くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

えっ梅毒陽性の実習生を日本に送るって!!

2019年06月29日 | Weblog

■送り出し募集係のタンの19歳の女性実習生の血液検査の一つは梅毒陰性、しかしの別検査では陽性が出た。しかしこの検査は日本で実施されてないらしいのでこれを隠せば日本では分からないから日本で発症して送り返されるまで働けると考え僕に検査を医療関係者に聞いてくれと頼んできた。僕ははじめ彼女は送り出すべきではないと思い込んでいたものだから、何か思いとどまるような理由がないかと医療関係者に聞いてみた。K大のO教授に厚生省に問い合わせてもらった結果がやっと届いた。僕としては驚くべき内容で一挙に問題は解決。

要するに実習生の健康診断は当該国の医師の判断で就労可能かどうかを決める。検査結果の陰性、陽性だけでは判断しない。発症していれば自国で治療し就労可能になれば来日可能。来日後発症し日本で治療不可と判断される場合もありうる。梅毒は結核等とはちがい入管の上陸拒否自由にならないこと。

つまり、梅毒であろうがなかろうが就労可能ならば日本でしっかり働いて健康保険でしっかり治療してください、、、というのが政府の考え。太っ腹だねぇ、、と、思う僕が遅れていた。抗生物質が薬屋で自由に買えるベトナムでは日本で治せない耐性菌がいるから検査が厳重なので、ここではそんな耐性菌が日本に入るとどうなるのってレベルの問題じゃあなかったか。梅毒って大したことないのか、、てか、結核って恐ろしいんだな、と再認識。同時にベトナム社会の脆弱性も再認識。実は制度がしっかりしていても構成員の行動で台無しになる危険の大きい、、。

タンに忠告すべきは、、整理すると。

「君は重大なミスを3つしたことを反省して欲しい。①健康診断を偽装しようとしたこと。もしばれて帰国となったときは彼女の夢をつぶしたのは君の責任だ。彼女はもともと何の問題なく働くことができるのだから、、。②検査実態を医療関係者に聞いて偽装可能かどうか判断しようとしたこと。検査結果は関係ないので君が知った知識で偽装しても、あるいは君が諦めて彼女の夢をあきらめさせてもいずれにしても彼女の夢は破れる。③「この問題は君が判断することではない」と忠告したが君が自分で決めようとした。本来聞くべき情報源は「厚生省」であった。この情報に行きつくには、君→会社→日本の実習支援機構→厚生省となる。君が僕以外の別の医療関係者に聞いても厚生省にたどり着ける可能性は低いと思う。僕に頼んだのはラッキーだったね。」

今、Aeonモールのシャトレーゼで書いているがこれからここで少し勉強してビエンチアンに行く。

 

 

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