熊本熊的日常

日常生活についての雑記

衣替え

2010年09月27日 | Weblog
今日は長袖のシャツを着た。2週間ほど前までは暑くてどうしょうもなかったのが嘘のようだ。衣替えで何が変るというわけでもないのだが、冬物衣類を引っ張り出したついでに押入れから掛け布団を出し、入浴時に使う石鹸をそれまでの液体ボディソープから固形石鹸に変える。別に石鹸と衣替えは何の関係もないのだが、例の梅原作品のひとつ埼玉県秩父郡皆野町の商工会が販売している「シブガキ男の石鹸」を購入したのである。しかも、シャンプーまで。

梅原作品は、作品集「ニッポンの風景をつくりなおせ」を通して観ると、なんとなく共通した雰囲気がある。同一人物がデザインしているのだから当然といえば当然なのだが、それが上手いと感心する場合もあれば、クサイと苦笑してしまう場合もある。「男の石鹸」は上手いほう。だから高いと思ったけれども買ったのである。「男の石鹸」の箱は部屋に飾るのにもよい。これを捨ててしまうのはもったいない、と思うほどの素晴らしいデザインだ。

まだ今日から使い始めたところなので肝心の効能のほうはわからない。これまで住処で使っている石鹸類はすべて液体だったので、固形石鹸を置いておくソープディッシュがない、と思ったら、自分が作った焼き物の小皿がいくらでもあった。液体石鹸は容器に収納されているので、これまで浴室の匂いを意識させられることはなかったが、固形石鹸は露出した姿で皿の上にちょこんと置いてあるので、浴室内にその香りが充満する。ムンムン匂うのではなく、ほのかに香る。これがいい。私は好きだ。

皆野町商工会からは石鹸のほかに柿酢も買った。これもさっそく野菜炒めに振りかけて食べてみた。が、「柿」のほうの香りは控えめで、あくまでも「酢」なのだということがわかった。

さらについでに、梅原作品のひとつ、高知県黒潮町の黒砂糖を釜ごと買うことにして、契約書を今日発送した。釜ごと、と言っても釜半分だ。と言っても10.5kg。とてもひとりで使いきれる量ではないので、友達に配って歩こうと思っている。私は愛想が無いので、愛想代わりにするつもりだ。まず自分で食べてみて、美味しければ、その美味しいという気持ちを共有できそうな相手に持っていこうと思う。それほどでもなければ、相手かまわず配ろうと思う。この黒砂糖はサトウキビから作る砂糖だが、サトウキビに関しては強い思い入れがある。それはこのブログの1985年2月24日のところに書いてあるように、初めてサトウキビというものの甘さと旨さを体感したのはインドのバンガロールの商店街でのことだった。サトウキビを搾ってライムを少し加えただけのジュースは、良く言えば青汁、悪く言えば泥水のような外見だ。慣れない土地と暑さで身体が参っていた所為もあるだろうが、その見てくれの悪い、それなのに店の前に人だかりのできているほどのジュースの味といったら、「命の水」とはこういうもののことを指すのではないかと思われたほどだったのである。果たして、高知の黒砂糖はバンガロールのサトウキビジュースの記憶を甦らせるのか。楽しみにしている。黒潮町から届いた契約書に添えられていた手紙によると、現在はサトウキビ畑の手入れをしているところだそうだ。収穫して砂糖になって届けられるのは今年の年末らしい。

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