのある監督であるとしておこう。
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映画、8 days a week

 映画、8 days a weekを見に出かけた。



 アマゾンプライムビデオでアメリカのテレビドラマGleeが突然シーズン5を除いて有料化されてしまった。シーズン3のエピソード6までしか見ていなかったが、背に腹は変えられず、シーズン5から見始めたのだ。

 そのエピソード1と2がビートルズの曲を使っている。こうして聞くとビートルズにはやはり良い曲が多い。

 タイミングよく9月22日からビートルズのドキュメンタリー映画8 days a weekが少ない映画館だが公開が始まっている。有名なロン・ハワード監督の作品だが内容はマイナー受け。せいぜい2週間程度の公開期間だろうと、すぐに横浜のハズレ、上大岡まで出かけた。

 貴重なフィルムをつなぎ、過酷なツアーの裏側を映し出している。現在聞くと当たり前に聞こえることも当時は過激な発言と捉えられたのだろうと思うような発言も次々と出てくる。

 映画のあとニューヨーク“シェイ・スタジアム”のライブ映像が30分に編集され映され、ビートルズを堪能した一日となった。

 アマゾンプライムビデオでGleeがシーズン4まで有料化されなかったらビートルズを聴くこともなく、この映画も見ていないと思うとアマゾンに感謝するべきなのだろう、、、、、




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映画、パディントン

2016年最初の映画は「パディントン」だ。

 このパディントンは2014年の映画だから、世界で公開されてから1年以上が経って日本で公開されたことになる。日本ではうけないと思ったのかもしれないが、とても楽しい映画だった。



 パディントンは英国の絵本に出てくるクマのキャラクターだ。ぬいぐるみのようなクマが実写フィルムの中で大活躍という映画になっていて、ミッションインポシブルや101(101匹わんちゃんの実写版)、インディアナジョーンズのパロデイのようなところもあって、そのわかりやすさで大いに笑える。

 笑いに中にも、英国はいまでも寛容で他人に親切な国なのか、希少種の採取は許されるのか、家族を守るとは、など背骨にはしっかりしたストーリーが流れている。

 腹を減らしてロンドンを彷徨うパディントンに帽子の中から取り出したサンドウイッチを渡したのは近衛兵。心温まるエピソードだが、近衛兵の帽子は熊の毛皮で出来ているという皮肉もその裏に読み取れる。



 結局続編が作られることのなかった「ライラの冒険」の中のニコール・キッドマンより遥かにシャープに演じる彼女。パディントン2が企画されているらしいので、期待して待つことにしょう。




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映画、セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレター

 ヴィム・ヴェンダース監督の作品セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレターを見に出かけた。

 ヴィム・ヴェンダースといえば私の好きな映画、キューバの音楽家たちのドキュメンタリー「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の監督だ。この映画もセバスチャン・サルガドというブラジルの写真家を追ったドキュメンタリー風の映画。

 まず、ヴィム・ヴェンダースのナレーションで発展途上国の貧困や飢餓、内戦を撮り続けたセバスチャン・サルガドを紹介していく。白黒写真で撮られた彼の作品は大きく感情を揺さぶる。



 貧困や飢餓、内戦の背景にある人間の際限ない悪意とその犠牲者達。これが今まさに起こっている事実なのだという衝撃。カラー動画ではなく白黒スチル写真という情報をこそげとった媒体がその実力を発揮している。

 しかしこの悲惨な写真を撮り続けたセバスチャン・サルガドはやがて精神を病むことになる。そして彼はブラジルに戻り自然を撮り始めた。



 自然の再生とともに再生していくサルガドを追い、少し希望を感じながら映画は終わった。

 後味よく終わった映画だが、前半の途上国の悲惨さを忘れてはいけないと言うのがこの映画の主張だろう。機会があったらご覧になることをおすすめする映画だ。

 さて、白黒写真を撮るためのカメラを物色することにするか、、、







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映画、しあわせはどこにある

 ショーンコネリーは007。ハリソン・フォードだとインディ・ジョーンズか。

 俳優と役柄とはかなり密接な関係にある。俳優に対するイメージが、彼らの演じた役によって固定されてしまうことがある。

 そういう意味で、この映画「しあわせはどこにある」にロザムンド・パイクを起用したのは少々問題があるのではないか。



 ロザムンド・パイクといえばあの「ゴーン・ガール」で強烈な印象を残した女優。潜在意識の中で、いつ彼女は本性をむき出しにするのだろうと思いながら見ていたのだが、何事も無く映画は終わってしまう。

