御巣鷹山

■1985年8月22日午後6時12分日航機123便ボーイング747機は群馬県御巣高山頂に墜落し、乗客509名と乗務員11名が死亡した墜落事故から今日は丁度21年目になる。

ちょっとウエブで調べるといろいろな事が出てきてついつい没頭してしまった。在米中セキュリティのクラスのテーマに航空機事故を取り上げて調べたことがあった。特にこの分野での日本の事故対策研究では「ハインリッヒの法則」を応用したいわゆる「ヒヤリハット」事例の数理統計的分析が進んでいるように思う。これは最近では日本の医療分野での応用が話題になっているが、、。

先端的テクノロジーの危機管理としては原発事故と同様に緊急時にシステムを止めることができないものの典型で、常にセキュリティーとコストのトレードオフという永遠のテーマを背負った歴史的課題でもある。事故死者の数で安全対策のレベルがきまるものを「ツームストーンセキュリティ」（墓石安全管理）と呼ぶ日本人研究者さえいる。

単一の航空機事故としては世界最大の事故が、航空機産業の歴史が国の歴史と重なるほどの航空機国家アメリカ合衆国ではなく、なぜこの日本で起こったのか。

山崎豊子著「沈まぬ太陽」には企業内組合という日本独自の経営スタイルでのセキュリティアプローチを提示しているようで非常に興味深かった。NYのセントラルパーク南を歩いていて、ここがあの全日空ホテルのモデルになったビルか、、、などと考えながら歩いていたときのことを思い出した。