熊本熊的日常

日常生活についての雑記

そもそも現金は必要か?

2006年05月08日 | Weblog
最近、「セキュリティの強化」と称してキャッシュカードに生体認証が導入されたり、ATMでの引き出し金額や引き出し回数が制限されたりするようになった。個人の日常生活で多額の現金を持ち歩かなければならない状況というものが俄に想像できないのだが、そもそも今の時代に現金は必要なのだろうか?

定期的な出費は自動引き落としやクレジットカードを利用すればよい。小額の決済にはエディやスイカをはじめとする電子マネーや、図書カードやQUOカードのようなプリペイドカードがある。日常の買い物にはクレジットカードでほぼ全ての用は足りてしまう。しかも、クレジットカードの多くには「ポイント」なるものが付いていて、利用金額に応じてポイントが加算され、貯まったポイントは金券などに換えることができる。お得だ。

但し、銀行口座間の資金の移動には、通常は手数料が賦課される。これは移動させる金額によって異なるが、一般には消費税込みで105円、210円、315円といったところであろう。この金額は大きいか小さいか? 普通預金に付く利子との比較で考えれば、けっこうな金額である。現在、一般には普通預金の金利は年0.001%だから、105円の金利収入を得るためには、金利に対する源泉税も考慮すれば、13,125,000円を1年間寝かしておかなければならないのである。預金保護の限度額を超えた金額だ。

それなら、カード類の決済や公共料金の支払口座を特定の銀行預金に集約してしまえばよい。しかし、その銀行が破綻したらどうなる? おそらくどうにもならないだろうが、気分が悪い。預金保護の観点から、口座は複数用意して、使い分ける必要があろう。それに、昔とちがって、銀行が様々な「キャンペーン」を行っており、上手く利用すれば優遇金利だのキャッシュバックだのを獲得できる。やはり、銀行間の資金移動は避けるわけにはいかない。

やはり、現金は手元にあるほうがよいらしい。それにしても、五十日(ごとうび)や連休前後のATMの混雑はなんとかならないものなのか?

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