 この映画は精神科の医師の書いたベストセラー小説を映画化したもの。主人公も精神科医で、幸せを求める患者達と接する中で、いったい幸せとはなんだろうと疑問を持ち始める。

 結局彼は中国、チベット、アフリカなどを巡る旅に出ることになる。その彼が精神的に成長していくというロードムービーだから、定番のストーリーで安心して見ていられるはずが、奥さん役がロザムンド・パイクということで、きっと驚愕のラストシーンがあると思っていたのに、、、

 幸福を求めて旅に出た主人公が結局幸せになるという「幸福の追求が不幸の源泉」という絶対的真理へのアンチテーゼのようなこの映画、実生活とは違うなあという消化不良感も少々残った。

 それに、最後のエピソードである脳波解析はいけません。作者の精神科医師としてはやりたかったのだろうが、役者の演技で表現して欲しかったエピソードだ。事実に基づく映画や有名な原作のある映画を面白く作ることはなかなか難しいのだろうな、と感じた映画であった。




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映画、BACKSTREET BOYS:SHOW ‘EM WHAT YOU’RE MADE OF

 最近映画館でライブビューイングが上映されている。

 ライブビューイングでは、チケットが取れなかったコンサートやイベントを映画館で見ることができるのだ。しかし値段が2000円以上で各種割引もないので、観客数は少なく、上映期間も短い。

 今回見たのはバックストリート・ボーイズの結成から現在に至るまでの20年間を振り返ったBACKSTREET BOYS:SHOW ‘EM WHAT YOU’RE MADE OFだ。予想に反して観客は多い。



 バックストリート・ボーイズといえば、2000年にリリースされたアルバム、ブラック・アンド・ブルーを大変気に入り、愛車エスカル号の6連装CDオーディオで繰り返し聴いたものだ。その後ベスト盤であるChapter oneを購入、いいじゃないかと思い、次にNever goneを買ってみたがピンとこず、Unbrakableも、ウムという評価で最近ほとんど聞くことがなくなっていた。それでも出かけたのは後期の曲はあまり好みではないが、彼らの声の質やハーモニーは相変わらず大好きだからだ。

 映画は結成当時のフィルムも見せてくれる。ニック14歳、ほんの子供である。全然売れなかった彼らがヨーロッパに拠点を移しその成功を引っさげ米国に戻り成功への道を駆け上がり、その後お決まりの麻薬問題で沈んでしまった。

 そんな、もうボーイズと呼ぶにはいささか抵抗もある歳になった彼らの、ワールドツアーを準備からリハーサル、メンバー間の軋轢、コンサートまで見せてくれる。

 売れていない時期、PAの故障で場内が騒然となった時、アカペラで歌い観客が静まり返ったというエピソードなどを聞くとまたバックストリート・ボーイズが好きになってしまう。家に帰ってitunesが8枚のアルバム95曲あるという彼らを聴き直したのだが、やはりブラック・アンド・ブルーの頃が最高だねーーー



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映画、シェフ 三ツ星フードトラック始めました

 アイアンマンやアベンジャーズの監督、ジョン・ファブローが製作、監督、脚本そして主演の4役を務めた映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」を公開初日に見てきた。

 ファブローが、アイアンマン3の監督を断ってまで撮りたかったと言われているこの映画、嬉々として演じているところを見ると、本当にやりたかったのだなあと思う。

 ストーリーは、ファブロー演じる三つ星レストランのシェフがオーナーと衝突し全てを失い屋台トラックを始めた、につきる。その過程で元妻、元妻の元夫(元妻は再婚したが離婚している)そして息子が絡んでくる。



 フロリダでおんぼろの屋台トラックを手に入れたシェフは、夏休み中の息子とともにニューオリンズやオースティンを経由しカリフォルニアを目指す。旅を続けていく中で息子の成長、息子との絆を強めていくシェフ。



