くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

損益分岐点

2018年08月11日 | Weblog

●ラオスから帰って来て屋台のトンを見かけない。かわりにシンさんが一人で屋台の切り盛りをしている。いつものとおり50kのパッションフルーツジュース(彼女とトンがはじめて僕に作って僕に飲ませるようになってから僕以外に注文する人はいない。なにしろヌクサウ10kの5倍、一食20k-30Kdの世界でこの2人は僕にこれを毎朝、昼、晩のませようと躍起になっている)を飲んで、まわりに人がいなくなると彼女は僕にお金を貸してほしいという話をきりだしてきた。いつかこうなるかなとは思っていたが詳しく話をきくことにした。

家主が改築したこの階下部分の店で彼女一人で開店したいらしい。家賃が高くて準備資金が足りないという。1,000k(1T,モッチウ5000円)でもいいが2,000k(2T,ハイチウ)借りたい。返せないときどうするの?利息は?担保は?返済時期は?どうして僕に頼むの?旦那はは、親戚友人に皆断られたから僕のところに来たんじゃあないの?、、、「いつもここで楽しく飲んでるでしょう。カラオケにも行ったし、、、」みたいな返事。経営の詳細を聞いてみることに、、。

平均客数30単価30原単価20生活費7T,家賃7Tで損益分岐点を出すと客数47人!はなしにならない。家賃がないから月2Tの利益が出るが、それでも苦しいというのにいきなり最初から5Tの赤字ではないか!、、、「9月に学生が戻ると客数が50-55は確実。今の倍の60人になることもある、、、、」「そんな信じられない話は知らないが、いきなり赤字ではじまるなんて無茶苦茶だろ、もしホントだとしても現状に近いところから始めないと、、とにかく計算してあげるから、、、」ととりなして夜正確に分析してみた。

とにかく固定費をいじるしかないわけだから家主のツウさんに頼んで家賃の減額をするか当初の時期は支払いを延期して様子を見て再契約という方法もあるかな、と思って検討すると、家賃5tで客数40、利益が現状と同じ2Tが出た。日本でも大抵どんぶり勘定しかできない人が多いくらいだから彼女が損益分岐点を理解できるとは思っていないが僕が彼女にあいさつがわりの寄付を断る理由にはなる。反対に僕がお金を貸すと、この自滅経営にGOサインがでてしまうことになる。家主にとっても1月ももたない店子の代わりをどうやって見つけるかは難しいだろう。

こんなことをするのが俺の本職なんだから本来は俺が彼女に2T請求するところだ、、と一人で興奮している。

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