くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

再会

2010年09月17日 | Weblog
■潤一が来た。金沢に来る途中で福井に寄るから会えないかとメールしてきたので金曜の夜会うことにしてそれを楽しみにしていた。彼はNY留学中の最初のルームメートで同じラガーディアコミュニティスクールのESL(English as a Second Language)で知り合ったと思う。それからハンターカレッジのマスメディアを専攻した。

2年半で卒業して帰国。その後頑張って公認会計士になりトーマツに入社、英語を生かしてヨーロッパを中心にいろんな国で仕事をして、入社5年目、今度退社し独立することになったという。42歳、独身。

普通ならとても辞めさせてもらえないはずだがこのご時世だ。会社も高給取りがやめるのは歓迎なのだろう。彼の夢がかなうことになったのだ。日本のトップの会計監査会社で一部上場トップ企業を監査している会計士が一般の会社でも仕事をしてくれるというのであれば大歓迎だろう。なにしろトーマツの監査報酬たるやべらぼうに高いらしいから、、。

そういえば友人のヨネ君の自慢の息子も名古屋のトーマツにいるはずだ。彼は工学部出身のSEでありながら大転身をして公認会計士になった。今はシステム監査という分野が非常に重要な時代で彼のような人材の希少価値も大きい。

世界の会計基準が変わって行く中、日本は欧米に随分遅れているようだ。中国はもう最初から世界基準を採用しているそうだ。国際化した時代に多国籍企業の連結決算が必要となる中で潤一のような人材も一方で非常に有望。やたら数ばかりが増え、依頼者いいなりの弁護士なんかより情報化、国際化した時代に対応した会計士のほうがよっぽど夢がありそうだ。そういえば弁護士と公認会計士を兼業しているS先生がもう30年も前から会計士の方がうんともうかるって言ってたなぁ。

静岡銀行で暗いサラリーマン生活をしながら留学費用をためてNYに来て僕と2部屋の広いスタジオをシェアした。潤一がメディアを専攻したのは映画が好きだったから。僕も映画は好きだったので映画専攻で映画オタクのヒデキの3人でよくぶらぶらしたっけ。そのヒデキとは何度か大阪で会っているがまだ派遣会社で働いているはずだ。そうだ、看護士志望のユキちゃんもいた。彼女はその後日本に戻ったようだとも聞いたが、、。

その日は駅東のホテルに泊まるというので2人で食事をしてから片町にでる。アリスには他にお客はいなかったので静かに飲めた。あいにく蕎麦はきらしていたが、カクテルは好きだという彼がいきなりドライマティーニを注文した、、、、。静岡のこと、福井のこと、NYのこと、そのNYでよく行った日本食レストラン「花実」のこと、そこのウエイターでゲイのフジさんが死んだこと、、そしてなぜか話が映画「薔薇の葬列」に及んで店のワカちゃんがよく映画の内容を覚えているのには彼もびっくり。

すっかりいい気持ちになった。明日金沢で飲みに行く店を潤一はマスター紹介してもらってホテルに戻る途中、、、「あのマスターは潤一が注文したドライマティーニで日本一になったんやぞ~、昔のことやけど~」などと僕はろれつのまわらなくなった調子で、、、。

会えてよかった。きっと潤一にもいい晩だったと思う。
コメント
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