くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

若き人材派遣コンサルタントの苦悩

2017年07月16日 | Weblog

■w君との会食の前にちょっと民族学博物館へ行ってみることにした。その前にある湖をめぐる公園が素敵だ。日曜朝ということもあっておばさんたちが皆で気功のような体操をしたり、年配カップルが社交ダンスの練習をしていたりする。そのバックミュージックをローラーの付いた買い物篭の中にでかいアンプとスピーカーを入れて運び込んでいるのが面白い。また違う場所にはドローンと操作機器一式が置かれていたり、、、。

子供たちも多く、この公園のセキュリティの高さに感心した。これだけ広くても入り口出口が2箇所だけでちゃんと露店の人がいて外との接触が厳しく保たれている。

民族博物館では少数民族の演芸の公演もあり、入場客も多く施設自体良いデザインで立派なものだ。じっくり見て回る価値があると思った。

まだ時間があったのでスーパーのメトロまでいくとちょうど欲しかった半そでカッターシャツとデニムの短パンが売られていたので買ってきて行くことにした。

w君との待ち合わせ場所は学校横のIPHモール。内野さんが住んでいるところだ。インドチャイナハノイと言うことがわかった。近くて待ち合わせにはいいところで、ハイランドコーヒーと並んでスターバックスが店を開いている。彼と会って上の階で食事して下のコーヒー店で話した。

ベトナム派遣会社の副社長の肩書きで実習生送り出しの他留学生やITエンジニアの紹介を日本の企業と直接に行っている長身の彼がまだ33歳と聞いて少し驚いた。ここでは3年になるが、ここではベテランの部類に入る。ここの人はもう明日あさってのことしか考えていなくて長期のプランは立てられない。ベトナム人はしっかり者もいるがいい加減な人が多く、パートナーとして信頼できる人を見つけるのがむずかしいという。

なにしろ急成長で回転のはやい社会だからしっかり教育する場面がない。彼はもうここでは上の人がいない。下の者をトレーニングする人がいないという。だからポリメックスのように下の担当者が勝手に会社の資金を使い込み、顧客を横取りするような事件の発覚も多いし防ぎきれないのだ。1人で2つ3つ仕事を掛け持ちでやっていることが普通。兼業がなければ食えないのだ。そういう遅れたところがある社会なのだという。

彼の収入を聞いた。日本の平均的サラリーマンといったところか。1人で何でもこなすコンサルタントで他に同業はいないそうだ。僕のすぐ近くの150ドルの学生用安アパートに住んでいる。毎日ベトナムの食事で、他の金持ち駐在員や日本人会などとの付き合いは避けているという。ベトナム人の彼女がいるから将来どうなるかわからないけれど介護の仕事があるからこの2,3人はこちらで頑張るつもりだと

若い日本人教師が定着しないということも良くわかる気がする。こちらで稼いだといったって日本に帰れば安いものだ。何の評価もえられない。ベトナムで結婚して永住するつもりでなければここで働く価値がないとおもうだろう。特に若い女性の日本語教師は短期で周辺の国を転々として変わっていくスタイルが多く2,3年で皆やめてしまうという。

いろいろ話して別れた。

 

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