30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

春をいち早くキャッチするタマネギ

2013-03-19 | タマネギ

菜園も徐々に春色に染まっていく。ニンジンのタネまき、ジャガイモの植えつけ、そして春キャベツ、サヤエンドウ、ソラマメが成長している。

今回は、いち早く春をキャッチするタマネギだ。3月に入ると急に青味が増して鮮やかになってくる。色の変化で、長い冬から春がゆっくりと足音を忍ばせてやってきているのがわかる。

冬のタマネギは、それはそれは見るからにかわいそうな姿をしている。みすぼらしいといったほうがいいかもしれない。寒さで色は褪せて、精彩がまったくない。いまにも枯れてしまいそうな風情だ。しょんぼりとうなだれている。憐れを誘う。そんな姿で寒さに耐えて冬を越す。それがタマネギの越冬なんだとわかっていてもやはり心配してしまう。

それが突然に変化する。生き生きとしてくる。やっと春が来たか、と安心して、縮こまっていた背を伸ばしているかのようだ。彼らがしだいに元気になる姿を見ているとうれしくなって、おーい、春か来たんだよ、と声をかける。ここまでくれば大丈夫だ。そして順調に育っている。素晴らしいタマネギ畑だ、と自画自賛したいのだが、タマネギ栽培はきわめて簡単で、失敗しようにも失敗しないのだからあまり自慢はできない。

タマネギがむずかしいのは育苗のほうだ。わたしはタネから育てている。なんども書くが、タマネギは苗を植えつけたらその後は収穫まで手間いらずだ。それだけに栽培のおもしろみがまったくない。市販の苗を買って植えつければそれでおしまいだ。それだけに栽培の楽しさは苗づくりにある。しかしこれがむずかしい。8月下旬から9月上旬にタネまきして、植えつけ時の11月上旬に太さと長さを揃えることは、いまでも成功と失敗の繰り返しだ。

それでも長い経験がものをいうのだろうか、育苗の失敗が少なくなった。失敗したとしても、そのときは市販の苗で補充できるのだから気楽である。昨年のこと、家庭菜園ビギナーにタネまきを勧めたところ、わたしよりも立派な苗をつくった。ビギナーズラックだな。一方で市販の苗を植えつけたもののその後の生育がよくない菜園を見かける。放ったらかしでも育つタマネギなのに、どうしたらこんな状態になっていまうのか。わたしにも見当がつかない。


            


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