 きっと事件が起こるに違いないと身構えてみていたらどうも様子が違う。ドキドキする事もなく気持ちよくエンディングまで進んだ。



 淡々と話が進むかと思うとそうでもなく、今風の問題提起もある。例えば料理評論家に「客に媚びた料理など食べたくない。」と言わせている。きっとファブローは評論家や観客に媚びない映画を撮ってみたかったのだろう。

 が、私に言わせると、ファブローはヒット映画の常套手段を派手に盛り込んでいる。かわいい子役を使い、頭が良くて、ものに動じない肝っ玉の座ったセクシーな奥さん。そしてどうしてこの二人が夫婦になったのだろうと疑問だらけになる個性的(下品な)シェフ。映画「天才スピヴェット」の設定とよく似ている。

 また、ツイッターが大きな役割を果たしていて、息子がツイートするたびに青い鳥が飛んで行くのが楽しい。

 久しぶりに横浜のみなとみらいにあるカフェデュモンドでベニエを食べたくなった映画である。



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映画、ゴーン・ガール

2015年最初の映画は「ゴーン・ガール」だ。

 実話を下敷きにしていると聞いて、カルロス・ゴーンの愛人を映画化したのかと思ったがどうも違うらしい。

 ある日、帰宅したニックが見たのは壊れた家具と血痕。妻の姿はない。警察が捜査を始めたが、ニックの不倫が明らかになると疑いはニックに。

 マスコミの報道も加熱し、このままでは死刑を免れることはできないが、彼にはなすすべがない。

 実は妻、エイミーは生きていた。夫の不倫への報復として緻密な計画をたて、夫を死刑に追い込もうとしていたのだ。

 通常の映画だとここで夫が反撃に転じるのだが、この映画では妻が自滅していく。



 女は可愛いものだと遺伝子に刷り込まれてきたが、この映画を見て人生とはもっとシビアなものであって、ダメな男はあくまでもダメなのだと学習させられた映画だった。

 ストーリーには好き嫌いがありそうだが、エイミー役の ロザムンド・パイクの演技がすごい。機会があればごらんになることをおすすめする映画だ。


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映画、6才のボクが、大人になるまで

 アシックスのバーゲンのあと、東京に出て映画だ。

  「6才のボクが、大人になるまで」はTOHOシネマズで公開されている映画で、横浜駅周辺では上映されていない。日比谷にあるシャンテ・シネで見ることにする。

 上映時間の3時間前に窓口へ行ったが、最前列しか空いていないという。そういえばイル・ポスティーノを立ち見した劇場だ。あまりメジャーでない作品を公開するこの劇場はいつも混雑している。

 この映画の主人公はメイソン。小さいころ両親が離婚し、母親と暮らしている。そんなメイソンの6歳から18歳までの生活を描写した映画。

 話題になったのは主役のメイソンを同じ俳優で撮り続けたこと。画面でも赤ちゃんだった彼が



 大学生に変貌していくさまを見て取れる。この2枚の写真は同じ映画の中の同じ俳優です。



 12年かけて撮影したという話題性もあるが、どこにでもあるような日常生活の中で子供が青年になっていく様子をテンポよく撮った作品は共感できるところが多い。

 今年の心に残る一本である。



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映画、天才スピヴェット

 アメリの監督ジャン=ピエール・ジュネの新作。

 フランス映画といえば、訳の分からない映画と刷り込まれているが、その代表選手がこの監督だろう。アメリもミックマックも映画館で見た。こんな映画だったらテレビで見れば良いと思いながら映画館をあとにしたものだ。

 そしてこの天才スピヴェットもわざわざ映画館まで出かけた。

 舞台はアメリカの片田舎モンタナ。100年ほど生まれるのが遅かったカーボーイの父親と、100年ほど生まれるのが早すぎた飛んでいる昆虫学者の母親の間に生まれた二卵性双生児の弟、スピヴェットの冒険物語である。



 10歳にして天才のスピヴェットは擬似永久機関を考案した。これがスミソニアンから表彰されることになり、受賞講演会のため、両親に内緒でワシントンDCに向かう。

 道中で出会う不思議な人達。スミソニアンでの講演。テレビのワイドショーに引っ張りだされた顛末。奇妙な感覚の映画が進んでいく。

 特筆すべきは画面の綺麗さ。美しい景色の中、延々と続く貨物列車。3Dで見てみたかったと思うシーンがたくさんある。



 とても気に入った映画だった。


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